このブログ、2年余のお留守をしていました。申し訳ありませんでした。頑張って復活しますね!
さて、2月も中旬を迎えましたが、変わらず新型ウイルス感染症の蔓延が続きます。初期段階で徹底した押さえこみができず、ここまで広がると、もはや早期の収束は望むべくもありません。私たちの社会は、何年も感染症対策を講じながら、誰も取り残すことなく生活を守るために最善を尽くさなければならないと思います。
昨年から新型コロナウウイルス感染防止の対策で不要不急の外出自粛要 請が行われ、旅行や外食を控える人が増加した結果、収入が大きく減り、仕事を失ってしまった方も続出しています。私たちが楽しみにしていた多くの友人たちと会い、会話をすることさええも難しく、ストレスは溜まるばかりです。感染することへの恐れと相まって、私たちの社会は感染した人やクラスターが発生したお店などに対する攻撃的な感情が露になっているのではないでしょうか。
この感情はコロナ禍で突然現れたわけでもありません。1985年に知ることとなったHIV(エイズ感染症)が発生した際にも、感染
することを怖れ罹患した人に対して心無い言葉を投げつけた人がいました。そして、記憶に新しい2011年の福島第一原発事故によって大量の放射性物質が流出し、避難をした福島県民に向かった「放射能がうつる!」というナイフのような言葉を忘れることができません。私たちは、接する機会のない非日常的なことに対して拒絶するあまり、その対応が人を傷つけていることに鈍感になるのかもしれません。差別をしてはならないことを、改めて強く発信したいと思います。
誰も取りこぼさない町に
コロナウイルス感染は簡単に収束させることが難しいかもしれませんが、まずは感染拡大を科学的な根拠に基づいて、国、地方自治体、企業や住民が協力して押さえることが欠かせません。ひっ迫する医療や介護の現状を改善するためのも基本的な対策です。
全国では医療や介護の現場でクラスターが発生していますが、松江市内でもほぼ毎日のように感染者が発生する中、いつ、他市と同じように拡大するかわかりません。その毎日命を守るために必死で働く医療や介護の現場では、専門的な知識も必要なために、直ちに必要な人材を集めることができません。特に介護の現場では人材不足が続いています。一刻も早く定期的なPCR検査の実施と、こういった現場でクラスターが発生した際の人材の補充ができるように手を打っておく必要があります。
また、昨年から休業せざるを得ない事業者や仕事を失った人、収入が大きく減少した人など、その影響は計り知れないほどです。様々な給付金などが用意されてはいますが、どれも一時的な補てんでしかありません。国が用意するもので不足があれば、自治体は積極的に「財政調整基金」を崩して保障するべきです。それでも元通りの仕事を継続することが困難で、新たな仕事も見つけにくい市民には、最後のセーフティ―ネットである生活保護の受給の勧めをもっと周知するべきでしょう。そして、経済的に最も影響を被る市民は、非正規労働者であったり、シングルマザーなどではないでしょうか。こういった市民一人一人がどのような実態にあるのか、早急に調査と対策が必要でしょう。これらの対策は、松江の町で、誰も困ることなく安心できる暮らしを守るために、政治と行政が責任をもって取り組まなければなりません。