荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

永井荷風の巻。

2015年11月16日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を




ひとり位、好きな歴史上の人物なんてぇのが居ると、生活が一寸は豊かに成る様な気がします。

以前、好きだったのは白洲次郎。

過去の記事。
白洲次郎の巻。

然し乍ら為人を知る程、彼の卑小さが際立って仕舞い、結果、嫌いに成っちまいました。

そして次に白羽の矢を立てたのが【永井荷風】。


白洲次郎同様、此のヒトも只のお金持ちなんですが、格好を付けて無いトコが好感持てます。

格好付け乍ら徴兵逃れをしたオトコと、飄々と文学とエロに生きたオトコ…。

何方が潔く見えるか、直ぐに分かろうってモンで有ります。

扨て、其の様な僕ですが、荷風先生が執筆した作品は一冊も読んで居ません。

全部、所謂【永井荷風本】。


でも、滅法面白い。

助平ぇに生き、食いたいモノを食い、孤独を貫いた…。

何処となく僕自身とダブるんです。

ま、荷風先生はお酒は余り呑まなかったと聞きますが。



好きなエピソードが有ります。

荷風先生は年賀状の遣り取りが好きじゃ無かった。

あの菊池寛から来た年賀状すら送り返したって言うから気合いが入り捲ってます。

芥川賞選考に意地汚い執念を見せた太宰治とはどエラい違いなのです。



以前、荷風先生の行き付けと言う浅草の洋食屋を訪ねた事が有ります。

其の名は【アリゾナ】。


荷風先生ファンにはお馴染みのお店です。

正直『荷風先生贔屓のお店』って以外、特筆すべきトコは有りませんが。

ま、吉原帰りに寄ってみるのも良いかも。

『自覚さえすればどんな生活にだって深い意味が出来る』永井荷風(ニッポンの小説家・1879~1959)



浅田次郎の【天切り松 闇がたり】シリーズにも荷風先生は登場して居ります。

此方も是非共、読んで頂きたい作品。

過去の記事。
天切り松 闇がたりの巻。

白洲次郎の巻。

2015年11月15日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を




『虚像で構成されて世に与えられている歴史に対して、実像を組み立てるのが歴史家である』和歌森太郎(ニッポンの歴史学者・1915~1977)

歴史上の人物を尊敬するってぇのは、若いヤツなら微笑ましい。

聖徳太子・織田信長・坂本龍馬・リンカーン・エジソン・ジョブズ…。

ところが、いい歳ブっこいたオトナが『伊達政宗を尊敬してるんだ』なんて言ってんのを見ますと、かなりイタい。

とは言え、好きな歴史上の人物がいるってのは、それなりに人生を豊かにしてくれるのも確かです。

いっとき白洲次郎が好きでした。

彼は文章を残していないので、いろんなヒトが勝手に書いた、いわゆる【白洲次郎本】ばかり読んでおります。

全部で4~5冊は読んだかな。

先日もムックを買っちゃいましたし。


しかしながら様々な白洲次郎本を読むにつれ、ある違和感がムックムクと大きくなって来たのです。

それを代弁してくれたのが、僕の敬愛する芸人・ビートたけしでした。

確か【SAPIO】と言う雑誌でしたが、ビートたけしが古今東西の有名人を評するって企画にて。

小泉純一郎やイチロー、田中角栄、黒澤明なんぞは、かなりの文字を使って評しておりました。

果たして、白洲次郎の名前も。

しかし、彼に対するコメントはたった一行。

『ただの金持ちだろ』

そう。そうなんだよ。オレが持った違和感は。

白洲次郎は金持ちで無ければ、ああいった人生は決して送る事は出来なかった…。

そう思うと急速に白洲次郎への憧憬は無くなりました。

2009年、NHKで放映された『ドラマスペシャル・白洲次郎』も嫌悪のトリガーに。

なぜかってぇと、僕は伊勢谷友介が大嫌いだから。






まぁ、白洲次郎が何かを語っていたわけでも無いから、好きだの嫌いだのガタガタ言われるのは彼としても迷惑千万なお話ではありますな。

周りが勝手に彼を神輿に担いじゃったって感もかなり強い。

良くも悪くもマスゴミが創り上げた人物、と認識するのがオトナってもんでしょう。

実際は優位な立場を利用し、徴兵を逃れた卑怯者でもあったわけですから。

『マッカーサーを怒鳴りつけた』などという与太を信じている様なバカにゃ分からねぇとは思いますけど。

『ある日白洲さんが家に見えて、“辰巳さん、俺、招集されちゃったよ”と言われるんです。(中略)白洲さんの時は早速に招集主任に連絡を取りました。白洲次郎という人を説明し、そんな人を招集するなんてけしからんじゃないかと言いました。それで召集取り消しになったんです』辰巳栄一(ニッポンの陸軍軍人・1895~1988)

