2007・1・28 正月寄席
もうお正月という雰囲気は微塵もないがグランシップの恒例公演でタイトルが「正月寄席」なので仕方ない。
初笑いは既に新宿末広亭の初席で済ませているが、新春寄席の意味合いで笑う「春」には福来る、ということで素直に楽しんできた。
幸い末広亭でのメンバーと重なることもなくてよかった。
今回は中ホールということで1,200人の満員御礼状態であった。高座直近の席を確保するには大変苦労したことを思い出す。
寄席演芸は、ホールでは大きすぎる。やはり常設の寄席のほうが伝統文化の本物を見るにはいい。ただ、演者の持ち時間をたっぷり確保してあるので演じるほうも観るほうも幸せである。
本日の噺家さんの中で目を惹いたのは三三(さんざ)である。去年真打に昇進してお披露目興行を聴いたがその時よりまたうまくなっている。小三治師匠の門下で鍛えられただけのことはある。今後の注目株のひとりだ。
色物では、女流三味線漫談の小円歌。若く見えるが既に中堅以上の腕前。このジャンル日本で今やたったの二人きり。上は大御所:玉川スミさんしかいない。88歳の現役バリバリの方である。まさに寄席演芸の「トキ」である。絶滅しないように頑張っていただきたいものである。
「笑いが健康にいい」、ということは今や世間の常識であるが リュウマチの患者さんには薬と併用した落語の方がよく効くらしい。
落語を直接聴いただけなのに、関節によく効くそうです。
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