芦原やすえの気まぐれ便り

原発のない町つくりなど、芦原やすえの日々の活動をご紹介します。

棚田の風景に溶け込む中電とさよならした家

2014-11-02 20:15:32 | 原発
 今日は、女性たち10人で雲南市大東町の棚田で有名な山王寺に行ってきました。天気予報は雨!心配しながらでしたが、雨の中を歩くことはなく、曇り空ながらも楽しい1日でした。
 ちょうどこの日は棚田祭りが行われていて、行ったときには展望台ではお米や様々な野菜が売られ、たくさんの来場者でにぎわっていました。餅投げも行われ、皆歓声を挙げて拾っていました。お米のすくい取りをしてカブを買いましたが、我が家には先日も買ってきた有機栽培のお野菜があって、”また買ってきたの?”としかられそう!
             
 今日の目的は、この山王寺で風力発電と太陽光発電で電気を賄い、中国電力とさよならする家をつくられた多久和さん宅を訪問することと、一緒に出掛けた女性たちと昼食を食べながら交流することでした。多久和さんの家は、廃屋となり、竹に覆われ、傾きかけた家を改築してつくられたとのことです。今年の8月は天気のいい日が少なく、洗濯機のスイッチを入れるとすぐに止まってしまうなどちょっと苦労されたようですが、現在は、ご夫婦二人の生活は、すべて風と太陽の作る電気で足りていて、余るくらいだとおっしゃっていました。他にも暖房はまきストーブ、お風呂と給湯は竹ボイラー、トイレは山小屋などで使われているもので、竹チップによる分解を行い、肥料に使われていました。水は地域で使っている井戸があり、そこから引いているので使用料は月1000円程度なのだそうです。三瓶山でも水は豊富で、同様につき1000円と聞いています。うらやましい限りです。ただ、調理にはガスを使っているとのことでした。ついでにメタンガスをつくることもされませんか?と尋ねると、「1軒だけでするのは困難で地域でやらないと無理だ」とのことでした。
                  
「地域で自立していけるやり方が大切なんだ」と言われ、木質バイオマスの活用についても、「風力や太陽光も大規模でなく、個別の家で使えるような方法が良い」「薪はわざわざチップに加工しなくても、そのまま使えば良い」「それだけ余計なエネルギーを使うことになる」などといった多久和さんのお話はとても示唆に富んでいて、皆納得でした。ただ、多久和さんの家のようなやり方ができるのは、やはり山間部という地域だからこそで、松江などの街中ではどんな方法がいいのか、また別に考えなけれなならないかもしれません。多久和さんとは、本当に楽しい時間を過ごさせていただきました。感謝です。
                        
 お昼もまわり、多久和さんとの記念写真を撮ると少し山を下り、渡辺農園さんでおいしいお昼を食べながら交流会でした。お野菜だけのお昼でしたが、有り余るほどの料理に皆大満足でした。もちろん残った料理は、残さず持ち帰りです。全員、今夜のおかずはこれで作らなくていい!と大喜びでした。交流会での皆さんのお話は内緒!ということで。「ここだけ!」のお話が多かったので!今回は島根の東部でおこないまいしたが、次回は西部でやりましょうね!と言って解散しました。