2013 白馬山行
大雪渓~白馬三山~不帰ノ嶮~唐松岳縦走
白馬岳頂上宿舎付近からの縦走路の眺め。左手前が杓子岳、奥が白馬鑓ヶ岳
白馬鑓に向かう稜線です。 幸せな気持ちで歩いた縦走路!
槍穂に次いで カモシカお気に入りの白馬エリアのゴールデンコースに今夏も行ってきました!
今回の白馬山行の特徴をいくつか挙げておく。
前日までの雨天気から見事に晴れを引き寄せた山の女神の存在があったこと。
雲一つない紺碧の空とはいかず、高曇りベースの稜線であったが、すごい展望であったこと!
通常この時期は 晴天なら上昇気流による雲が湧き上がり、展望は見え隠れが多いが、
今回は雲海も皆無であった代わりに、終日360度の展望が見えっ放し♪
しかも、足下の白馬村の隅々まで俯瞰できたことや日本海&佐渡島、&能登半島&富山県の平野や河川
街並み、工場、灯台に至るまで。
いつもなら雲海に浮かんで見えることが多い妙高・火打の頸城山塊や戸隠連峰、さらに
その奥の浅間山、更に奥の妙義に至るまで山も平野も何物にも遮られない展望が1日中続いたことは
特筆すべき点である。何と 黒部ダムの観光放水まで肉眼でクリアに捉えられました!!
100種類以上の花が咲く地言われる日本屈指の高山植物群の白馬エリアなので、
可愛らしい花も十分楽しめました♪ ただ、例年より開花が遅れている感じで、
稜線を紫に染めるウルップソウが満開手前&他の花も見頃よりやや早かったので華やかな色彩を全ての
場所でという訳にはいかなかったことときれいな大雪渓ではなかったことが残念であった。
きれいなスプーンカットが見られず、集中豪雨で細かな落石の堆積と複数のクレバスができていた。
自然のことなので致し方ないが、例年では見られない様子を観察できたとよきに解釈しよう。
何はともあれ、北アルプス縦走初デビューのバルちゃんの感動を共感できたことが嬉しかった。
1泊で設定したロングトレイルを余裕で歩き切ったこと。<よく頑張った!>
是非見たいと言っていたライチョウ<母鳥とヒナ>に間近で出会えたこと。
たくさんの高山植物を愛で、腕前を上げた撮影ができたこと。
冬山で眺めた不帰キレットへの挑戦と稜線美、展望、縦走の感覚に
「すご~~い!」という感動の声や笑顔がとびっきり輝いていたこと。
このまま五竜や鹿島槍、さらにその先まで稜線をどこまでも歩いて行きたいと同じ思いを抱いていたこと等々。
山での新たな発見や山の楽しさを改めて噛みしめることができ、まさに充実の山行であった!
下界に戻ってからも長いこと山行の余韻に浸るそんな素敵な「白馬山行2013」であった♪
では、写真で綴る山行記録をどうぞ。
全長・5キロに及ぶ白馬大雪渓の全景。 大雪渓中間付近:今夏の様子。
白馬尻の大雪渓入口付近。例年より雪が多く、汚れている。
脇は、土砂。クレバスがあちこちで待ち構えている。
サンカヨウ
キヌガサソウ
白馬尻で最も目に留まるのが真っ白なこれらの花♪ お気に入りの花です♪
割れたクレバスは、こんな様子です。
大雪渓を楽しみながら登って行く様子
大雪渓を登ると休憩ポイントの葱平。この辺から花がにぎやかになってきます♪
程なく小雪渓をトラバース。
小雪渓より大雪渓を見下ろす。
遠方左から、火打山~妙高山~乙妻山と高妻山~戸隠山~一夜山~四阿山(遠方右)
避難小屋を通過すると お楽しみの「お花畑」が展開します♪
シナノキンバイ
ミヤマカラマツ
シロウマタンポポ
ハクサンフウロ
イワカガミ
ミヤマオダマキ
ハクサンチドリ
杓子岳をバックに楽しい、楽しいお花畑を抜けて頂上宿舎手前まで登ってきました。
八ヶ岳が綺麗に見えました♪ 右端は富士山。
白馬岳頂上宿舎付近から。 左が杓子岳、奥が白馬鑓ヶ岳
頂上宿舎脇からひと登りで 稜線に飛び出します。
目に飛び込んできた剱岳の眺めに しばし佇んでいたバルちゃん。
稜線の花々もにぎやかになってきます♪
ウルップソウとハクサンイチゲ
ウルップソウは北海道礼文島と北アルプス北部、八ヶ岳にしか咲かない。(別名ハマレンゲ)
ヨツバシオガマ
タカネツメクサ
白馬岳山頂への登りから杓子岳、白馬鑓ヶ岳と続く縦走路を眺める。
ここからの眺めがお気に入り♪ この後の縦走に期待が高まる♪
白馬山荘のテラスに新しい標柱ができていました!