森脇和成の巻。

2015年11月15日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを




『未来なんて見えないが、明日の準備くらいはできる』有吉弘行(ニッポンの芸人・1974~)

元猿岩石・森脇和成が芸能界に復帰したとか。

【しくじり先生 俺みたいになるな!!】では『芸能界には復帰しません』と言っていたのに。

もっとも【しくじり先生】ではなかなかトークが上手でした。

猿岩石時代は喋りがまったくダメでしたからねぇ。

このネタに関して、元相方であり、現在大人気の有吉弘行は一切言及していません。

なぜ、有吉がこのネタに触らないのかは分かりませんが、アタマの良い彼の事ですから、何か考えがあるのでしょう。

とは言え、ラジオ番組【有吉弘行の SUNDAY NIGHT DREAMER】で話さないかなぁ。

一方、有吉と同じ太田プロダクション所属である土田晃之は、森脇の復帰に対し痛烈な批判をしておりました。

森脇の甘々な姿勢にブチ切れたわけです。

確かに、現在の有吉人気にあやかろうという魂胆は見え見え。

有吉人気の余波と、ドン底サラリーマン生活ネタで、ひと通りのトーク番組からお座敷はかかるでしょう。

でも、そんな特需だってそれっきりです。

そんな辛酸は猿岩石の時も舐めたはずなのに、なぜ繰り返してしまうのか?

やはりバカだからでしょうか。

それしか考えられません。

地獄を見つつも、見聞を広め、芸を磨いた有吉弘行。

一方、楽な方に流れ、逃げて暮らし続けた森脇和成。

人生の勝敗は既に決まっております…。

過去の記事。
有吉弘行の巻。

『本気を出せば出来たよという奴の本気を出す才能のなさ』有吉弘行(ニッポンの芸人・1974~)

カワイイの巻。

2015年11月14日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを




よその国の事はよく存知上げませんが、このニッポンという国は異様に【カワイイ】という言葉に反応します。

老いも若きもオトコもオンナも、み~んな【カワイイ】に踊らされている…。

流行を創り上げるクリエイターならともかく、ニッポンを代表する大企業までが【カワイイ】にすり寄る。

成熟した国であれば、こんなにも【カワイイ】を大事にするでしょうか。

実に疑問に感じます。

ニッポンの国際的立場が今ひとつなのは、【カワイイ】という“未熟を良し”とする文化がそうさせている気がしてなりません。

ヨーロッパでは【カワイイ】よりも【美しい】モノを評価します。

当り前です。

成熟した文化とはそういうモノでなければなりません。

近年、具体的に感じたのが村上隆の【ベルサイユ展】。

フランス人がエキシビション開催反対を訴え、デモ行進したのは記憶に新しい出来事であります。

【美しい】ではなく【カワイイ】を評価する…、誇りと芸術を愛するフランス人には村上隆作品は到底理解不能であった事でしょう。

そりゃ村上隆だって【美しい】モノを創る事は出来ます。

藝大出てんだから。

でも、彼が世に出られたのは例の【カワイイ】作品ありき。


等身大のエロフィギュアを、ニッポン人同様芸術音痴の成金アメ公が何十万ドルなんぞで買ったりするから、余計フランス人の神経を逆なでしちゃう、と。


…全面的に僕はフランス人を支持します。

ホントにもっともっと【美しい】を徹底しなければ、ニッポンの文化は破滅ですよ。

いや、既に破滅しているのかも。

アニメだのマンガだのゲームだのを国をあげて、他国にセールスするのは即刻止めるべきです。

断言します。

『【美しい】を目指す事にニッポンの成熟がある』と。

『真実の外には美はない』オーギュスト・ロダン(フランスの彫刻家・1840~1917)

C層の巻。

2015年11月13日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を




『最も賢い者と最も愚かなものだけが、決して変わることがない』孔子(中国の思想家・BC552~BC479)

適菜収著【日本を救うC層の研究】を読了しました。


【日本をダメにしたB層の研究】以来の適菜収本です。

過去の記事。
B層の巻。

このヒトの語り口は好感が持てますし、実に読み易い。

そもそも“B層”とか“C層”とかって何か?

