以心伝心 from Bolivia

青年海外協力隊として2年間、ボリビアの小学校で活動。

ソーランで一つに!6日目

2011年11月10日 | 日記
6日目は、これまでで一番嬉しい日だった。

時間通りに学校に着くと、そこには5人の生徒たちが!!

昨日ふざけていたことを彼らなりに考えたのかもしれない。

一人の男の子は、2歳の妹を連れてきていた。

野菜を売っているお母さんに代わって、いつも子守をしているという。

本当に頼もしいお兄ちゃんだ。


さて彼らが考えたように、わたしも考えたことがある。

それは、遊びをもっと取り入れること。

足の痛い練習ばかり毎日していたんじゃ、彼らの気持ちを継続することはでき

ない。いくら気持ちがあっても、やっぱり楽しみがないと。

そこで準備運動をしたあと、「氷鬼」の遊び方を説明。

ここキリストの国では鬼なんてピンとこないので、「氷悪魔」という名前で教

えた。

標高2800mのこの場所も、1年以上いたらいつの間にか走れるようになる

ものだ。

わたしも悪魔になって追いかけ回すと、彼らは楽しくてしょうがない様子だっ

た。

楽しむことは、お互いの心を近づける。

単純明快!

これだけで息が上がってしまったのだが、さっそく練習にも取りかかった。

彼らがいつもよりも溌剌と見えた。

最後にみんなを集め、「先生は今日、みんなが時間を守ってくれてとても嬉し

かった」と伝えた。「みんなすごいすごい!!!」と褒めまくった。

日本では時間を守ることは高学年じゃ当然だった。

時間を守ることで褒めるより、遅れてきて叱ったことのほうが多かった。

そう考えると、人の成長やそこで生きる環境というものはそれぞれだ。

ひとくくりにもできないし、日本社会で身に着けた常識をボリビア社会に押し

つけることもできない。

けれどたいせつなことは永遠に一つで、それを考えて生きるからこそ、人は価

値を見出していくのだと思う。

時間を守ることで、もっとみんなと楽しみを共有できる、それでいいと思う。

学校はみんながいきいきするところだから。

楽しむのはラクをすることじゃない、ワクワクすること。

アプローチは無限大、自分や相手に可能性を持つこと、もう一度原点に戻った

のでした。

ソーランで一つに!5日目

2011年11月09日 | 日記
練習5日目。

練習時間に、一人の男の子がやってきた。

その子は本当に目立たなくて大人しいのだけれど、なんだか熱いものを感じま

す。
                 
                 彼の目標は踊りに『集中』すること!

こっそり竹とんぼをあげると、とても喜んでくれました。

それから、やっぱり授業の始まる5分前ぐらいにぞろぞろと集まり始める。

                 
                 YouTubuでダウンロードした『南中ソー
                 ラン』の映像を見せる。

もう時間がないので子どもたちを教室に返したら、家庭科の展覧会をするので

授業はないということで、練習ができることに。
 
                 
しかーし!

段々と踊りを覚え始めると、腰を低くしたり手の動きとか、要求するレベルが

上がっていく…そうすると子どもたちは段々嫌になり始め、ふざけたり走り

回ったり、こまを回したり…となってしまう。かわいいんだけどね。

「集合~~~!」

その言葉ももう届かない。

なんとかやっとみんなを集め、「あんたたちね~(怒)」と説教が始まる。

なんのために今練習しているのか、みんなに考えさせる。

ある女の子が、「卒業式!」そう答えた。

「最後の卒業式をみんなでいいものにしたい人?」そうたずねると、みんなが

手を挙げた。

「じゃあみんなで練習するよ!」そう言うと、

「でも足が痛いもん」

「きついもん」

「遊びたいもん」と、ほかの男子たちがそう言った。

「ごもっとも!日本の子も、みんな最初は痛いっていうよ。

でもこんなだいたいの踊りでいいの?あんたたちの踊りはまだ50%もいって

ないよ。あんたたちはボリビア人だけど、心は日本人なんだよ!Mostre me

fuerza de voluntad!!(根性見せてみろ!!)」

と、つい熱くなって訳の分からないことを吠えてしまった。

そこに体育の先生登場。

「ケイコの言うことは理解できるわ。彼女は日本の先生よ。日本の踊りを一生

懸命教えてくれている。もっとほかの学年の子たちだって踊りたいのよ。ケイ

コを尊敬して日本を学びなさい!」

先生~フォローありがたいっす。わたし未熟ですね~まだまだ…。

                 
                 気を取り直して練習だー!

                 
                 よっしゃー腰が低くなってきた!

ちょっと遊びも取り入れつつやっていこうと考えた5日目なのでした。

ソーランで一つに 4日目

2011年11月06日 | 日記
練習4日目。時間通りに行くが、15分経っても誰も来ない。

いつもやる気のある男の子も、なかなか来ない。

時間を守るって道のりは、まだまだ遠い。

20分後、やっと一人その子がやってきた。

「いや~お昼ご飯食べたら、寝ちゃったよ~」って…本当にのん気な奴だ。

もちろんバスに乗って遠い田舎から来ている子もいるわけで、色んな理由があ

るのは確かだ。

だから、もう「やるぞ~!」って気持ちを育てていくしかない。

一生懸命になることが「気持ち~!」と思う体験を。

一人ひとりが必要とされていることを感じる環境を。

それは、わたしの仕事だ。

その中で、時間というものを少しでも気にするようになってほしいな。

とりあえず来ている5年生を集めた。

「みんなが来ないと練習ができないんだよ。みんなで心を一つにしたい」

そう伝えた。

『心を一つに』これが、わたしの目標!

どんなにうまくいかなくても、その目標だけは最後まで持ち続けたい。

子どもたちにも個人目標を考えてきてもらった。

ある女の子は、踊りで『喜び』を与えたいし自分も味わいたいと言った。

                
その目標のために、一緒にやっていこうぜっ!って思う。

ソーランで一つに!3日目

2011年11月05日 | 日記
練習3日目。集合時間通りに、一人の男子がやってきた!

「ケイコー!待ってたよ~。」

ちょっと感動。

ラジカセがいることを分かってくれて、

進んで持っていってくれた。本当に優しい子だ。

それからゾロゾロとやって来て、結局5人が集合。

                

            よっしゃ今日もいってみよー!巻け巻け~!

                

最後に、『三つの約束』なるものをつくったので、みんなに伝えた。

一.時間を守り

二.集中して

三.元気よく


時間を守るって?

集中するって?

元気よく練習するって?

今はまだ言葉でしかないけど、体験を通してどんなことか感じてもらいたい。

担任ではないけれど、自分らしくやれることやって一緒に成長したい。

何かが少しずつ広がっていくことを願って!!

ソーランで一つに!

2011年11月02日 | 日記
来月の卒業式に向けて、最後の思い出に『南中ソーラン』を教えたいと体育の

先生に提案すると、快諾してくれた。

練習する時間がないので、学校が始まる30分前に集合して練習しようという

ことになった。

集合時間・・・予想通り誰も来ない。

待つこと15分・・・3人だけ来た!!

ボリビアにしちゃあ、まずまずのスタート。

というわけで、残り15分で練習開始!

さぁ2回目の練習の始まり始まり~。

               

そのうち、少しずつ集まり始め・・・
             
               

女子たちは、腰がフニャフニャになりすぐにへこたれてしまう。

だけど踊るのは好きみたい。

いえい、こんな感じでどこまでやれるか自分も楽しんでやっていきます!