サックス奏者 中村健佐のブログです

サックス奏者 中村健佐のブログです。日々の活動やその他、徒然なるままに書いていこうと思います。

This is it

2010年01月24日 03時38分53秒 | Weblog
今日はお昼にY町という珍しいパターン。
終えて6時ごろ豊洲のららぽーとに所用で寄りました。

そしたらマイケルジャクソンの映画「This is it」。
まだ観てなかったのですが、この土日までで最終上映ってことでしたので急遽観ました。
遅ればせながら・・・でございます^^;)
「今ごろですか?」と言われそうだけど、せっかく観たので、書きます。

亡くなった当時に追悼番組や特集、ドキュメンタリー的な番組は多くあったので、「映画もそんな感じの延長なのかな?」と思っていたのですが
「すごく良かった、終わったら観客席から拍手が起こった」
というお話しを複数聞いたりしていたのでかなり興味が沸いていました。

幻となってしまったロンドン公演の制作から本番さながらのリハ(ゲネプロと言いますね)の模様がたっぷり。TVニュースでは「10年ぶりに公演を行なう予定だったが、残念なことに。しかし50のマイケルはしっかり歌って踊れたのでしょうかねぇ」というようなコメントや、一部のリハ風景しか公開されていなかった。けれど、この映画を観たら・・・いかに情報というのはプアなものだったのか・・・と思うほどに、マイケルの素晴しいパフォーマンスを堪能することになる。

直後に控えた大きな公演のためのメイキング風景と言えば良いのか?
記録用として回していた映像を基本にしているらしい。
「マイケルの歴史」「追悼」「ドキュメンタリー」・・・??というものとして受け取るのではなく「まさしくLIVEの映像」だと思って良い作品。映画そのものからも「お涙ちょうだい的」な空気はまったく感じられず、マイケル自身がリハ最終日に言う「観客は非日常性を求めている。我々にはそれができる。」というメッセージをそのままに伝えたかった「エンターテイメント作品」なのだと思う。

数百人のダンサーのオーディションから始まり、演奏する曲を追いながら、舞台演出、ミュージシャン、あらゆる創りと指導をマイケル自身が主体となって進めていく。観ていて思うのは「ものすごい求心力」・・・単純な言葉で言えば’カリスマ’と言うことになるのでしょうが、そんな一言で語ってはいけないような??・・・とにかく、全てのスタッフ、アクターたちが「マイケルと仕事できる喜び、マイケルのために全てを出し切ろうとする心意気」で一体になっている。そこには全くと言っていいほど’曇り’など無い。
そして、着々と素晴しいステージが創造されていく。

圧巻だったのは、ステージングだけでもとてつもなくゴージャズ・・・にも関わらず、1曲ごとに用意され、ステージ後方のスクリーンに流れる予定だった映像の数々。ひとつひとつがアクションやCG映画並みの出来映えで制作されていたこと。これはもう驚いた。スリラーの最新版映像などなど。。。もうPVだね、こりゃ。

下世話だけど、こういった全ての映像も使って巧みに映画化を行なったことで、巨額の制作費、労力を投じたであろうこれらのステージ背景映像などなども日の目を見たわけで、ペイしたのだろうなぁ・・・これは本当に良かったですよね。

さすがマイケルジャクソン。ロンドン公演で演奏予定だった曲・・・聴いたことのない、知らない曲は・・・1曲だけだった。この1曲も、今回テーマとしてあげている「森林伐採を減らす」にちなんだ新しい曲だった?のかも。

「本番を控えているので、喉もだんだんにウォーミングアップしている」
そう、どの曲も100%で歌って踊っているのではない・・・マイケルは。周りは120%でがんばっている、もちろん。それでもマイケルは充分に素晴しいパフォーマンスを見せる。

本番は幻になってしまったわけだけど、逆に言えば「この流れになってしまった」からこそ「我々も観れた」・・・なのだなぁ。。。
コメント
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