ルーブル美術館展にも行くつもりでした。しかし・・・。
平日とは思えない人、人、人・・・。
16時で100分待ち・・・。
あきらめました。潔く。
いつか、現地に行ってやろう! と。
『日本の美術館名品展』は、同じ上野公園内の東京都美術館で開催されています。「はしご」するつもりでしたが、名品展だけでも十分の見応えでした。
画家の名前だけを挙げるなら、ミレー、ルノアール、セザンヌ、モネ、ゴッホ、ピカソ、ブラック、カンディンスキー、ユトリロ、シャガール、ルオー、高橋由一、高村光太郎、岡鹿之助、佐伯祐三、横山大観、棟方志功、熊谷守一・・・。そうそうたるメンバーでした。
そのいずれもが、日本各地の美術館に常設されていたのでした。それだけでもびっくりですね。
ということで、お得な展覧会となっています。
中でも強く引かれたのが、2つありました。
1つは、カンディンスキーの『カーニバル・冬』。カンディンスキー、知ってますか? 抽象画なのですが、どうにもぐっと来ます。色がまた鮮やかで、形はらせん状にも見え、DNAのようにも見えてしまう。生命の神秘というのでしょうか、その多彩な機能というのでしょうか、言葉の前のもやもやというのでしょうか、感情そのものとも言うべきか。説明つかないのです。そして、それがいいのです。そんな詩のような絵です。好きです。
もう1つは、西武池袋線の椎名町駅から歩いて10分くらいのところに、アトリエを元にした小さな美術館があって、そこも静かで好きなのですが、熊谷守一の『兎』です。茶色の地に、ぽっかり浮かんだ白うさぎ。目だけが赤い。その顔が、これもまた表現できないよさを持っています。「えっ! なに? 私?」 そんな、ちょっと迷惑そうでもあり、うれしそうでもあり、毛並みのやわらかさを感じるけど、骨の太さも見える。思わず微笑んでしまう絵です。
僕は、結構、一枚ずつじっくり観る方なのですが、こちらも人が、ルーブルほどではないにしてもいて、後半は疲れてもきて、散歩するように歩くようになってました。ざっと目を通す感じで。それでも、しっかりと、僕を引きつけるものは引きつけるのでした。
それは、なんなのでしょう?
それもまた、言葉にしがたい。
でも、その何かが現れているもの、それが名品と言われ、多くの人々に必要とされ続けることになる。
その、いとしい何か。それをどうやったら、僕の場合は、書くことができるのか。
いいものを創るには、いいものに触れ続けるしかない。
そしてその何かは、書いている最中にしか、つかむことができない。
すばらしく楽しませていただきました。お気に入りの絵葉書も手に入れました。
さあ、また、書きましょう。
東京都美術館にて/7月5日まで
平日とは思えない人、人、人・・・。
16時で100分待ち・・・。
あきらめました。潔く。
いつか、現地に行ってやろう! と。
『日本の美術館名品展』は、同じ上野公園内の東京都美術館で開催されています。「はしご」するつもりでしたが、名品展だけでも十分の見応えでした。
画家の名前だけを挙げるなら、ミレー、ルノアール、セザンヌ、モネ、ゴッホ、ピカソ、ブラック、カンディンスキー、ユトリロ、シャガール、ルオー、高橋由一、高村光太郎、岡鹿之助、佐伯祐三、横山大観、棟方志功、熊谷守一・・・。そうそうたるメンバーでした。
そのいずれもが、日本各地の美術館に常設されていたのでした。それだけでもびっくりですね。
ということで、お得な展覧会となっています。
中でも強く引かれたのが、2つありました。
1つは、カンディンスキーの『カーニバル・冬』。カンディンスキー、知ってますか? 抽象画なのですが、どうにもぐっと来ます。色がまた鮮やかで、形はらせん状にも見え、DNAのようにも見えてしまう。生命の神秘というのでしょうか、その多彩な機能というのでしょうか、言葉の前のもやもやというのでしょうか、感情そのものとも言うべきか。説明つかないのです。そして、それがいいのです。そんな詩のような絵です。好きです。
もう1つは、西武池袋線の椎名町駅から歩いて10分くらいのところに、アトリエを元にした小さな美術館があって、そこも静かで好きなのですが、熊谷守一の『兎』です。茶色の地に、ぽっかり浮かんだ白うさぎ。目だけが赤い。その顔が、これもまた表現できないよさを持っています。「えっ! なに? 私?」 そんな、ちょっと迷惑そうでもあり、うれしそうでもあり、毛並みのやわらかさを感じるけど、骨の太さも見える。思わず微笑んでしまう絵です。
僕は、結構、一枚ずつじっくり観る方なのですが、こちらも人が、ルーブルほどではないにしてもいて、後半は疲れてもきて、散歩するように歩くようになってました。ざっと目を通す感じで。それでも、しっかりと、僕を引きつけるものは引きつけるのでした。
それは、なんなのでしょう?
それもまた、言葉にしがたい。
でも、その何かが現れているもの、それが名品と言われ、多くの人々に必要とされ続けることになる。
その、いとしい何か。それをどうやったら、僕の場合は、書くことができるのか。
いいものを創るには、いいものに触れ続けるしかない。
そしてその何かは、書いている最中にしか、つかむことができない。
すばらしく楽しませていただきました。お気に入りの絵葉書も手に入れました。
さあ、また、書きましょう。
東京都美術館にて/7月5日まで
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