先日、下鴨神社で撮影した折、
修復中の神服殿の工事を見学させてもらった。
この建物は檜皮葺きの屋根。
檜皮(ひわだ)というのはその名の通りヒノキの皮であるが、
屋根を葺く檜皮は、たいへん貴重なものであると知った。
まず、100年以上の樹齢のヒノキがあり、
切り倒さずに、その皮を剥ぐ。
その檜皮をそのまま使うのかといえばそうではない。
長い年月の間に育ったヒノキの樹皮には油分が多く、
これを屋根に葺くことはできないそうだ。
そこで、一旦剥いだヒノキはそのまま10年間育てる。
その間に新しい檜皮が育つ。
それには油分が少なく、これを屋根葺きに使うというのだ。
つまり、10年後に育つ檜皮を待っているのだ。
そして10年後に新しく育った檜皮を剥いで、
ようやく屋根葺きに使えるものになる。
下鴨神社の神服殿の屋根に使うヒノキは約35000本だという。
檜皮葺きの屋根を持つ建物は神社が多い。
出雲、厳島、住吉、北野天満宮や八坂などで、
下鴨と上賀茂も同じくである。
寺院では、清水寺や善光寺、知恩院などがあてはまる。
珍しい例では、
猫の駅長で有名な和歌山電鉄貴志川線「貴志駅」がこの工法だ。
猫を造形した駅舎ですね。
檜皮葺きの屋根というのは、日本独自の屋根工法だそうだ。
ヒノキを切り倒すことなく、皮だけを剥ぐのは環境保護になるというが、
皮を剥ぐ職人である原皮師(もとかわし)の減少など、
継承が難しくなって来ているという現実もある。
ヒノキの花粉でくしゃみが止まらない人もいるが、
温泉地などでヒノキ製の湯船に入ったときの柔らかな感覚は何ともいえない。
ヒノキの名前由来は、すぐに火がつくから「火の木」という説や、
神聖なる木「霊の木」、太陽の木である「日の木」など諸説ある。
おれは、自分の名前に「ヒ」の字が入っているので、
「ひ」という言葉に思い入れるところがある。
かなり身勝手な思い入れであるが。
修復中の神服殿の工事を見学させてもらった。
この建物は檜皮葺きの屋根。
檜皮(ひわだ)というのはその名の通りヒノキの皮であるが、
屋根を葺く檜皮は、たいへん貴重なものであると知った。
まず、100年以上の樹齢のヒノキがあり、
切り倒さずに、その皮を剥ぐ。
その檜皮をそのまま使うのかといえばそうではない。
長い年月の間に育ったヒノキの樹皮には油分が多く、
これを屋根に葺くことはできないそうだ。
そこで、一旦剥いだヒノキはそのまま10年間育てる。
その間に新しい檜皮が育つ。
それには油分が少なく、これを屋根葺きに使うというのだ。
つまり、10年後に育つ檜皮を待っているのだ。
そして10年後に新しく育った檜皮を剥いで、
ようやく屋根葺きに使えるものになる。
下鴨神社の神服殿の屋根に使うヒノキは約35000本だという。
檜皮葺きの屋根を持つ建物は神社が多い。
出雲、厳島、住吉、北野天満宮や八坂などで、
下鴨と上賀茂も同じくである。
寺院では、清水寺や善光寺、知恩院などがあてはまる。
珍しい例では、
猫の駅長で有名な和歌山電鉄貴志川線「貴志駅」がこの工法だ。
猫を造形した駅舎ですね。
檜皮葺きの屋根というのは、日本独自の屋根工法だそうだ。
ヒノキを切り倒すことなく、皮だけを剥ぐのは環境保護になるというが、
皮を剥ぐ職人である原皮師(もとかわし)の減少など、
継承が難しくなって来ているという現実もある。
ヒノキの花粉でくしゃみが止まらない人もいるが、
温泉地などでヒノキ製の湯船に入ったときの柔らかな感覚は何ともいえない。
ヒノキの名前由来は、すぐに火がつくから「火の木」という説や、
神聖なる木「霊の木」、太陽の木である「日の木」など諸説ある。
おれは、自分の名前に「ヒ」の字が入っているので、
「ひ」という言葉に思い入れるところがある。
かなり身勝手な思い入れであるが。
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