本日付で、仕事を辞めました。父の騒ぎで有休休暇は消化されてしまい、最後の最後まで勤務する事になりました。やっと辞めることが出来た!という思いが強くて、寂しさはない。こう言っては何だけど、せいせいする、というのが正直なところ。今まで何十年もの間、いくつも仕事をしてきたけれど、これほど辞める事で気持ちが楽になった事は無い。いつだって、どこか、寂しさがあって、辞めたくなかったな、という思いを抱えながら職場を去ることがほとんどだったのに・・・。
上の写真は、いつも通っていた通勤路。あと5分ほどで職場に着きます。晴れていれば右手に大雪山とキトウシ山が見える田園風景のステキな道です。左手が旭川の市街地方向で、遠くにパルプ工場の煙突の煙が見えます。右も左も、故郷を感じる事の出来る風景。辞めた職場に感謝することがあるのなら、この風景を見ることが出来たこと、それだけかもしれません。
早番の時、朝霧に煙る山々を見たり、朝露に光る稲穂を見たり。お昼休みに、旭山と旭岳が眩しく並んでいる景色を見たり、帰り道、夕焼けに光るビニールハウスや赤く染まる大雪山を見たり・・・。仕事があるから写真に撮れない、と嘆いたことが何度あった事か。それでも、息を飲むほどの風景に出会えた事は、本当に有難いことだった。
なんだろうなぁ・・・。
もっと寂しい思いが込み上げて来ると思っていたけど、意外と平気です。いつもと変わらない帰り道。運転しながら泣いたりするかも・・・、なんて想像していたけど、全然そんな気持ちになりませんでした。
家に帰って、明日の予定を母と話して、来週の予定を話して、来年はどうなっているだろうね、と笑って。
心は穏やか。気持ちは晴れ晴れ。いろいろ意欲も湧いてくる。
仕事・・・。辞めて良かった。
今、本当にそう思っています。
職場近くで撮った、ナナカマド