京博の新収品展の伊藤若冲「百犬図」購入金額 99,000,000円か ・・・。
解説→「18世紀の京都画壇を代表する画家の一人、伊藤若冲(1716~1800)による絹本著色の大幅である。多くの展覧会出品歴、書籍掲載歴があ り、すでに若冲の代表的作品の一つとして広く知られている。本作のように一つのモチーフを数多く(本作の場合は59匹)描くこの種の 作品は、基本的には「ものづくし」の趣向による吉祥画と見られ、多産・豊穣などを寓意すると考えられる。特に、犬の場合は多産や子 孫繁栄の意味合いが強い。画面中央付近に「笑」の字とも見える毛並みをもつ犬が混じる点も、吉祥的意味合いを強めている。竹と犬を 描く、いわゆる「一笑図」との関連も考えられよう。いずれにしても、本作が吉祥画としての側面をもつことは間違いない。 」