

ニッポン映画【座頭市 THE LAST】を観ました。
タイトル通り【座頭市モノ】はこれが最後とか。
何でも、製作会社が原作者の子母澤寛サイドに、映像化権を返納したためだそう。
しかしながら、著作権っつ~のは原作者没後50年で切れるので、2017年からは誰でも映像化出来る、とウィキに書いてありました。
タイトル&キャッチコピー以外、あんまり意味が無い様であります。
ジェネリックってわけっすかね。…違うかね。
さて直前作、綾瀬はるかおっぱいちゃん主演【ICHI】が非道かったため、恐る恐るの視聴となりました。


結果、悪く無い…てか【座頭市モノ】である以上、こういう作品トーンになるのは当り前かなぁ、と。
勝新・たけちゃん・綾瀬はるかおっぱいちゃんと来て、今作で市を演じるのはSMAPの慎吾ちゃん。(【めくらのお市】の原作者は棚下照生のため松山容子ボンカレーちゃんは除きました。もちろんルトガー・ハウアーも)
慎吾ちゃんの市は冒頭はど~かな~、って感じでしたが物語が進むと違和感は無くなりました。
大柄な市の動き、そしてめくらのお芝居も悪くありません。
又、キャストが異様に豪華。
仲代達矢・倍賞千恵子・原田芳雄・中村勘三郎等々のビッグネームが名を連ねます。
ちょいと違和感があったのが、慎吾ちゃんと反町隆史の共演です。
慎吾ちゃんは言わずと知れたジャニーズの現役タレント、一方で反町隆史はジャニーズ退所組。
ジャニーさんは所属タレントと、事務所を辞めた人間を共演させる事をとても嫌がりますから『妙だな~』と。(マッチさんとヨッちゃんさんの共演は別)
怒りたいのは、口唇プルルンの石原さとみちゃんの出番が少な過ぎる!
まぁ集客用の特別ゲストってトコですかね。
あとはと言えば、反町隆史のお父さんの岩城滉一とか、岩城滉一の弟の寺島進とか、子ども店長とかが脇を固めておりました。
肝腎のアクションは今ひとつかな。
腕が飛んだり、首が転がったりというスプラッター指数はまことに低かったです。
ガキが観られる様、R指定やPG指定が付かない様に配慮したのでしょう。ジャニーズらしいね。
あ、あと工藤夕貴が出てたんですが、ホントに味わい深い女優さんになったモンであります。
驚きました。
僕はそもそも勝新バージョンはほとんど観ておりません。
1989年に勝新がセルフリメイクした【座頭市】位。
【座頭市】ファンからしたら『あんま語ってんじゃねぇよ』ってトコでしょう。
世の中【昔は良かったおじさん】ばっか。
でも、いろんなヒトの【座頭市】を観てみたいな。
『盲目であることは、悲しいことです。けれど、目が見えるのに見ようとしないのは、もっと悲しいことです』ヘレン・アダムス・ケラー(米国の教育家/社会福祉活動家・1880~1968)
もうひとりの、めくらの市と言えば【佐武と市捕物控】の市やん。
なんとBS日テレで久々のドラマ化だそうです。

市やんはエンケンで佐武やんは小池徹平だとか。