しっぽなのうつうつ

<宇宙(そら)>に魅せられて・・・
お写真、勉強中♪

いよいよ、放流の準備。

2014-03-10 09:58:14 | サケの稚魚を育てる日記



3月9日(日)、第三回サケゼミナールに出席して来ました。
サケの生態に関するビデオ鑑賞をして、生育状況の報告会。
ベテランの方に、育てる際の工夫や、今まで体験した苦労話も聞きました。

私の稚魚は順調に成長し、大きなものは4cmを超え太り気味の子も居ます。

個体差が結構あって、まだ3cmくらいの小さな子も居ますが、
元気に泳いでいうるので、成長に支障があるわけではないようです。

チョロチョロと泳ぎ回り、水槽が狭そうです。

元気が良すぎて、水槽から飛び出して、死んじゃうという事故もあるから、
蓋をして注意するよう助言もありました。




飛び出すんだって!
でも、本当にそんな勢いで、泳ぐことがあります。


さて、稚魚の放流は3月30日(日)です。
場所は、神楽岡公園内の忠別川の河原です。
その日は、アイヌの儀式も行われ、祈りを込めて旅立ちを見守ります。

サケゼミナールで聞いたところによると・・・。
サケのメスは、およそ3000個の卵を産んで、川に戻ってくるのは、そのうち2~3匹だそうです。
夫婦に2~3人の子供なら、人間で言えば、理想的ですね。

3/3000と言う確率の中には、卵が孵らなかったり、仔魚のうちに死ぬ子も入っているので、
放流した稚魚が戻る確率は、もう少し高いでしょう。

それでも、稚魚たちにとって、過酷な旅であることには変わりありません。

どうか、一匹でも多く、戻ってきますように・・・。

僅か50匹の私の子供たち。

確率から言えば、一匹戻って来ることも、奇跡に近い。

それでも、旅の途中で脱落していく兄妹達の魂を引き継いで、
サケはあんなに大きくなるのだと信じています。

だから、みんな、戻って来る。

卵のままで消えた子も、稚魚になれずに石の下に沈んだ子も、
川で鳥にくわえられ、海で大きな魚のエサになり、戻る途中で漁船に捕獲されても、
すべての魂が、戻ったサケの卵に入っていて、また川底で命を育むのです。


3年後かな?
4年後かな?

戻って来る時が、楽しみです。

今、毎日水槽を覗き込んで、私の顔を憶えてもらっているところ。
忘れないでね、また、会おうね!





明日は、忘れてはいけないことを、もう一度、記憶に呼び起こす作業の日。

ブログ更新は致しません。

遠くから見ていただけの私には、励ましになるような言葉をかける能力は、何もありません。


けれど、
忘れてはいけないことがたくさんある。
考えなくてはいけないことが、たくさんある。

そのことは、理解しているつもりです。

この国には、もっと、もっと、深い思慮が必要です。



どうか、どうか、一歩でも前に進めていますように・・・。





コメント (1)
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