カモシカさんの山行記録・旅日記etc.

山は心のふるさと。登山(アルプス~低山まで)・ハイキング・小旅行の気ままな記録です。

阿弥陀南稜・・・本編1

2007-10-26 | 山行記録

  阿弥陀南稜・・・本編1

 

 

前夜は満天の星。ピーンと張り詰めた潔い朝の冷気。爽快だ。

舟山十字路から右へ旧旭小屋を経て尾根に取り付くこともできるが、直進し、すぐそこに見えている林道ゲートからのコースを選択。

 

広河原を過ぎて、二股に立つ指導標を右へ入る。

 

沢を渡り、僅かなテープを拾いながらいきなりの急登をこなす。南稜に取り付く登山路が始まる。

ひょっこり尾根に飛び出す。

 

しばし岩尾根となる。鹿の遠鳴きがこだまする。閑寂なり

 

早くも北アの展望ゲット!槍穂が初冠雪に白く輝く。

 

旭小屋への分岐。文字は僅かに判読できるが、阿弥陀岳へは全く読めない

 

道は傾斜を増しながら展望のない樹林帯へと変わる。しばらくは鉄線柵のきのこ山に平行して登る。

 

その後、これでもかという長い急登立場山まで続く。

 

立場山2370mピークと思われる地点を過ぎると下りとなり展望が少し開けてくる。正面に阿弥陀岳を眺める。

 

小さな崩壊地からは右に朝日を浴びた権現が勇ましい姿を現す。

 

阿弥陀の左には蓼科山

 

視界が開けるや、正面には阿弥陀岳。

   

通称「青ナギ」と呼ばれる絶景ポイントに出る。

青ナギからは、とても気持ちのよい景色を堪能できる。=クリック

ここで二人連れの登山者に抜かれる。往路で唯一出会った人たちだ。(伏線となる)

 

青ナギを振り返り見る。上記の写真だけでは表現できない好展望である。天気がいいので、今日はこの展望をずっと楽しみながら阿弥陀へ向かうことができた。ラッキーであった。

 

 足元には早くも初冬の訪れだ

 

 

 霜柱もサクサクしていた。

 

 

 既に葉っぱはちぎれ飛び、赤い実が秋の青空に輝く。

 

 

左手にずっと北アルプスの山並みを眺めながら歩けるこの幸せ!

青ナギを過ぎると次のポイント「無名峰」2,540mピークまではしばしの急登である。

 

    無名峰から見た権現岳。

 

権現からその先に雪を頂いた主峰赤岳がど~んと見えるようになる。

 

 

   圧倒的な迫力で聳え立つ赤岳。

 

正面には阿弥陀岳。無名峰から先は岩稜地帯となりP1~P3を辿り、P4阿弥陀岳山頂までが、さらに立体的に展望が変化していくカモシカ好みのお楽しみ区間となる。

 

P3と思われる岩峰が大きく捉えられるようになり、ワクワク感が高まる。

 

しばらく登ると登山路を塞ぎ立ちはだかる岩の壁。ラクラク登って

 

 振り返りみる。権現がカッコイイ。

 

御小屋尾根とその先の開けた展望。

  

権現は重量感を感じさせる鎧を着た武士のようである。

 

    南アルプスの絶景

 

P1を越えると一旦大きく下る。

 

この辺りから三角の中岳も赤岳とセットできれいに見え始める。

 

 阿弥陀はさあ来いよと こっちを見下ろしている。

 

  コースは一部雪道を進むようになる。

 

文三郎と中岳の分岐から競り上がる赤岳への登山ルートもはっきり確認できるところまで近づいた。

 

またしても行く手を遮る岩峰だ。ガシガシと乗っ越せば

 

金峰山方面の山並みの奥に霊峰富士が端麗な姿を見せる。P3に突入する前のしばしの憩いの時間だ。

 

  赤岳と千晴。

 

  阿弥陀岳と千晴。

 

P3をクリアすればその後ろが阿弥陀の山頂だ。何か先に進むのがもったいないような感覚だ。

 

 阿弥陀の稜線の裾と尾小屋尾根。北アと諏訪湖方面。

 

あれがP3。いよいよ核心部が近づいたなという感じである。

 

ウラジロナナカマドの真っ赤な実が、紺碧の空に宝石のように輝く。

 

 

紅葉こそなかったものの、阿弥陀の山肌に赤い実が程よいアクセントだ。

 

コース上どこからも見える富士山だが、この辺りから見るのが、最も味がある。

 

 前方には見上げる岩峰。

 

  視線を下げれば拡がる景気。

 

振り返り、辿ってきた登山路を目で追う。青ナギも見えている。感慨無量である。

 

 トラバース気味に登りながら

 

 岩岩を右に回りこんでいく。 なにやら叫びあう声が聞こえる。?

