自民党内からも批判の声
安倍首相「フェアな精神」忘れトランプ流を貫く? AERA
7/17(水) 8:00配信
敵を見つけて叩き、国民の愛国心を煽る。選挙のためとも思わざるを得ない韓国への強硬姿勢や、
討論会での議論をはぐらかす安倍首相の姿が「安倍のトランプ化」と揶揄されている。
野党のみならず自民党のベテラン議員からも「情けない」と批判の声が上がる。
* * *
7月3日。日本記者クラブで参院選に向け主要7党の代表による党首討論会が開かれた。
そこで「原発の新増設」「選択的夫婦別姓」がテーマになった。
司会者が「原発の新増設を認めない方は挙手を」と7党首にたずねると、安倍首相だけが賛成の挙手をしなかった。
続けて、司会者が「選択的夫婦別姓を認める方は挙手を」と続けると、今度も、安倍首相だけが賛成の挙手をしなかった。
司会者がその真意を質すと、安倍首相はやや声を荒らげて言った。
「政策的な議論をしなければならない。政治はイエスかノーかではない」
「今の段階で答えられなくても直ちにノーではない。印象操作をするのはやめてほしい」
一瞬、会場に白けた空気が広がった。
選択的夫婦別姓の議論については、ネット討論会でも、立憲民主党の枝野幸男代表から聞かれ、安倍首相は、
「いわば夫婦別姓の問題ではなくて、しっかりと経済を成長させ、みんなが活躍できる社会を作っていくことではないか」
と、質問をはぐらかした。
司会者が「『選択的夫婦別姓はいらない』というご返答でよろしいでしょうか」と聞くと、
「いわば経済成長とは関わりがないというふうに考えています」
と、明言を避けた。
TBS「ニュース23」での党首討論では、司会を遮り持論を延々と語る場面もあった。
「選挙戦を前にちょっと刺激的な資料が出回っている」
そう言って司会の小川彩佳キャスターが持ち出したのは、
「フェイク情報が蝕むニッポン トンデモ野党とメディアの非常識」という冊子。
これは、自民党本部が参院選を前に党所属の国会議員に「演説用資料」として配布したものだ。
野党の党首を醜く描いたイラストがずらりと並び、ネットに氾濫するデマ情報がオンパレードの内容だ。
「これ国会議員に20部ずつ配られているということですが、ご覧になられたことありますか」
ニュースアンカーの星浩さんの質問に対しては、あいまいな答えに終始した。
「あの、党本部でですね、いろんな冊子を配っていますが、
あの、私、いちいちそれを見ておりませんので、まったく知らないんですが。
無責任だと言えば、無責任だと思いますよ」
自分に都合の悪い質問に関しては、真正面から答えず、
その質問の手法に疑問を呈し、メディアの印象操作と言う。
トランプ大統領が、自分を批判した媒体の記者を名指しして「フェイクニュース」と決めつけ、激しい口調で恫喝する姿勢と重なる。
とりわけ姑息と批判が噴出したのが「民主党の枝野さん」と、
野党第1党の立憲民主党の党首である枝野幸男代表を揶揄した安倍首相の選挙応援演説だ。
この言い間違えは2日にわたり計8回。ある野党幹部は悪質な言い間違えで確信犯だと断じる。
「国会でも民主党政権時の悪夢と連呼するのが、安倍首相の十八番でした。
ただ、この『民主党の』という言い方は、明らかに有権者が党名を書いて投票する比例代表を意識した発言。
つまり、民主党と書いても立憲民主党の票にならない。
選挙妨害だ、と批判されて当然です」
選挙妨害をメディアに指摘された安倍首相は、
「どんどん変わるから覚えるのが大変」
と、反論。もちろん謝罪はなかった。
この相手を嘲笑し、意見の違う相手とは真正面から議論をしない姿勢もトランプ流に通じる。
自民党内のベテラン議員からは情けないと声があがる。
かつての自民党が大切にしてきたのは、フェアな精神。
派閥同士の議論でも、他党の議員に対しても、正々堂々と議論を戦わせる。
党内であれば、議論を経て最終的な結論が出たならば、その時はノーサイドで一致団結する。
この善良な政治風土を壊したのは、
米国ではトランプ大統領であり、日本では安倍首相だ」
(編集部・中原一歩)
興味深い、注目すべき記事であると思う。
多くの国民が、信用できないという国政のあり方。
「安倍政権をぶっ壊す」・・・そのための具体的な手立ては 1票の積み重ねにあり。
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