フローリングの上を走る猫
うるんっ!という掛け声とともに全速力で端から端まで。
17歳の老猫
何処にそんな体力が残っているのか
昼間は寝ているばかりなのに
何度目かの往復のあとの勢いでトイレにダイブ
老猫は便秘がち
力み過ぎて吐くこともしばしばだけれど
背中を撫ぜて大丈夫、と言い続けると不思議に吐かない
用を足した後は砂を蹴飛ばしてまた猛ダッシュ
真夜中3時半
窓の外
起こされついでに空を見上げる
オリオン座流星群は大極限
水銀灯が煌煌としているのにオリオン座は明るく、その姿もはっきり見える
ふと頭を過る、明日安楽死と聞いた猫の話
悪性腫瘍が出来た猫を、あらゆる手を尽くしてみてきたけれど
いよいよ腫瘍が大きくなりこの先苦しみしかないと判っての決断
それが間違っているとも思わないし正しいとも思わない。
穏やかに逝ってほしいと願わない飼主はいないだろう、
それが人工的にもたらされたものでも。
流れ星
速過ぎて願い事は三度も言えない
明日のその子が心穏やかでありますように。
口笛吹いて歩こう
肩落としてる…のは私だ。
あきらめてベッドに戻ったら電池切れの猫が穏やかな寝息をたてていた。
猫はなんでも知っている。
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