先日、中之島美術館で『民藝MINGEI』展を拝見して我が家で積ん読かれた『柳宗悦全集』出してきたが、21巻中10冊しかないので、自分の興味部分しか買わなかったんだと思う。第1回配本が昭和55年「工芸の道」はしっかりあるが、全部は読んではいませんね・・・。けれど、そのとき少し関心があったんですね。少し読み返してみよう・・・。

柳宗悦
やなぎむねよし
(1889―1961)
やなぎむねよし
(1889―1961)
「
美術評論家、宗教哲学者。民芸運動の提唱者として知られる。東京生まれ。父は海軍少将で数学者の柳楢悦(ならよし)。学習院を経て、東京帝国大学文学部心理学科を卒業(1913)。学習院高等科在学中に文芸雑誌『白樺(しらかば)』の創刊(1910)に加わり、同人となる。のち朝鮮の工芸や木食上人(もくじきしょうにん)の彫刻、ブレイクとホイットマンの詩を紹介。大正末期より民芸美論をたて、講演と調査、収集のために日本全国と海外各地を旅行した。志賀直哉(しがなおや)、武者小路実篤(むしゃのこうじさねあつ)、河井寛次郎、浜田庄司(はまだしょうじ)、バーナード・リーチらの文学者や工芸家と同志的な交流をもち、民芸運動の普及に努めた。雑誌『工芸』『民芸』を創刊し、1936年(昭和11)に東京・駒場(こまば)に日本民芸館を創設、それまで顧みる者のなかった民衆の工芸の美を解明した功績は大きい。生涯を通じて直観によって打ち立てた独自の東洋美学は、著作『雑器の美』(1926)、『日本の民芸』(1960)など数十冊に収められている。1957年(昭和32)文化功労者。
なお、夫人の柳兼子(かねこ)(旧姓中島。1892―1984)はアルト歌手。ドイツ歌曲に定評があり、1972年芸術院会員に選ばれた。
[永井信一 2016年9月16日]
『『柳宗悦全集 著作篇』全22巻(1980~1992・筑摩書房)』▽『鶴見俊輔著『柳宗悦』(1976・平凡社/平凡社ライブラリー)』▽『寿岳文章著『柳宗悦と共に』(1980・集英社)』
」出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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