詳細はウィキでも読んで頂くとして、簡単に紹介しましょう。

『新しいモノが好きな利口』がA層。

『新しいモノが好きな馬鹿』がB層。

『新しいモノが嫌いな利口』がC層。

『新しいモノが嫌いな馬鹿』がD層。

かなり乱暴ですが、こんな感じです。

小泉内閣時、スリードという広告会社に作成させたカテゴリーだとか。


小泉純一郎は大衆コントロールのキモが、この【B層】にあるとし、徹底的に【B層】向けのパフォーマンスを続けました。

それが大成功だったのは、皆さんご存知の通り。

さて、【~C層の研究】ですが、実際の内容はC層よりB層に言及しております。

まぁ、C層を語るよりB層を語る方が簡単でしょうし、香ばしいでしょうから。

おおむね楽しく読めましたが、ひとつだけ気になった部分が。

適菜氏は『プロの事はプロに任せなさい』という旨をいつも説いております。

もちろん政治や行政についても。

それは正しい。

そして正し過ぎる。

プロがプロとして、成立し従事するのであれば何も問題はありません。

しかしながら、政治屋も官僚をはじめとする公務員もクズばかり。

クズがプロを名乗り、やりたい放題…。

ここに関しては、さすがにトーシロも口を出したくなるってもんです。

プロの質の低下、トーシロの発言力の台頭、様々なファクターがこのニッポンと言う国を蝕んでおります。

そんな中、ニッポンを救えるのは確かにC層しかいないでしょう。

国力アップのため、革新・改革・進歩が必要な時代もあるのは良く分かる。

しかしながら国力も安定し、過度の成長も左程見込めない状況では、古典を見つめ、保守につとめる事こそが肝要ではないか、と改めて感じました。

『祖先を顧みようとしない人々は、子孫のことも考えまい』エドマンド・バーク(英国の政治思想家・1729~1797)

過去の記事。
行列の巻。
行列の巻、ふたたび。
行列の巻、みたび。
貧乏人の巻。

【B層】と言えば【行列】。













ラーメン・パチンコ・スマホに宝くじ…。

【B層】の【B】はバカの【B】だと思ってましたが、貧乏人の【B】なのかも。

映画の巻、いつたび。

2015年11月13日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを




『世界中の優れた小説や戯曲を読むべきだ。それらがなぜ「名作」と呼ばれるのか、 考えてみる必要がある』黒澤明(ニッポンの映画監督・1910~1998)

過去の記事。
映画の巻。
映画の巻、ふたたび。
映画の巻、みたび。
映画の巻、よたび。

若い頃は、そりゃ映画が好きだったものです

学生時代は【一日1本】というノルマを自身に課し、映画ノートまで付けておりました

ところが社会人になりますと、時間が無くなりますし、休日に能動的に活動するのもめんどいので、急速に観なくなる、という事態に

それが1990年代中盤。

そう。ちょうど映画にCGが多用され始めた頃でした。

CGの多用は【映画づくり】を安易にしたのか、それに伴い、作品の質も下がった様な気がします。

とは言え、良質な映画・面白い映画はいつの時代でも産まれるもの。

以前『マイ・フェイバリット・ムービーズ日本編【珠玉の10本】』をノミネートしました。

今回は、その海外編のノミネートをしたいと思います



【ペーパー・ムーン】(1974)主演:ライアン・オニール 監督:ピーター・ボグダノヴィッチ

【タクシードライバー】(1976)主演:ロバート・デ・ニーロ 監督:マーティン・スコセッシ

【アンタッチャブル】(1987)主演:ケヴィン・コスナー 監督:ブライアン・デ・パルマ

【男たちの挽歌】(1987)主演:ティ・ロン 監督:ジョン・ウー

【マネキン】(1988)主演:アンドリュー・マッカーシー 監督:マイケル・ゴットリーブ

【ビッグ】(1988)主演:トム・ハンクス 監督:ペニー・マーシャル

【ミッドナイト・ラン】(1988)主演:ロバート・デ・ニーロ 監督:マーティン・ブレスト

【ダイ・ハード】(1989) 主演:ブルース・ウィルス 監督:ジョン・マクティアナン

【ニュー・シネマ・パラダイス】(1989)主演:フィリップ・ノワレ 監督:ジュゼッペ・トルナトーレ

【バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2】(1989)主演:マイケル・J・フォックス 監督:ロバート・ゼメキス