まだ山頂ではないですよ 笑
左から立山、剱岳、奥に白山(標識の上)、手前に戻って猫又山、釜谷山、毛勝山(毛勝三山)。右奥には日本海。能登半島、佐渡島まで見渡せた。
黒部ダム(観光放水が見える)。
左に槍ヶ岳!野口五郎岳~鷲羽岳~三俣蓮華岳(中央右)~薬師岳(右)。立山~剱岳は写真右方向(外)。
槍ヶ岳の右手前(黒部ダムの左上)は針ノ木岳。槍ヶ岳と針ノ木岳の間の遠方は乗鞍岳。
間もなく白馬岳山頂です!
稜線に飛び出してから 剱岳・立山、毛勝三山が大きく見えっ放し♪
歓びの白馬岳山頂!2,933m
↓ 白馬岳山頂からのぐるりの展望! ↓
白馬岳からは見事な360度の大展望!代表して剱岳・立山、毛勝三山方面の1枚♪
おまけは 白馬岳山頂からの日本海
富山湾と向こうが能登半島。 黒部川の河口(中央右)。
白馬岳をあとに 縦走路を進み白馬岳とテントのお花畑を振り返る。
杓子、白馬鑓へと続く稜線は 楽しい、楽しいフラワーロード♪
クロユリも見つけました♪
貸し切りで歩くアルプスの縦走路! すごく贅沢なこと♪
ダイナミックかつ爽快なとても楽しいお気に入りの縦走路!
展望よし、お花よし、そよぐアルプスの風よし♪ 山にいる幸せを感じながら歩きました。
杓子岳までの登りはザレていて登りにくいうえに斜度も結構ある。
杓子岳にて
杓子岳をあとに 白馬鑓へ向かう。
白馬鑓に向かう稜線
カモシカお気に入りの縦走路。 どこまでも歩いて行きたくなります♪
うれしくて、嬉しくて たのしくて、楽しくて バンザーイ!
稜線に咲いていたハクサンイチゲ♪
遠く白馬岳と 手前の杓子岳を振り返ります。
ミヤマクワガタ撮影中のバルちゃん♪
ミヤマクワガタ
カモシカもバルちゃんも大好きなシコタンソウ♪
高山植物の女王コマクサも悪くはないが、圧倒的にシコタンソウの可愛らしい美しさに心癒されます♪
辿ってきた縦走路を振り返り、美しい稜線美に酔いしれる。
白馬岳~杓子岳の歩いてきた稜線を振り返って。
バルちゃん、オンステージ!
いよいよ本日の白馬三山のラストピーク=白馬鑓ヶ岳への登りにかかります。
山頂手前からの展望。
白馬鑓ヶ岳に登頂! 山頂からの眺め♪
白馬三山縦走、ヤッタね!
白い雲が稜線を絡めるようにして流れて行きます。
味わいのある山岳展望を満喫。
千晴、感想を一言。 「ワンだふるぅ~~な展望だね♪」
下山前、雲が多くなってきましたが、剱岳が輝いていました!
白馬鑓ヶ岳をあとに 穏やかな稜線歩きが続く。
今日泊まる天狗山荘が見えました~!
「白馬岳~杓子~鑓、とアップダウンの連続で、よくここまで頑張りました。
明日は、天狗ノ頭~天狗ノ大下り~不帰キレット~不帰ノ嶮Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ峰越え~唐松岳、とこれまたアップダウンが待っています。楽しみだなぁ~♪」とバルちゃん。
チングルマの群落を愛で、小さな雪渓を下ると今宵の宿、天狗山荘に到着です。
テン場から眺める白馬鑓ヶ岳。 明日もよき天気でありますように♪
山行2日目「 天狗ノ頭~不帰ノ嶮~唐松岳~八方尾根」に続く。
2011・7月中旬 同コース拙ブログ記事 (参照)
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