泉を聴く

徹底的に、個性にこだわります。銘々の個が、普遍に至ることを信じて。

一輪 一輪

2007-11-29 12:12:50 | 
多くの人々が来る 多くの違う人々が入る
君たちが残すもの 僕たちが与えるもの
君の隠された部屋 僕の伝えたい思い
絡まる 強まる
つながっていく 僕ら

それはまったく 虫のようだ
僕らの花粉を めしべに運ぶ
それはまったく 雨のようだ
僕らの渇きを 十分に潤す
それはまったく 土のようだ
僕らの伸びたい根に そっとあてがわれる

ぐんぐん実る 成熟の秋
そして冬へ 春への助走

すべては帰ってくる
僕らのまいた種 僕らに
そこにも ここにも
花は開き 咲く

どうしようもないほど 切なく
どうしようもないほど 美しく

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