2007・2・11 三連休の中日、夜の部である。
「小朝・正蔵二人会」そのものも夜の部をチョイスしたわけだが、11日の私の活動においてもこの日は昼の部と夜の部のダブルイベント日となったわけだ。
昼の部は言うまでもなく山行である。とはいっても夜の部の落語会の時間にに間に合わせなければならないので、近場に限定される。(写真が多いのでこちらは後のお楽しみで、先に夜の部をUPしておく)
沼津寄席「小朝・正蔵」二人会
VIP席での鑑賞である。寄席に行ってもそうであるが、ホールでやる落語会ならなおさらである。高座により近い席で聴くに限る。噺家の表情・しぐさの一つひとつが手に取るようにわかりどんどん落語にのめりこんでいく。
定例のこの時期の会は小朝の独演会が続いていたが、今回は二人会ということで地方における「正蔵」の襲名披露の意味合いが強いようだ。
小朝が第一のお目当てであったが、やはりトリを正蔵に務めさせ小朝は中トリに回った。
小朝の頭のいいところで、正蔵を引き立たせるために今日は7分の力で演じたなという印象である。やはりうまい、そして粋である。心理的にも計算されつくした話芸の出来る噺家だが、あえて本日は抑えていたという感じである。独演会ならもっと強烈に息をもつかせず、ドカンドカンいくところであるが。
でも、流石である。また聴きたいという魔力の持ち主である。
一方、「こぶ平」改め「正蔵」を襲名した本日大トリである。正直あまり期待していなかった。小朝をタップリと聴きたいという思いがあったが、予想外の展開となった。
ボンボンの甘えん坊のこぶ平、親(林家三平)の七光りで・・・という見方をしていたが、この日を境に訂正だ。古典を演じたのだ。まだうまい、名人とはいかないが十分聴ける落語である。まじめに古典落語に取り組む姿勢が評価できた。
あと15年、ひょっとしたら化ける可能性がある。
新鮮に映ったのは、前座役の「春風亭ぽっぽ」だ。小朝の3番弟子とのこと。
本日が初舞台ということであったが、並みの前座(99%おとこ)より芯があって努力のあとがにじみ出ている舞台であった。ぽっぽは女の子である。本人の並々ならぬやる気と小朝の指導が合致したとき、実力を備えた落語会のアイドル誕生となりそうな予感がした。
今日も落語を聴きに行くというと、同僚はヨセと言うが、やはり寄席に足を運ぶ私なのである。
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