渡りの蝶 アサギマダラ
2020/7/22 アサギマダラを至近距離で観察<霧ヶ峰にて>
細かく羽ばたかずにふわふわと飛翔するのが特徴の蝶である。
八ケ岳では初夏から夏の終わり、ときには秋半ばまで、身近に見かけるアサギマダラ。
この小さな蝶が日本列島を縦断、
さらに南の沖縄や台湾や香港まで2500キロ 以上飛んでい くのです。
翌年春、その逆のコースを日本に渡ってきます。
近年その不思議な旅が明らかになりつつあります。
参考:2016年八ヶ岳山行にて
観音平に向けて 長い長い下り・・・・・。
至近距離で アサギマダラの観察ができたおまけ付き♦♫♦・*:..。♦♫♦*゚¨゚゚・*:..。♦
八ケ岳では初夏から夏半ばまでいつでも身近に見かけるアサギマダラ。
この小さな蝶が日本列島を縦断、さらに南の沖縄や台湾まで
延べ2200キロ㍍以上を飛んでい くのです。
翌年春、その逆のコースを日本に渡ってきます。
近年その不思議な旅が明らかになりつつあります。
参考:
分かってきた、そのすごい旅
分かってきた渡りのルート。東北・関東から いったん紀伊半島に集結、一気に喜界島まで 飛ぶ。なかには台湾にむけて飛ぶのがいる こともわかってきた。(産経新聞05年10/30から) |
当初は、こんなに長距離飛行するとは考えられていませんでした。信州松本でマーキングされた個体が、海を渡り1300キロ近く離れた沖縄で確認された。高知県大月町から沖縄県南大東島まで約783キロを3日で渡った。一日平均260キロも飛んだ、と驚いていました。
1995年9月29日に大阪府生駒山でマークされたアサギマダラが、10月18日沖縄・八重山諸島の与那国島まで1680キロを17日間で飛んだ記録がしばらく南下の最長移動記録でした。しかし、こんなものではなかったのです
2002年には、福島・北塩原村―沖縄・黒島の2140キロ・メートルが記録されました。これで東北以北で暮らす個体も沖縄以南へ渡っていることがはっきりしました。そしてこれが渡りの「日本記録」でした。4年ほどですが。
さらに記録は伸びました。2006年8月、「アサギネット」を主宰している日本チョウ類保全協会代表理事で京都学園大非常勤講師の藤井恒さんらの研究グループが、山形・蔵王スキー場でアサギマダラ約1700匹にマーキングして放したのですが、そのうち同行した京都市の専門学校生、藤井大樹さん(21)が8月26日にマークしたメス1匹が、今度は11月20日に現地に出向いていた三重県松阪市の玉置高志さん(58)の手で、与那国島・久部良岳の山頂で見つかりました(06年11月27日 読売新聞)。直線距離にして2246キロ・メートル。2002年の記録を100キロ上回り、これが目下のところ南下の最長記録です。
実は11月初めには台湾南西部の島で、9月24日に長野県大町市で放されたアサギマダラが再捕獲され、この移動距離は約2190キロでした。4年間の日本記録を50キロ抜いたのですが、わずか半月でまた50キロ更新されたことになります。まだまだ記録は伸びるでしょう。
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