【ブラック・レイン】(1989)主演:マイケル・ダグラス 監督:リドリー・スコット

【ショーシャンクの空に】(1995)主演:ティム・ロビンス 監督:フランク・ダラボン

【レオン】(1995)主演:ジャン・レノ 監督:リュック・ベッソン

【キル・ビル】(2003)主演:ユマ・サーマン 監督:クエンティン・タランティーノ

【猟奇的な彼女】(2003)主演:チョン・ジヒョン 監督:クァク・ジェヨン

【アジョシ】(2011)主演:ウォンビン 監督:イ・ジョンボム

【バービー】(2011)主演:キム・セロン 監督:イ・サンウ



というタイトルとなりました。

今のトコ、作品数は17本。

う~ん、10本に絞るのは結構難しいな



さて日本編もそうでしたが、1980年代の作品がもっとも多い。

上述の如く学生時代青春時代でしたからね。

一方で近年は韓国映画の良作ノミネートが見受けられます。

現在の韓国映画のクオリティは、ニッポンのそれを軽々と超えていると冗談抜きで感じます。

2000年前後よりシネコンがバカスカ出来たせいで、ニッポンに映画が足りなくなりました。

それまでハリウッド映画に寄りかかってりゃ良かった状況が一変。

日本映画が大量に産まれたのは、そんなトコが理由かと思います。

量の増加がクオリティの向上につながりゃ良いのですが…。

世の中何でもそうですが、そうそう上手くは行かないものであります

『最も危険なのは、質より量へ逃避すること』シモーヌ・ヴェイユ(フランスの哲学者・1909~1943)

メグ・ライアンの巻。

2015年11月12日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを




この間、ネットサーフィン(死語)を楽しんでいたら久々に目にした名前。

それが【メグ・ライアン(死語)】。

僕の様な世代人には、実に馴染み深い名前であります。

ニッポンがバブル(死語)だった頃、この女優が出る映画はヒットしまくりました。

決して美人さんではありませんが、【キュート】って言葉がぴったんこ(死語)だったものです。

さて、その名前を目にしたネットのネタが【劣化】。

まぁ人間、歳をとりゃ劣化もしますわな。

んで、見てみると………、う~ん、こりゃヒドい。

ガリッガリのバアさんです。


往年の【ロマンティック・コメディの女王】も今年で54歳か~。

しゃ~ないっちゃあ、しゃ~ない。

時は無情です。

あんなにキュートだったのにね…。



メグ・ライアンで思い出したのが、ヒュー・グラント。


【オトコ・メグ・ライアン】の名を欲しいままにしてました。

こっちは55歳だってよ。

『美貌は夏の果物のように腐りやすく長持ちしない』フランシス・ベーコン(アイルランドの画家・1909~1992)

サムライの巻。

2015年11月11日 | 聖なるブログに名も無きカテゴリを






『武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり』山本常朝(ニッポンの武士・1659~1719)

日本記念日協会によりますと、本日11月11日が1年でいちばん記念日の多い日だそうです。

ポッキーの日とか。


ちなみに2位は10月10日で、3位は8月8日だとか。

ま~、当り前っちゃ当り前ですな。

そんな中【サムライの日】ってのも本日。

十一(士)月十一(士)日って事です。

確か経産省認定だったはず。

サムライって言葉、皆さんホントお好きですね。

【侍ジャパン】だの【サムライブルー】だの、バカ丸出し。

脳内お花畑のニッポン人だらけなのに、サムライの魂を理解しているヤツが、そうそう居るとも思えませんがね。

まことに便利な言葉であります。

さて、そんなサムライって言葉から連想すんのかどうか知りませんが『和服を着ようぜ』って日でもあるらしいです。

『ニッポンって凄ぇ!』ってバカ面ぶら下げてわめいてる、世界を知らないヤツに限って、和服を着るなんて考えた事もないんですよね。

東京オリンピックも控えている事だし、ここらでもっと和服をプッシュプッシュするのも良いと思いますがねぇ。

せっかくだから佐藤可士和に和服啓蒙のブランディングをお願いしたら良いんじゃないでしょうか。

オフィスSAMURAIにね。

そういや、東京パクリンピックの佐野研二郎はドコにいるのかな?

