以心伝心 from Bolivia

青年海外協力隊として2年間、ボリビアの小学校で活動。

日本へpart2

2011年03月14日 | 日記
今日学校に行くと、明らかに子ども達のわたしを見る目が違った。

正門をくぐると、低学年の子は抱きついてきて、わたしを必死に慰めてくれてているようだった。

高学年の子は私の周りに集まって「家族は大丈夫か?」と心配そうに声をかけてくれた。

もちろん、先生たちも。

1時間目に授業をした4年生のクラスでは、映像を見て泣いたとか、日本のために祈っていると言ってくれる子もいた。

みんなが家族のことを心配してくれたように、世界共通で「家族」はかけがえのないものだ。

そして、みんなが日本のことを心配してくれたように、世界共通でひとつの「国」はかけがえのないものだ。

そう考えると、家族同士や国同士で争いあうことが、なんて哀れでなんて醜いことなんだろうと思えてくる。


わたしは、算数の授業を始める前に4年生の子どもたちにこう言った。

「あなたたちは、幸せです。ここで友達と話すことができて、先生たちもいる。そして、勉強することができる。

日本では、地震で亡くなった子どもたちがたくさんいる。だから、あなたたちはがんばって生きてください。」

スペイン語で、必死に伝えた。

このようなことを言うのは初めてだったかもしれない。

子どもたちは真剣に聞いてくれていた。


祈ってるよとたくさんの人が声をかけてくれた。

ボリビアに来て今日ほど、人のやさしさを感じたことはなかった。

世界はひとつ。

みんなの手で、日本を。