雪山山行: 「蓼科山」
標高2,530・2m 蓼科山 毎シーズンの恒例となりました。
今回は、山の雪が少ないことと気圧の谷の通過で終日快晴ではないことは
事前に承知の上での山行であった。15~16日の強風雪は避けたものの
例年より気温は低め、だけど雪は少ないというアンバランスな山の状況であった。
自然のことなので致し方ないが、雪の少なさには 雪山登山としては不完全燃焼である。
また、八ヶ岳の核心部の稜線や北アルプスが雪雲に覆われていて いつもの360度の
爽快な展望が得られなかったのも残念であった。
さらに、登山道からの仰ぐ青空と真っ白に輝く針葉樹の雪景色もシャープな精悍さが全くなく
この時期の感動的であるはずの雪山風景としては、及第点が付けられない。
遮るものがなく広々とした蓼科山山頂の強風は定番であるが、
今回は終始耐風姿勢をとるということはなく、比較的緩やかな吹き方になる時間帯もあり
その点での緊張や疲労が少なかったのはよかった。
参考までに 過去の蓼科山:快晴、大展望の雪山山行DJ版
それでは、今回の山行をささっと振り返ってみましょう。
女神茶屋付近の登山道入口。 初っ端から 雪少な~~い!
それでも登山道を進むと 一部に無垢のふかふかの積雪地帯もあるにはある。
「熊棚」が 随所に観察できた。
第一弾の登り部分では、熊笹が見えるほど雪が少ない。
カラマツ林にも全く樹氷なし!
岩岩が登場する急登に差し掛かると 南アルプスや中央アルプスの展望が得られる。
代表して、南アルプスの眺め。 南アルプスの3,000m峰にもほとんど雪なし!
本当にこれが、厳冬期のアルプスの稜線なのか?
2,120mの表示プレート通過。
この辺からようやく雪山っぽくなるが、やはり例年より積雪が少なく
樹氷のモンスターの姿もない。
この辺りまで、アイゼン不要です。ピッケル出番なし。
キックステップだけで十分対応できる。ストックだってあればあった方がいいってくらい。
間もなく稜線に飛び出すぞという山頂直下付近で ようやくこの程度の雪。
暑くて、途中でアウターを脱いで登ってきましたが、稜線に出る前にアウターも着て
完全防備の態勢を整えましょう。
ここから先は、アイゼン着けて足回りも万全にして山頂に臨みます。
この辺りの斜面が 強風に煽られると山頂より緊張します。
「山頂、風強いですよ~!」と言って一足先に下っていく登山者とすれ違う。
例年なら、車山の向うに北アルプスずらりの展望が望めるはずだが、
今回は生憎の展望なし。日本海側は、連日の大雪だし、
この日は上空を気圧の谷が通過中だから まあこんなもんだね。
トラバース気味に蓼科山頂ヒュッテ方向目指して進みます。
ヒュッテ前の看板。 青空が覗く。
山頂への最後の登り。 すぐに曇ってしまいます。
今回の山行は、この晴れ時々くもりの繰り返し。
蓼科山山頂
風が収まった瞬間を見計らって ちゃっちゃと記念写真。
千晴も 忘れずに撮ってあげよう! でも今回は360度の展望が得られないので
いつもの 「ワンだふる~~!」の雄叫びはなし。
一応、ぐるりと見渡してみるが、、、
南ア、中ア方面見えず
北アルプスずらりの展望も全くなし。 この右に展開する浅間山方面も勿論なし。
宇宙の見知らぬ惑星に不時着したような心持ちだ。
一応、軒下まで雪に埋もれたヒュッテ。
ここから南八ヶ岳方面、金峰山~両神山~荒船山方面の展望は かろうじて得られた。
荒船山
北横岳と南八ヶ岳の眺め
稜線を雪雲が覆う。
ピッケルをかざし、
12本爪のアイゼンで えい、やぁーと蹴散らしてみる!
赤岳、阿弥陀、権現などの核心部が 申し訳なさそうにその姿を現す。
時々、陽光が差す。そのタイミングで、展望が展開する時間帯もある。
↑ これは車山方面。
やっぱり、すっきり晴れ渡ったピーカンの青空が好きだなぁ~のカモシカでありました。
下山へ。
下山途中で 振り返り見た蓼科山。
帰路のメルヘン街道から振り返った蓼科山。
下界は、終日青空のいいお天気だったはず。
「山の女神よ、今度来る時は 山頂でもあの時のような本当の青空をお与えください♪」
クルマの窓を開け、
「また来るね。」と 蓼科山に手を振って ゆっくりアクセルを踏むのであった。
ホントそんな気持ちになりますね
こんな天気だとね!
でもこんな空でも元気いっぱいのカモシカさんは
素敵です♪
千晴ちゃん(間違えちゃってごめんなさい)も
寒かったでしょうねェ
次回は晴れますように♪
お互い山の女神さまにお祈りしなくっちゃですね
広い山頂で、モノトーンの雪山となると本当に非日常の世界に放り出された感です。
矢車草さんが目指した山頂も候補ではありましたが、イージーな日帰りで蓼科山でした。
皆さん、よく間違えるので、お気になさらずに。
千晴の名前の由縁は、
いつでも青空と輝く太陽の下で山を楽しみたい、何処までも晴れ晴れとした気持ちでいたい、そして山や旅先で出会う人たちもまた晴ればれとした笑顔に輝き続けてほしい、そんな願いから相棒の名前を『千晴』と名づけた次第です。
来月は恵那山か…こっちか・・・
迷うところです~~
誰かが恵那山は え~~な~~って言って蓼!
ちょー快晴ばっかり味わっているカモシカさんですから、山頂の展望は残念でしたけど、ガスガスってほどじゃないですよね!
>宇宙の見知らぬ惑星に不時着したような心持ちだ。
ほんとそんな感じですねー
厳冬期の女神茶屋から登ってみたくなりましたー
1日違いでしたね。そちらも雪少な~~でしたね。
蓼科山頂は、北アルプスはオール雲の中でしたが、他は 晴れ時々曇りの展望ででした。
>>宇宙の見知らぬ惑星に不時着したような心持ちだ。
蓼科山の広い山頂の雰囲気だけに ○○の惑星だわわ。。。
今年は雪少ないから、来年タッグ組みましょうか?