

『最も賢い者と最も愚かなものだけが、決して変わることがない』孔子(中国の思想家・BC552~BC479)
適菜収著【日本を救うC層の研究】を読了しました。

【日本をダメにしたB層の研究】以来の適菜収本です。

B層の巻。
このヒトの語り口は好感が持てますし、実に読み易い。
そもそも“B層”とか“C層”とかって何か?
詳細はウィキでも読んで頂くとして、簡単に紹介しましょう。
『新しいモノが好きな利口』がA層。
『新しいモノが好きな馬鹿』がB層。
『新しいモノが嫌いな利口』がC層。
『新しいモノが嫌いな馬鹿』がD層。
かなり乱暴ですが、こんな感じです。
小泉内閣時、スリードという広告会社に作成させたカテゴリーだとか。

小泉純一郎は大衆コントロールのキモが、この【B層】にあるとし、徹底的に【B層】向けのパフォーマンスを続けました。
それが大成功だったのは、皆さんご存知の通り。
さて、【~C層の研究】ですが、実際の内容はC層よりB層に言及しております。
まぁ、C層を語るよりB層を語る方が簡単でしょうし、香ばしいでしょうから。
おおむね楽しく読めましたが、ひとつだけ気になった部分が。
適菜氏は『プロの事はプロに任せなさい』という旨をいつも説いております。
もちろん政治や行政についても。
それは正しい。
そして正し過ぎる。
プロがプロとして、成立し従事するのであれば何も問題はありません。
しかしながら、政治屋も官僚をはじめとする公務員もクズばかり。
クズがプロを名乗り、やりたい放題…。
ここに関しては、さすがにトーシロも口を出したくなるってもんです。
プロの質の低下、トーシロの発言力の台頭、様々なファクターがこのニッポンと言う国を蝕んでおります。
そんな中、ニッポンを救えるのは確かにC層しかいないでしょう。
国力アップのため、革新・改革・進歩が必要な時代もあるのは良く分かる。
しかしながら国力も安定し、過度の成長も左程見込めない状況では、古典を見つめ、保守につとめる事こそが肝要ではないか、と改めて感じました。
『祖先を顧みようとしない人々は、子孫のことも考えまい』エドマンド・バーク(英国の政治思想家・1729~1797)

行列の巻。
行列の巻、ふたたび。
行列の巻、みたび。
貧乏人の巻。
【B層】と言えば【行列】。






ラーメン・パチンコ・スマホに宝くじ…。
【B層】の【B】はバカの【B】だと思ってましたが、貧乏人の【B】なのかも。