『文を左にし武を右にするのは、古から伝わっている武士の道であって、文武はともに兼ねそなえなくてはならぬものである』北条早雲(ニッポンの大名・1432or1456~1519)


あるイベントで撮った一葉。

加工を施し、江戸末期風にしてみました。

洋館で撮ったっぽくないすか?

節約の巻、みたび。

2015年11月10日 | 聖なるブログに名も無きカテゴリを




過去の記事。
節約の巻。
節約の巻、ふたたび。

『節約しなくちゃな~』なんて思い始めて1ヶ月が経ちました。

節約意識を持って生活した結果、一応、銀行の残高は先月と比べて20万円程プラスになっております。

しか~し、ベルベットスーツは買うわ、羽織は買うわ、で25万円程使っちゃってますので、実質はマイナス。

こりゃ困った。大物を買や、当り前の事ですけど。

『ひょっとしてオレは準禁治産者なのかな…』なんて思ったりして。

そもそも『何のために節約をせにゃならんのか?』という大前提からして自身で理解してない。

とくべつ節約して買いたいモノがあるわけでも無いし。

目に余る浪費生活に終止符を打ちたい、ってだけ。

それに浪費生活っつったって、セレブライフとまで行くわけでも無し。

まぁせいぜい、もう少し節約意識を持って日々を送りたいと思います。

『節約はかなりの収入なり』デジデリウス・エラスムス(ネーデルラントの人文主義者・1466~1536)

借金が無いだけ良し、としなくちゃね。





と、言うわけで節約ご飯。

いつもアンダー100円のレトルトカレーばかり食っていますが、今回は220円だぜ。

ロースカツもつけちゃうぜ

カツカレーは大好物だぜ

過去の記事。
カツカレーの巻。

行列の巻、みたび。

2015年11月09日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを




平日の真っ昼間、永井荷風気分で銀ブラしてたら松屋銀座斜向かいにババアの行列が。





『ふふん、木村屋のあんぱん如きにババアどもが群がっとるな~、田舎モンめが

と悪代官気分で思ったら、さに非ず。

行列はお隣の山野楽器でした。

【IL DIVO】とか言うガイジンさんのCDを買うための様です


イル・ディーヴォ?知らね~な~。

と思ってウィキで調べてみました。

ふむふむ…2004年に英国でデビューしたヴォーカル4人組なんすね

ジャンルに目をやると【クラシカル・クロスオーバー】とあります。

『何じゃ?クラシカル・クロスオーバーって?』という疑問はわきましたが、めんどいのでそれ以上は調べません。

その代わり、YouTubeで2曲程聴いてみました




ほほ~、なかなか良いですな

ババアどもがギャーギャーわめく理由も分かる気がします

ガイコクのイケメンホストって感じなんでしょ?

イル・ディーヴォね。

またひとつお利口になっちゃった

『大衆の多くは無知で愚かである』アドルフ・ヒトラー(ドイツの政治家・1889~1945)

いつも見る行列にしては、品の良いババアが多かったのが特徴でしたな。

韓流や氷川きよしのファンよりゃ、ずっとマシでありますし、食いモンのために並ぶよりゃ、ずっとマシであります。

過去の記事。
銀座の巻。
行列の巻。
行列の巻、ふたたび。
ババアの巻。
ババアの巻、ふたたび。
ババアの巻、みたび。
ババアの巻、よたび。
ババアの巻、いつたび。
ババアの巻、むたび。
貧乏人の巻。
B層の巻。

健康の巻、みたび。

2015年11月08日 | 聖なるブログに名も無きカテゴリを




『健康の維持は我々の義務である』ハーバート・スペンサー(英国の哲学者・1820~1903)

