カモシカさんの山行記録・旅日記etc.

山は心のふるさと。登山(アルプス~低山まで)・ハイキング・小旅行の気ままな記録です。

イソヒヨドリ

2022-03-12 | 自然アルバム <昆虫・花・雲・風景・etc>

 

 イソヒヨドリ

散歩の途中、頻繁に見かけるようになったイソヒヨドリ。

生息数を拡大し、海岸線からどんどん内陸に且つ人の住む住宅へと

生息域を拡大している鳥である。

ボディーのブルーときれいな囀りがお気に入りである。

全長23cm。オスは頭から胸、背、腰までが青藍色。

腹は赤褐色。翼と尾は黒っぽい。

メスは全体が灰褐色で、背は腹より黒っぽく、鱗様の模様が沢山あります。

大西洋から太平洋までユーラシア大陸の中部に連続して分布しています。

地中海、黒海、カスピ海沿岸からヒマラヤ山地など、温暖な海岸から大河沿いの崖地などに生息しています。

日本では全国で繁殖していますが、北海道では少なく、本州以南には普通に分布しています。

小笠原諸島、南西諸島などにも多数が生息しています。

海岸の崖地に生息しているのが普通ですが、時に海岸から離れた崖地、

さらに人工的な建物にも生息することがあります。

さえずりは柔らかな澄んだ声で、かなり美声。

岩の上やコンクリート堤防の上などでさえずる姿をよく見ます。


海岸の磯で見ることの多い、灰黒色に見える鳥で、

ヒヨドリと大きさも似ているので 

「磯鵯(イソヒヨドリ)」の名は、生息地にちなんだ名前になっています。

 

かつては、海岸付近にのみ生息することが報告されていたイソヒヨドリ

ですが、ここ20年で、特に、近畿から関東にかけて、

内陸への進出が顕著になっています。

海岸から10キロ以上内陸に入った地域でも、普通に見られるようになりました。

しかも、人為的活動の影響が大きい環境である都市部や、住宅街で頻繁に見られるようになっているようです。

 

生活様式

・緑地区や住宅区に比べ、高層マンション区で、発見頻度が高い。

・オスが高い場所をさえずりの場所(ソングポスト)として利用している。

・営巣場所は、トタン屋根の隙間やアーケードの鉄骨の隙間。

・採餌は主に草地の地面で、つまみ取り。

・親鳥がヒナに与える餌は、ゴミムシや鱗翅目の幼虫など、主に地上徘徊性の昆虫(フナムシが取れないこと以外は、海岸での食性とそれほど変わらない)。

これらのことから、都会に進出したイソヒヨドリは、

巣を人工構造物に作り、近くの草地の地面で主に地上徘徊性生物を採餌し、

オスは、高層マンションの構造物を、

元々の生息場所である高低差のある岸壁の代わりに、

縄張り行動に利用することで、都市部で生活しているということが明らかになりました。

ここ20年の間に、イソヒヨドリを内陸への進出させた要因については、

未だ謎は残りますが、

イソヒヨドリは、人工構造物と、都市に残された緑地を

利用することにより、新たな生息環境を開拓し、

生息地を拡大しているようです。

 

 

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