泉を聴く

徹底的に、個性にこだわります。銘々の個が、普遍に至ることを信じて。

露草

2018-06-24 09:59:07 | 写真
今年も元気に生えてきた。
古名「月草」として万葉集にも出てくるから驚き。
万葉集が成立したのは759年以後と言われているので、ざっと1260年、日本人はお付き合いしてきたことになる。
別名もたくさん。青花、藍花、移し草、鎌柄(かまつか)、帽子花、蛍草。
それだけ愛されてきた。染料としても用いてきた。
露草色は水に溶けやすく、落ちやすかった。だからこんな歌も詠まれた。

月草のうつろひやすく思へかも我が思ふ人の言も告げ来ぬ

作者:大伴坂上家之大娘(おおとものさかのうへのいへのおほいらつめ)
意味: 露草のように変わりやすいからでしょうか、私が想っているあの人がなんにも言って来ないのは。

この花は一日しか咲かない。英語では「Dayflower」。
でも、次々と咲きます。



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