過去の記事。
健康の巻。
健康の巻、ふたたび。

『高血圧だわ、肝機能他は悪いわ、頭痛はするわ』で、すっかり健康に対してビビっております。

とくに頭痛は慢性的なので、文字通り『頭が痛い』。

もしかしたら、脳血栓とか脳梗塞とか…、と考えは悪い方へ、悪い方へ。

いい歳ブっこいたオジサンが悶々と悩んでいても、ハードボイルドでは無いので、意を決し【MRI検査】に行って参りました。

まぁ歯医者に行くよりゃ、ビビりの度合いは低いですがね。

過去の記事。
歯の巻。
歯の巻、ふたたび。
歯の巻、みたび。
歯の巻、よたび。

以前にも一回だけMRI検査に行った事があります。

その時は100,000円近くかかりましたが、今回は36,000円という安心価格でした。

休日価格って触れ込み。

いざ行ってみますと、休日ってわりにはヒトは多い。

僕が住んでるのは、オフィス街なのでもっとヒトが少ないのかと思っておりました。

検査自体は、30分程うるさい機械の中にいるだけで、他はサクっと終わり。

後日【画像検査結果】なる書類がすぐに送られて来ました。


ん~…専門用語が多くてよく分かりませんが






『異常所見はなく急性期病変を指摘できません』

とか

『有意狭窄や閉塞はみられません』

とか書いてあるので、とりあえずは無問題かな、と。

ちょいと気になるのが

『左内頸動脈後交通動脈分岐部近傍に下方への血管の小さな突出をみとめますが元画像では連続する血管構造を認め、漏斗状拡張を疑います』

の一文。

まぁ、歳も歳なのでまるっきりキレイな頭って事もないでしょう。

ちゃんと脳味噌があったので、安心しました。

今度、この書類を近所の医者に診て貰おうと思います。

そう言えば血圧の数値はかなり下がりました。


過去の記事。
血圧の巻。
血圧の巻、ふたたび。

ようやくクスリが効いて来たかな。

皆さんも健康には気ぃ付けましょうね

『健康は第一の富である』ラルフ・ワルド・エマーソン(米国の思想家・1803~1882)

徒然の巻、20151107。

2015年11月07日 | 聖なるブログに名も無きカテゴリを




羽織紐

衝動買いが止まりません。

先日、呉服屋で新しい羽織を発注してしまったのですが、それに伴って羽織紐もネットで購入。

2,000円もしない安物ではありますが、金額の問題ではありません。

ちなみにガイコツです。


ガイコツって『骨まで…』っていう意味で、縁起が良いらしいっすね。


ウブロ

とある晩、着物仲間である旦那衆のバイアンさんに天麩羅をご馳走して貰いました。

その後、その方の会社に。

ふと目をやると、ウブロの壁掛け時計が。


もちろん偽物らしいですが、バイアンさんは腕時計の方はたっくさん本物を持たれております。

こんな遊び心が粋ですなぁ。僕が尊敬する数少ないヒトのひとりです。

ベルナール・ビュフェ



そのウブロの横に飾ってあったのが、ベルナール・ビュフェの絵画。

知らない画家さんでしたが、シンプルさと力強さが同居している感覚が良いなぁ、と。

なんとなくザ・ブルーハーツのCDジャケットを思い出しました。

バイアンさんは芸術に造詣が深く、千住博の作品も持っているとの事。

実に品のあるお金持ちです。

ベルナール・ビュフェ美術館

『折節の移り変わるこそ、物毎にあはれなれ』吉田兼好(ニッポンのエッセイスト・1283?~1352?)

過去の記事。
徒然の巻、20150327。
徒然の巻、20150215。
徒然の巻、20150127。
徒然の巻、20141127。
徒然の巻、20141113。
徒然の巻、20141101。
徒然の巻、20141031。

