芦原やすえの気まぐれ便り

原発のない町つくりなど、芦原やすえの日々の活動をご紹介します。

松江市長、島根2号機の事前了解

2013-12-20 22:28:45 | 日記
本日、松江市議会最終日を迎え、松江市長は島根原発2号機の安全審査に向けた事前了解願に対して了解すると表明しました。

 さよなら島根原発ネットワークが出していた「再稼働に関して慎重な判断を求める陳情」、「市民説明会を求める陳情」は残念ながら不採択となりました。
 「市民説明会開催」に関しては、「安対協で説明しているから良い。審査終了後に開催する」との理由でしたが、審議した議員の中からも周辺3市が説明会をやっているのに、なぜできないのか。重大な問題であり、市民に説明すべきだと批判がありましたが、聞く耳を持ってはいませんでした。
 説明会を行った3市では、中電に対して「事故が起きた責任は誰が取るのか」「国の事故原因究明も不明なのに、その国が決める安全とはいったい何なんだ」「地震の評価も甘いのではないか」「避難バスが2200台も不足しているとの試算が報道されたが、中電は防災を自治体に丸投げして、それで良いとおもっているのか」といった厳しい意見が続出し、しばし中電は立ち往生していました。
松江市は、そんな状況作りたくなかったのかもしれません。
 ①福島原発事故原因の分析結果が安全対策に反映されなければならない②使用済み核燃料の安全な処理処分が確立していること③事故時に住民が被曝することなく安全な広域避難実施が担保されることの3点が満たされなければ再稼働判断をすべきでないという陳情について、自民党議員たちは、「国において行われること」と言い、自治体の責任を否定し、住民の安全を守る責務を放棄してしまいました。今日の反対討論の中で、「これは、私たちの町の未来に亘る問題」とし、不採択とした議会の意見に反論しました。不採択とした報告に反対討論を行ったのは私と共産党の議員だけでした。
 
 24日の10時~中電に対して回答と共に要請書を渡し、翌日の25日には規制委員会に対して市長が出向き、同様に要請書を渡すと言っています。(要請事項は添付)
 すでに、鳥取側から容認の表明があり、安来、出雲市、雲南市も容認を表明しています。
 県知事の最終的な回答も来週に出されるのではないでしょうか。
来週中に、中電本社に抗議申し入れに行きます。

芦原

婚外子差別にNO!電話相談

2013-12-18 23:15:41 | 日記
今年の9月4日。最高裁が民法900条の婚外子相続差別規定を憲法違反とし、12月5日には参議院本会議で婚外子相続差別規定廃止の民法改正案が可決されました。「なくそう戸籍と婚外子差別・交流会」では、昨年から電話相談を毎月開催しています。法は改正されても、現実はなかなか改善されないのが実態です。来年の電話相談予定が公表されています。
 悩んでいる方、忸怩たる思いでいる方!ダイヤルしてみませんか

島根2号機安全審査の事前了解に対する松江市議会議員の態度

2013-12-18 01:10:58 | 日記
 今日は、松江市議会で全員協議会が開かれ、事前了解に対する議員と各会派の意見表明がありました。
 議員個人としては、私と貴谷、岩本議員が反対の意見を表明しました。会派としては、共産党が反対の意見を表明しましたが、松政(自民)、真生、公明、友愛の各会派は「規制基準に合致しているか審査を受けるべき」として、賛成の意見を述べました。
 市民クラブ(民主)は情報の公開、市民への説明が必要とする一方、事前了解には反対との意見と共に法に基づく審査は拒む理由がないととの意見で賛否が分かれたことを述べ、「市長が適切な判断をすることを求める」とし、市長にげたを預けた格好となりました。
 多くの会派が審査を行うことについて了解してしまったのは、本当に残念です。ただ、耐震安全性や使用済み燃料の安全な管理、また防災対策などに対する国の関与を求める意見を付けており、多くの問題があることを賛成した議員も認識していることが窺えます。度重なる指摘が少しは効いているのかもしれません。

 市長は、きっと反対の意見が圧倒的だった安対協より、この賛成の意見が多い議会の状況を優先して判断すると思われます。
 すでに、鳥取県は条件を付けての了解を表明しています。雲南市が18日に市民説明会を開きますので、島根県知事は20日に回答するものと推測されます。
雲南市民の皆さん!ぜひ、原発をやめようと訴えてください。

島根原発再稼働慎重審議を求める陳情不採択

2013-12-13 00:26:04 | 日記
 中国電力は島根原発2号機を再稼働させるために、規制基準適合性確認申請を規制委へ出す前の島根県と松江市に事前了解願いを出しています。
 規制基準はフクシマの事故の全容解明がなされていないため、安全を担保できないものです。しかも、安全対策は未完了の状態で、新たに付けるフィルタ付きベントは、事故時に格納容器の圧力を放出する際に放射能も放出するものです。こんな問題を抱えていることを承知しながら、松江市長は、「安全審査と再稼働は別」と言い、審査に出すことは了解するつもりでいます。
 さよなら島根原発ネットワークでは、松江市議会に慎重審議と市民説明会を求める陳情を出していますが、今日は、この陳情を審議するために市議会で特別委員会が開かれました。
 結果は、2件とも共産党の片寄議員と民主の津森議員が賛成してくださったものの、他の議員4人が反対したため、不採択でした。
 「島根原発の再稼働に対する慎重な判断を求めることについて」は、再稼働に当たっては「1、使用済み核燃料の安全な処分方法が確立されること2、福島第一原発事故の全容解明がなされた上での対策が取られること3、住民が被曝することのない安全な広域避難実施が担保されること」が満たされるべきで、慎重な検討と判断を求めるものでした。
 この3点について、賛成議員は「ごもっとも。今後の動向を見極める必要があり、継続審査とすべき」と主張。他の4人の議員は、「自治体ではなく、国が責任を持ってやること。」との理由で不採択でした。

「市民説明会開催を求める」ことについては、賛成議員から「プルサーマル時並みの説明をすべき。3市(雲南、出雲、安来)でできて、なぜできないのか。説明すべき」との意見が出されましたが、他の議員から「自治会などから要請がない。安対協で説明している。」との理由で反対でした。

 すべて「国の責任」と言って現状を見極めることもしないなんて、市民に対する責任が果たせないと思うのですが、多くの議員の皆さんは、それでいいのでしょうか?

17日(火)13時からは全員協議会で、各議員と各会派の意見を表明することになっています。この議会の意見と安全対策協議会で出た意見を基に、市長は判断を示すことになっています。安対協、議会で出された意見の多くは、反対意見です。賛成の人はだんまりを決め込んでいます。さて、市長が聞いた意見は、結局「反対意見」が圧倒的に多かったことになります。これでまとめられる判断は、常識的に考えると、どうなると思いますか?………そう ですよね! 「反対」とならなければおかしいですよね。ですが、そうはならないのです。市長の出す答えは、誰かの意見を聴く前に決まっているのです。「聞く」のは、形式でしかありません。これが民主主義でしょうか?