奥穂&涸沢カール<前半>
2020/7/31~8/2 夏山:北アルプス山行=涸沢カール経由での奥穂高岳!
山行の前半を例によって、写真で綴るカモシカさんの山行記録。
今年の夏は、大変遅い8月の梅雨明けであった。
天気図では梅雨明け直前のスタートとなった。しかも、今季の梅雨明け前半は
天気が安定しないという「梅雨明け10日」の定石が通用しない夏であった。
そんな状況で、カモシカはピンポイントで奥穂山頂だけは晴れ渡ってくれるような計画を画策した。
そのためせっかく取得した夏休みの初日は、敢えて自宅待機で天気待ちを
最終日は1日早く下山する作戦に切り替えた。当初の縦走計画は崩壊した格好だ。
ああ、それなのに。。。。
上の写真は、大正池からの穂高連峰である。
稜線は、どんよりした厚い雲に覆われている。大正池は、濁った水で増水している。
果たして、狙いどおりの奥穂高岳となるのであろうか?
カモシカの予想よりもちょっと出だしが悪い。
河童橋が見えてくる。7月15日の豪雨の影響がまだ出ている。
梓川が増水し河原を全て飲み込んで不気味に流れている。
こんな梓川の流れは見たことがない。
人影もまばらで、静かである。
河童橋からの定番の穂高の眺め。
穂高よ、笑っておくれ。 稜線に出たら、スカッと晴れてくれ。
願いは届くか?
平坦な遊歩道兼登山道をしばらくは進む。
気づいたことがある。コマドリである。「ヒーン、カラカラカラ」
今年は、例年より鳴いている個体が多い。
専門家ではないので、その原因は定かではないが、とっても爽やかに
気持ちよく歩けた♩
そして、大物との出会い。 森のクマさんである!
詳細は、 「クマとの遭遇:北ア 夏山山行」を見てね。
クマさんを至近距離で観察した後、空には青空が広がり始めた!
そうそう、これ、これ、この青空を待っていた!
例年のこの時期と比べると、梓川の水量が多い。
徳沢にたどり着く。
テントもたったこれだけ。例年とは雲泥の差だ。 静かだ。
貸し切り状態で歩く。 すごく贅沢な気分だ。
徳澤園前の広場もご覧の通りだ。例年の賑やかさがウソのよう。
今夏はコロナ禍にあり、多くの制約や規制がある中でプランニングは窮屈だが、
この時季に 終始こんな静かな山歩きができたのは初めてだ。
青空に前穂北尾根<Ⅰ峰~Ⅵ峰>を望む。
横尾にて。
4コースの十字路で例年なら座るスペースを確保するのも大変なのに
今夏はこんな感じ。
屏風岩を回り込むと 北穂が視野に入ってくる。
北穂高岳にズームイン! 今回はここから眺めるだけ。
計画変更上、致し方ない。
馴染みのスタッフが切り盛りする大好きなお気に入りの小屋だ。
今回も屏風岩が、ボリューム感たっぷりで不動の姿を見せる。
休憩スポットの本谷橋である。 到着時は、貸し切り。
腰を下ろしていると数名休憩を取っていた程度。
苦しいSガレの急登だが、視線を上げれば、大キレット突端の獅子鼻付近も
望めるポイントがある。
登山道を回り込むように進むと前穂、奥穂、涸沢岳の順番で
穂高が視野に入ってくる。
涸沢槍まで確認できる眺めとなると沢の休憩ポイントとなり
涸沢カールが間近となる。
涸沢岳~涸沢槍にズームイン!
振り返り見れば、屏風ノ頭・屏風ノ耳。
さらにその奥に横通岳。
涸沢カール<涸沢ヒュッテのテラス>に到着!
なんと到着とほぼ同時に稜線が雲に覆われるというそりゃないぜの展開。
厚い雲ではないが、スカッと見渡せるいつもの眺めでないと
ちょっと残念だ。
青空が覗いた瞬間にパチリ!
復路での快晴、絶景を期待し とりあえず記念の1枚!
ザイテングラート基部にて。
ザイテン中間部の登り&振り返り見る涸沢カールの眺め。
ヒュッテが小さく見える。
白出のコルに建つ穂高岳山荘に到着。
山荘テラスから涸沢カールを眺める。
テラス側には、残雪がある。遠くに望むは、常念岳。
雨の心配はないが常念山脈を初め涸沢岳方面、奥穂方面、
ジャンダルムや笠ヶ岳方面もガスガスで見えない。
当然各ピークに立っても展望は何も得られない状態である。
時間はたっぷりあるが、今日はここまでである。
明朝、カモシカの読み通りならば お気に入りの展望を望むことができる。
明日に期待だ。
奥穂&涸沢カール<後半>に続く。
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