スーツの巻、ふたたび。

2015年11月07日 | 聖なるブログに名も無きカテゴリを




スーツを買っちゃいました。

【キャサリン ハムレット】です。

ベルベット素材です。

スリーピースです。

計\102,600です。

税抜です。

先日、ネットで買った格安ベルベットスーツは、気に食わないので捨てちゃいました。

一回も着てないのに。です。

まさに『安物買いの銭失い』。

もう二度とネットで安物は買うまいっ

それにしても、もう僕はシンプルライフだのミニマリストだのを目指してるなんて言えませんよね…。

恥ずかしい…、ホントに恥ずかしい

モノばっかり買っちゃって…。

でもね、カッコ良いんすよ、このスーツ。

ちょっとストライプが入っているんです。

実物を見るまでは『ストライプかぁ、コーデュロイっぽいかなぁ』なんて思っていましたが、杞憂でありました。

実にエレガント。

素晴らしい光沢感です。

また、サイズがぴったんこ。

僕のために生まれて来たスーツと言っても過言ではないでしょう。

お披露目第1弾は、飲み屋のおねぇちゃんトコ

おねぇちゃんのひとりが故郷の九州に帰っちゃうんで、そのサヨナラパーティーに着て行こうっと。

そのおねぇちゃんに貰ったポケットチーフを挿して。

『お洒落を志すなら、スーツは10万円を超えるモノが理想的』落合正勝(ニッポンの服飾評論家・1945~2006)


ユニクロのデニム&ルイ・ヴィトンのブーツを合わせてみました。

ネクタイはグッチですが、かれこれ20世紀に買ったモノであります。

【キャサリン ハムレット】のおねぇさんに『凄い、カッコ良いですね』って言われました。

当り前ですね。

『カッコ悪いですね』なんて言うわけ無ぇですから。

伊藤雄之助の巻。

2015年11月06日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを




伊藤雄之助という俳優さんをご存知でしょうか?

僕自身は伊藤雄之助の出演作ってのを、あんま知りません。

2本しか。

でも、ここいらで伊藤雄之助について記しとかないと、未来永劫語る事が無くなりそうなので…。

まぁ、日記なので簡単に記しておこうと。

ウィキで調べたトコ、なんと【ニッポンのジャック・ニコルソン】=大地康雄が付き人をやっていたんですね。




明治から大正にかけて活躍した歌舞伎役者・七代目 澤村訥子の孫であり、初代 澤村宗之助の次男との事。

さて、2本程出演作を知っていると上述致しました。

その希少な2作品を語ろうかな。

必殺仕置人 第22話【楽あれば苦あり親はなし】






時代劇・必殺シリーズ第2弾である必殺仕置人の1エピソード。

現在、1年に一回の割合でテレビ放映されているジャニタレ学芸会版【必殺】とは全く異なる作品です。

ジャニタレ学芸会版【必殺】と同一線上にあるモノだと思ったら大間違い。

もの凄ぇ熱量ですよ、ホント。

もちろん、伊藤雄之助は悪い盗賊の親分で登場。




役名は【野分けの藤造】。


ヒトをブッ殺しといて『ふぇっふぇっふぇっ』ってヘラヘラ笑うスレスレ演技は、今時なかなか観る事は出来ません。

完全に禁治産者です。レッドゾーンです。


『名演技!素晴らしい!』のひと言。

今話の監督は松本明。

あんまよく知らないので、調べたら朝日放送のリーマン監督だった様です。

巨匠がたくさん名を連ねる中で、勉強になった事でしょうね。

太陽を盗んだ男




1979年公開のニッポン映画。

ジュリー演じる中学教諭とその生徒たちを乗せたバスをジャックするキチガイおじさんの役で登場。

軍服を着用し、イっちゃった目、機関銃をブっ放し『陛下にお話ししたい事があるんだ』とかブツブツ言ってます。




そう、まだまだ【戦後】を引きずっていた時代なのでした。

『子どもを…息子を返して頂く…』とか言ってたんですが、警官隊に狙撃されちゃいます。


これまた『名演技!素晴らしい!』のひと言。

ちなみに、この撮影は皇居前でゲリラ撮影されたとか。

ネタもネタならロケもロケ。

シネコン乱立で映画が足らず、その数合わせでクソ映画を作っている様な現状では、ぜっっったいにムリなお話です。

今時、ゲリラ撮影なんてAV位なモンか…。

もっとも『オレが全責任を取る!』っつってゲリラ撮影を決行したは良いけど『お前ぇのクビなんぞ、何の役にも立たねぇよ』って言われちゃうのがオチでしょうからねぇ。

不祥事起きたら【映画「○○」製作委員会】のトップである電博にお話が行っちゃいますから。

ビビって安全な作品作りしか出来ないってのも、分からんではありませんがね。

嫌な世の中です。



近年でも、伊藤雄之助のカルト的人気はある様でイベントも開催されています。


1980年3月11日没。享年60歳。

ホント、早すぎる死だったんだな。

『腕を磨いて、時を待て』伊藤雄之助(ニッポンの俳優・1919~1980)

