お供えのお花のつもり?
北海道苫小牧市に私の祖母のお墓があります。
今年亡くなった父の、母親のお墓です。
父が元気なころは、毎年お墓参りをしていました。
両親が高齢となり、体力的に長旅が負担になると、それも出来なくなり、
ここ数年は、私一人でお墓参りに行っています。
そして、昨年は、父の事でバタバタしていて、結局一度も行かなかった。
そこで、お墓の掃除をするために、一昨昨日、一人で出発したのです。
旭川から苫小牧は、高速道路を使えば、車で3時間ほどの距離です。
私は、途中の景色を楽しみたいので、山の中をわざわざ遠回りをしました。
旭川を出る時は、とても良いお天気で、途中の景色も眩しかったのですが、
海に近づくにつれて雲が立ち込めて来ました。
海の写真を撮りたいと思っていたので、とってもがっかり。
お墓参りは口実で、実は、撮影がメインの旅行だったりするので、
「バチが当たったかな?」と、苦笑いしました。
寄り道しながらののんびりドライブ。
結局、墓地に着くまで4時間以上かかりました。
草むしりをして、お墓を磨いて、お線香を立てて手を合わせる。
父の様子がおかしくなって、死ぬまでの間の事が蘇って来ました。
私の父は、複雑な家庭環境で育ち、それゆえ、そのお墓を立てたのは父ではなく、
父の遺骨はそのお墓には入りません。
そのお墓には、私の祖母だけが入っています。
その祖母は55歳で亡くなっていて、私も私の母でさえ、会ったことは無いのです。
父は、その祖母が死んだ後に、母と結婚したので。
「ばあちゃん、あなたの息子が死にました。全部見ていたでしょう?」
涙が出て来て、下を向いていたら、背中がカーッと熱くなってきた。
どんよりとしていた雲間から、お日様が顔を出したのです。
「墓は、写真の”ついで”だろう?」
「あ、ばれた?」
撮影旅行を許してくれた祖母が、空を晴らしてくれたと思って、
私は元気に、支笏湖へと向かったのでした。
支笏湖は、少し靄っていましたが、日差しは強く景色は眩しい。
平日で、観光客は少なくて、居るのは、若いカップルか年寄りのグループ(爆)
優雅に夏を楽しむ人たちも居ます。
カヌー、気持ち良さそうです。
結構早く漕いで行くので、焦ってカメラを動かして、橋の欄干が写ってしまった!
くっ、残念!
さて、この後、羊蹄山(ようていざん)を目指して、山道ドライブを再開したのですが。
この日、晴れてはいても、霞んだ白っぽい青空で、山の稜線ははっきりしません。
それでも、「蝦夷富士」と呼ばれる見事な三角形の山が迫る景色は、迫力がありました。
羊蹄山の麓の町、倶知安(くっちゃん)に立ち寄りました。
駅前から、羊蹄山が臨めます。
そして、その駅前で、羊蹄山の麓の湧き水を飲むことが出来るのです。
日本一お美味しいお水だそうですよ!
スキーやレジャーを楽しめる「ニセコ」が近くなので、
一度お越しになっては、いかがでしょうか?
そして、私の旅は、つづく・・・