 

奥には阿弥陀岳の山頂が見え始める。 山頂にいる人の声ではない。ヤッホーでも普通の会話でもない。何だ、何だ。何があったんだ。回り込まないとここからは見えない。

 

雪道を下り、樋(とよ)と呼ばれるルンゼの岩溝基部に到達する直前で登山路は急に幅が狭くなる。さっきから聞こえていた声の主は、青ナギで抜かされたこのお二人だった。

 

?何でまだこんなところにいるの?・・・・それはね、、、、。

 ここで、私が次に目にしたものは!

       どうするカモシカ!

 

 

        ☆本編2につづく。

 

 

 

  

 

 

コメント (9)    この記事についてブログを書く
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9 コメント

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Unknown (ロビン)
2007-10-26 12:16:18
むふふ・・・
じらすじゃないっすか。
その トヨの様子が見たいんだってばさー
はよー
返信する
Unknown (ぜいぜい)
2007-10-26 18:03:10
むふふ・・・
じらすじゃないっすか。
その トヨの様子が見たいんだってばさー
はよー

なんだってば~
なんかロープがはれほれひれはららしいんですが~
返信する
同じく・・・ (やまとそば)
2007-10-26 22:32:00
全く同じ↑です。
早く、続きを・・・。
返信する
なるほど (じもら~)
2007-10-27 12:00:29
その先に見たのは・・・

人ではなくて動物だったんですね(^ω^)
カモシカさんがカモシカに会う図!!?

続きが楽しみです(^ω^)
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またもや快晴! (山空花)
2007-10-27 16:35:00
もう、八ヶ岳も冬なんですね~。
しげぞうさんとのニアミスに続き、バッタリさんの登場が待ち遠しいですね。

それにしてもカモシカさんの行くところは快晴ですね~。実は気象予報士とか?(笑
これだけの展望、なかなか見れないですよね。
羨ましいです。
千晴ちゃんもさぞ気分が良かったでしょうね。

続き、楽しみに待っていますね(^o^)/
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はやく~ (じゅん)
2007-10-27 20:26:08
もう、そんなに焦らさないでくださいよ~。
続きが気になります。

しかし、カモシカさんが行くところはいつお天気がいいし、岩場もホイホイって越えて行くし、すごいや。
返信する
文字数オーバー (カモシカ)
2007-10-28 09:08:50
皆様コメントありがとうございます。
仕事の山に埋もれつつ、台風一過の晴天に風邪気味で、、、、、。

*ロビンさん、ぜいぜいさん、やまとそばさんへ

じらすつもりはないのですが、一気にその先まで書いたんですよ~。いざ投稿ボタンをクリックするや文字数制限を越えてます。
折角書いた文章をごっそり破棄するや写真を削除するやで<涙、涙、涙、>こりゃぁ、アミダ。ようやく収まったのがここまで。
なんだってばー。
 きょうはお山は休みなので、UPできると思いますのでお楽しみにね!

*じもら~さんへ

続きを楽しみにしてくださり、ありがとうございます。
しかし、>カモシカさんがカモシカに会う図!!?
というベタな展開ではないですぞ。むふふ・・・。

*山空花さんへ

高い山は、すっかり冬山モードに突入ですね!
続きを楽しみにされて、嬉しいです。
快晴は、相棒の千晴のお陰かな?
♪千の晴れに~ 千の晴れになって~!

*じゅんさんへ

じゅんさんもそんなに焦らせないでください(笑
「山は雨もまた良し」なんていう方もいますが、断じて私は山での雨が嫌いなので、予定が詰まってない限り、お天気優先です。
返信する
文字制限 (りん)
2007-11-03 16:49:23
私も一気に書いて文字制限に引っかかって最初の頃は文章も写真もみんな削除していました。

でも今は別ウィンドウを開いて新規投稿画面にして、そこにオーバーした部分をコピーするようにしています。

一気に書き上げようとしてる時っていつもオーバーしてしまいますよね。
返信する
りんさんへ (カモシカ)
2007-11-03 21:44:42
文字数制限の壁、表示ではまだ余裕なのにはねられることもあります。

>別ウィンドウを開いて新規投稿画面にして、そこにオーバーした部分をコピーするようにしています。
 我がブログでできるかどうか?
 後日実験してみますね。
返信する

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