おじいのマフラー 2012年10月30日 | 猫談議 おじいの形見、カシミアのマフラーにくるまる、ますこ。 おばあに先立たれたおじいはひとりさみしく暮らしていた。 おばあが毎日、野良猫クロにごはんをあげることを嫌っていたのに いざ自分が一人ぼっちになったら、おばあとおんなじようにクロにごはんをあげていた。 クロはとっても賢い猫で、春にも夏にも子供を産み、育てたけれど。 それでもいつも1匹、2匹と子猫はいなくなり結局クロだけが残る。 おじいが亡くなる前の秋にもクロは子猫を産んだ。 おじいがくれるごはんで、一生懸命育てたけれど、やっぱり 1匹、2匹と子猫はいなくなってゆく。 最後に残ったのがますこで、でもそれとひきかえに今度はクロが姿を消した。 最後の最後の1匹を失うのが怖くて決死の覚悟でますこを捕獲。 生粋の野良猫だったけれど、今ではすっかり「家の猫」。 そのマフラーは温かいですか?