荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

座頭市の巻。

2015年11月27日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを




ニッポン映画【座頭市 THE LAST】を観ました。

タイトル通り【座頭市モノ】はこれが最後とか。

何でも、製作会社が原作者の子母澤寛サイドに、映像化権を返納したためだそう。

しかしながら、著作権っつ~のは原作者没後50年で切れるので、2017年からは誰でも映像化出来る、とウィキに書いてありました。

タイトル&キャッチコピー以外、あんまり意味が無い様であります。

ジェネリックってわけっすかね。…違うかね。

さて直前作、綾瀬はるかおっぱいちゃん主演【ICHI】が非道かったため、恐る恐るの視聴となりました。





結果、悪く無い…てか【座頭市モノ】である以上、こういう作品トーンになるのは当り前かなぁ、と。

勝新・たけちゃん・綾瀬はるかおっぱいちゃんと来て、今作で市を演じるのはSMAPの慎吾ちゃん。(【めくらのお市】の原作者は棚下照生のため松山容子ボンカレーちゃんは除きました。もちろんルトガー・ハウアーも)

慎吾ちゃんの市は冒頭はど~かな~、って感じでしたが物語が進むと違和感は無くなりました。

大柄な市の動き、そしてめくらのお芝居も悪くありません。

又、キャストが異様に豪華。

仲代達矢・倍賞千恵子・原田芳雄・中村勘三郎等々のビッグネームが名を連ねます。

ちょいと違和感があったのが、慎吾ちゃんと反町隆史の共演です。

慎吾ちゃんは言わずと知れたジャニーズの現役タレント、一方で反町隆史はジャニーズ退所組。

ジャニーさんは所属タレントと、事務所を辞めた人間を共演させる事をとても嫌がりますから『妙だな~』と。(マッチさんとヨッちゃんさんの共演は別)



怒りたいのは、口唇プルルンの石原さとみちゃんの出番が少な過ぎる!

まぁ集客用の特別ゲストってトコですかね。

あとはと言えば、反町隆史のお父さんの岩城滉一とか、岩城滉一の弟の寺島進とか、子ども店長とかが脇を固めておりました。

肝腎のアクションは今ひとつかな。

腕が飛んだり、首が転がったりというスプラッター指数はまことに低かったです。

ガキが観られる様、R指定やPG指定が付かない様に配慮したのでしょう。ジャニーズらしいね。

あ、あと工藤夕貴が出てたんですが、ホントに味わい深い女優さんになったモンであります。

驚きました。



僕はそもそも勝新バージョンはほとんど観ておりません。

1989年に勝新がセルフリメイクした【座頭市】位。

【座頭市】ファンからしたら『あんま語ってんじゃねぇよ』ってトコでしょう。

世の中【昔は良かったおじさん】ばっか。

でも、いろんなヒトの【座頭市】を観てみたいな。

『盲目であることは、悲しいことです。けれど、目が見えるのに見ようとしないのは、もっと悲しいことです』ヘレン・アダムス・ケラー(米国の教育家/社会福祉活動家・1880~1968)



もうひとりの、めくらの市と言えば【佐武と市捕物控】の市やん。

なんとBS日テレで久々のドラマ化だそうです。


市やんはエンケンで佐武やんは小池徹平だとか。