サケの稚魚を放流する時が近づくと、少し不安になって来ました。サケを守る会の放流式は3月30日(日)。 父の容体がどんどん悪くなり、もしかしたら、葬儀と重なるかもしれない。放流式に参加出来なかったら、私一人で川に行って、私の子供たちは、寂しく旅立つことになるのかな?と、とても心配になりました。3月9日のサケゼミナールでそのことを相談すると、3月23日にも、ツインハープ橋の下で放流会があるとのこと。都合のいい方に、他の稚魚と一緒に流してあげては?と、助言してくれました。
主催は、私も入会している「忠別川の自然を親しむ会」。会員なのに、知らなかった! ははは。 23日は、父の初七日。お坊さんには読経を午後にしていもらい、私は子供たちをビニール袋に移し替え、少し雪を入れたバケツで運んで、橋の下に行きました。
ツインハープ橋の下、浅瀬の河原から続く中洲に放流場所が準備され、子供たちや保護者、テレビや新聞の取材クルーも来ていました。
用意された稚魚は、約2000匹プラス私の50匹。私の子供たちも、一度、酸素を入れた水槽に入り、新しい仲間たちとご対面。その後、小さなプラスティックの容器に移し替えて、少しずつ川に流すのです。
約3か月の子育て。流れて行く川を見つめて、感慨にふけりました。 命が旅立っていく。きっと元気に戻ってきて欲しい。そのためにも、川をきれいにして、待っていなくては!稚魚たちは、この後、すぐ近くの下流の溜りで過ごし、仲間が集まるのを待つのだそうです。その間に、この川の匂いをお憶える。 そうして、大群となって、一斉に川を下るのです。外敵に襲われ、危険な場所を通り、命を落とすリスクが数々あるので、集団で切り抜けることで、生き残る確率を高めるのです。それでも、この川に戻ってこられるのは、本当に極一部。
でも、私の子供たちはきっと帰って来る。3年後の秋。ツインハープ橋の下で、私がレンズを向けたら顔を出して、「ただいまー!」って挨拶するの!
きっと、写真に撮るからね! 大きくなって、戻っておいで! 石狩鍋には、しないから! (爆)