The Legend of Fly Fishers

全国で初めて‼️釣り人による漁協に代わる持続可能な釣り場環つくりを行うNPO法人兵庫トラウトファウンデーション 代表

嫌われ者

2021年12月11日 | H.T.F

私が犯した過ち


釣り場つくりは人つくり


結論から言う。

万人から好かれようしてはいけない。

良い人になろうとしてはいけない。


「嫌われても本当に良い行いが出来る人になれ。他人の都合の良い人になるな」


前にも述べた様に、

当時は心が崩壊していた訳だから、

これまでの自らの生き方や考え方を全否定してしまっていた。

兎に角、『みんな』に対して良い人にならなければ

世の中を良くする事は出来ないと思い込んでいた。

今思えば、あの頃は本当に病んでいた。

それほど、私が東日本大震災から受けたショックが大きかったと言う事だ。


[トラウトリバー市川]

当時交流のあったフライ仲間に声を掛け、放流資金として、一口3,000円の寄付をお願いした。その甲斐あって10万円近くも集まりニジマスを放流。

日本初の試み、漁協、行政に頼らない釣り人による釣り場つくり、兵庫トラウトファウンデーション『神河C&Rエリア』が誕生したのだ。

当初30名程のメンバーが集まり釣り場つくりに協力してくれた。

がしかし、今、当時のメンバーは殆ど残っていない。

その原因は私にある。

私の犯した過ちによる結果がこれだ。


全く知識もない素人が0からのスタートしたのだから、分からないことがあれば、釣り仲間『みんな』に助言を求めた。


私も含めて釣り人には変人が多い。

お金の為でなく釣り場を作ろうとするのだから変人の最たる者だと思う。


良識的な釣り人も確かに居る。

だが、変人の割合は非常に高い。断言できる。そんな変人たちの意見に耳を傾け過ぎたのが、私の過ち。

しかも、釣り場つくりや組織運営、漁協規則を熟知した釣り人など全く居ない。

そんな素人連中に意見を求めたのだから、無知なバカと言われても仕方ない。


私の想いは、前に述べた様に楽しみを共有したいだけ。それとは掛け離れた意見も出る。お金を支払った人だけが恩恵を受けなければならないと言う意見も出る。それを一つに纏め指針を作ろとしている訳だから、明らかに矛盾が生じる。


『みんな』から嫌われたく無い。

『みんな』に好かれたい。

『みんな』と一緒にやりたい。

当時は『みんな』と言うキーワードが頭の中を駆け巡っていたのだから纏まる訳がない。

私自身の考えを押し殺し、『みんな』を優先させなければならないと言う呪縛である。


身勝手な意見に振り回され頭を抱える毎日


『俺がこれだけ一生懸命にやってるのに、なぜみんなは分かってくれない?』


強烈な孤独感に苛まれる。


でも、頭の中は『みんな』に対し良い人にならなければならないと思い込んでいるのだから救われる訳がない。


次第に、『みんな』の意見が煩わしくなり、

助言してくれる仲間にもキツイ態度を取る様になり『みんな』が敵に感じる様になっていく。


【私が犯した過ち】

こうなれば最悪。

そんなトップのいる組織に魅力などある訳がない。次第に人の足は遠のき、周りの仲間も離れて行った。


これが仕事{業務}なら、賃金を得るための雇用関係や主従関係や生まれ、組織としては問題なく機能を果たす。


皆さんの勤め先に嫌いな上司がいても、シッカリと業務はこなしますよね。


でも、ボランティアや社会貢献活動に於いては仕事で得た経験や知識や人間関係など全く無用の長物。これまで一緒に釣りを楽しんでいた仲間が、組織のトップで、しかも雑誌や新聞にも取り上げられるのだから、妬みや僻みも生まれて当然だろう。


しかし、悪いことばかりではない。

ちゃんと理解し支えてくれる仲間はいる。


放流会を呼びかけしても人は集まらず

たった5人で放流。

とてもしんどかったが、あの時の結束感と充実感は今でもちゃんと心の中に息づいてる。


『みんな』は離れていったがちゃんと残ってくれる仲間がいる。孤独では無い。


その事に気づいた時、『みんな』と言う呪縛から抜け出す事ができた。


支えてくれる仲間の事を大切に考える事で

その後の活動を続けることが出来たと思う。


もし、最初から『みんな』に嫌われても

リーダーシップを発揮し、自分の想いをぶつけて居れば状況は変わっていただろう。


この様な経験を得たお陰で

少しずつ成長させてもらっている。


【調和は保っても同調は決してしはならない】


嬉しい事に、この秋、当時の仲間だった数名がまた戻って来てくれ、サポーターを含む会員数は120名近くまで増えている。

当初の4倍もの支援者数は本当に心強く、続けて来てよかったと感謝してもしきれない。

胸が熱くなる思いで一杯だ。




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