2009・9・20
前穂スペシャル
この日も これ以上ないという大快晴に恵まれた。
写真は、前穂山頂の象徴的な展望である。 (後姿は、りんご&おぐさん)
爽快にして、ダイナミック!
「ヤマケイJOY」や「岳人別冊 夏山」の表紙になりそうな1枚である。
しかし、本邦第11位 3,090mの前穂山頂から足下の北尾根を見下ろすと
高度感に身が竦む。
毎年、強風に煽られて滑落し 死亡事故に至る場所だ。
詳細は、「槍穂大縦走」の山行記録レポに譲るとするが、
簡単に奥穂からのルートをたどっておこう。
奥穂と前穂を結ぶ尾根は、ピークとピークを吊り橋で結んだように見えることから
吊り尾根と呼ばれる。
奥穂・南稜ノ頭からバリエーションルートを巻くようにルンルンで進む。
アクセントに ちょっとしたクサリ場があるが難しい場所ではない。
ただし、通過は慎重に。 特に、で岩が濡れている時は!
正面に岩の鎧をまとった前穂を見ながら進む。
展望の良い 紀美子平にたどり着く。
☆メモ☆
穂高岳山荘の創設者、今田重太郎さんによる重太郎新道の開削に因む。
妻マキさんや愛娘の紀美子さんを伴い、現在の紀美子平にテントを張って
工事を続け、その後紀美子さんは23歳の若さで他界。
紀美子さんの名前をとり紀美子平と呼ぶようになった。
紀美子平は、岳沢や上高地、奥穂~ジャンダルム~西穂~焼岳~乗鞍etc.が
一望できるテラスだ。
ここにザックをデポして 前穂を往復する。
空身でもなかなかきつい岩稜登りである。
山頂に着くと、いきなり ↑ ヘルメットにザイル装備のこんな方々と遭遇。
吊り尾根バリエーションルートで 奥穂へ!
脆い痩せた岩尾根をダイレクトに縦走していくのである。 我輩、興味津々。
←千晴を見て不意に声を掛けられた。
カモシカブログファンのクララさんご夫妻。
「その縫いぐるみ見たことあるなぁ。いつも一緒なんですよねぇ。
えっ、本当にカモシカさん!。。。」
「今日のコースも カモシカさんのブログを参考にしました。」などなど
ブログを介した思いがけない方との出会い。
驚きと嬉しさと、照れくささと何ともいえない不思議な感覚・・・・。
さて、前穂山頂からの展望です。↓
変化に富んでいて、見飽きることがない。
(奥穂)涸沢岳~槍ヶ岳に向って一直線に伸びるラインが新鮮な感覚だ。
槍ヶ岳アップ。 東鎌尾根を筆頭に3,000mの稜線に突き上げる岩稜の迫力!
前穂北尾根を見下ろす。切り立った高度感がたまらない。
足元から切れ落ちた前穂東壁。左には涸沢カールが俯瞰できる。
高所恐怖症の方は、ヒュッテやテントを見ると目が眩むと思われます。
奥又白池も俯瞰できる。
白池なのに エメラルドグリーンな瞳とは これ如何に・・・。
南側のピラミダルな明神岳も印象的だ。
明神岳の裾からは上高地の眺めが。
焼岳、霞沢岳、乗鞍、御嶽、、、、、。 岩岩の中にあって、癒しの眺め。
一回りしたら、やはり前穂山頂の定番の眺めに!
前穂の山頂こそは、貸切に限る!
前穂山頂のもうひとつの顔。
それは、クライマー、クライマー!
各種バリエーションがあるが、8割方は、前穂北尾根を登ってくる。
三度の飯より 山が好き 暇さえあれば山登り♪
ヤッホーホホホイ ヤッホーホホホイ♪
俺達ゃ 雲稜の山男♪
千晴ファン=今日は、屈強の山男!
ザイルたぐって 頂踏めばよ
交わす握手によ 血汐が通うよ♪
ザイルかついで 穂高の山へ 明日は男の度胸だめし♪
シルバーウイーク山行は、あまりの入山者の多さに驚き、
急遽コースをショートに切り替えての先行逃げ切り型で、静かで落着いた穂高が
楽しめた。
加えて、連休前半の一番いい快晴の期間に山に滞在できたことも
満足度を高める要素となった。
奥穂から吊り尾根を縦走して前穂に登り、重太郎新道を岳沢から上高地に下る
このコースは、展望に恵まれ、足元深く岳沢と涸沢が切れ落ち、
高度感あふれる3,000mの岩稜縦走で、穂高のエッセンスが詰まっている。
殊に、前穂からの奥穂は、重量感にあふれ ロバの耳やジャンダルム~西穂の
縦走路がリアルに一望できる点も素晴らしい。
岳沢へと下る重太郎新道は、穂高の大障壁に囲まれ、
「槍穂大縦走」のあの日を想い出させてくれるのと同時に
迫力のその眺めは本コースのフィナーレとして相応しいものであった。↓
関連記事参照
「槍穂大縦走」~(4-後半)~ に続く。
真っ青の空に岩が映える。
臨機応変にルートを変えられるのも
穂高を知り尽くしたカモシカさんならでは
ですね^^
カモシカさんの詳細な写真に加え、
この間のNHKの田部井さんの番組を見て、
ますます穂高に興味津々になりました。
お陰様で真っ青な空の下で、ダイナミックな展望を楽しめました♪
>NHKの田部井さんの番組
9月23日に放送の「夏の北アルプス 雲上のアドベンチャー」 再放送がありますよ!
BS2「あなたのアンコール」にて、10月3日午後1時30分からです。
穂高、益々好きになってください。
千晴チャンと撮った写真が載るかと少しドキドキしてました。後姿で十分です!
写真まだ届かないようです。メッセージBOXに違うアドレスを送るのでそちらまでお願いできますか?度々すみません。
前穂から、もう2週間経ってしまいましたね。
このTOP写真、来年の「ヤマケイJOY」の表紙になるかもよ 笑
おぐさん宛てに2回送りましたが、容量が大きすぎたのかな?
今、再々再送信しました。
窓から手・足・顔などお出しになりませんようお願いします
あ、【崖】からもね!こっちが怖いですから(笑)
笑えた~!
なかなかの切り口、お見事。
ご心配ありがとうございます。断じてここでジャンプはしませんから。
太陽がギラギラ輝いている時にまたアタックですね。
>ブログを通じて、思わぬ出会いもあってよかったですね
インターネットの威力ですね!またどこの山で、隠れファンが登場するのかな?どきどき・・・。