なかなか売れなかった大地康雄に掛けた言葉だとか。

実に味わい深いですな。

必殺仕事人の巻、やたび。

2015年11月05日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを




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ずーっとシークレットであった【必殺仕事人2015】の情報が解禁となりました。

1年に一度のジャニタレ学芸会も随分と定番化しましたね。

それにしても僕の様な世代人には、ジャニタレ学芸会という形で【必殺】を観るってぇのはホントにツラい。

まだ宝塚歌劇団の演目の方がマシかも。(決して僕はヅカファンではありませんが。)

とはいえジャニタレ学芸会が【必殺】を名乗る以上、作品は観ますし、文句も言います。

『文句ばっかり言うなら、観なきゃ良いじゃん』という意見も分からんでは無い。

なら、ホントにお願いですから【必殺仕事人】の五文字を外して下さい。

【痛快!小五郎始末帳】とか【暗闇同心・裏詮議】とか【奇天烈!御仕置侍】とか【天罰屋あげない】とかで良いじゃないですか。

正直申し上げれば、ジャニタレ学芸会は【必殺仕事人V・激闘編】(の中盤以降)や【必殺仕事人V・旋風編】や【必殺仕事人・激突!】に比べれば、真面目に作っているとは思います。

まぁ、1年に一度のスペシャル番組であって、レギュラー番組じゃありませんから、少しは真面目に取り組んで貰わ無ぇと。

ただし、真面目にやってもセンスが無きゃダメなわけで。

今のジャニタレ学芸会に徹底的に欠けているのが、このセンス。

必殺創成期から関わっている石原興が一体何を考えて、あんなモンをこしらえているのか?

それは、彼はキャメラマンとしてはセンスがあり優秀なのでしょうが、監督としては全くセンスが無いからに他ありません。

センスが無いヒトが、更にジャニタレに遠慮しいしい作ってんだから、優れた【必殺】を生み出せるわけがない。

演者も本来センスが無きゃ外されるトコですが、なにせ『ジャニタレありき』の人事ですので、センス云々以前の問題であります。

センスは無い、【必殺愛】も無い、そんなヤツらに歴史ある作品を汚しては欲しく無いってのは、当然でしょ。



そんな中、久々に【必殺!III 裏か表か】を観ました。

1986年に公開された作品です。もう30年も前なんだなぁ。

映画版【必殺】は当然全作を観ておりますが、僕は、この【裏か表か】がもっとも好き。

呑気で平々凡々化していたテレビ版に比べて、ハードな世界観がガッチリと僕のハートを鷲掴み、です。

おまけに錺り職人の秀が帰って来る!ってんだから、最高でした。

改めて思います。工藤栄一という監督はホントにBGMの使い方が上手かった。

それはテレビスペシャル版での【仕事人大集合】にも言えます。

それに比べると、現在のジャニタレ学芸会版【必殺】はド下手。

もちろん新曲がたんまりとあれば、ジャニタレ学芸会版【必殺】でも、それなりの世界観を演出する事が出来るでしょうがね。

流用曲しかない現在とあっては、それを上手く使わざるを得ません。

ここでもセンスが要求されます。

【音】は【映像】と同じ位、センスがモノを言いますからねぇ…。

あ~あ、困った困った。

『この世の中に、才能のない人なんてひとりもいない。(略)あなたに足りないのは、才能ではなく意思』松原惇子(ニッポンのエッセイスト・1947~)


【必殺仕事人2015】に登場する山本美月ちゃん。何と仕事人役。

クソ学芸会の中、唯一楽しみなトコです。

う~ん、若くて可愛くてスタイルが良いコの起用は大賛成!

松岡の続投は大反対!

松岡の芝居はウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザ!

インドにも仕置人がいるんだ…。

やっぱミュージカル仕立てなんすかね。

ジャニタレ学芸会版【必殺】よりゃマシでしょうが。


『ウザい、ウザすぎる』