日の出をどこで撮ろうかと、その場で咄嗟に思い付くのは、やはり美瑛の丘。
いつも、同じところばかりでは、つまらないと思いながらも、なかなか、良い場所を見つけられずに居ます。
上の写真は、セブンスターの木。
美瑛の風景を代表するカシワの木です。
1976年(昭和51年)にタバコ「セブンスター」のパッケージに掲載され、セブンスターの木と呼ばれるようになりました。
駐車場もあるから車で気軽に行けるし、パッチワークの畑が広がって、広大な風景が見られる丘の上です。
こうしてみると、同じ木を撮っても、その時の光りや雲の流れの違いで、同じ風景などないのだと思い知らされます。
何度行っても、、いつだって違う風景に出会えるのです。
そして、この風景には、二度と出会えない・・・。
風景は、一期一会です。
この丘には、カシワの一本木だけではなく、白樺の並木があります。
丘の下から見ると・・・
まだ、日の出前なので、暗いですが・・・
一番左の小さな木が、セブンスターの木。
そのとなりに、並木があります。分かりますか?
この丘に登って、並木の下に立つと・・・
先ほどの、小さな並木は、実はこんなに背が高い!
ああ・・・、もうすぐ日の出。
日の出の数十分前、この時間の雲が一番赤くなる。
山は雲に隠れていて、日の出の瞬間は見られません。
けれど、雲のすき間から、光が漏れて来ました。
太陽を『神』と崇めたなら、光のご加護を受けていると手を合わせる瞬間でしょう。
太陽が高くなり始めると、辺りは明るく照らされて、目覚めの時を迎えます。
先日降った雪が少し残っていますが、まだ、緑が眩しい。
遠い風景は、朝霧に煙っています。
振り向けば・・・
朝日を受けて、カシワの木の陰が伸びています。
私も映っていますが・・・、分かりますか?
しばらく、、朝の空気と風景を楽しんで、丘を後にしました。
うん・・・、なかなか良い風景を見ることが出来た。
よかった。
全部、写真に夢中にならなければ、見ることの無かった風景だ。
本当に、よかった!
帰宅途中。
切れ切れの雲から漏れる太陽の光が気になった。
ちょっと寄り道をして、レンズを向けた。
広い草原に、薄く雪が積もっている。
もうすぐ、ここも、真っ白になる。
どこまでも続く、雪原に・・・
あの向こうは、『就実の丘』
後ろ髪を引かれながら、母の待つ家へと急いだ・・・
とか言って、実はもう、へろへろなのよ!
お腹すいた~、おかあちゃ~ん!!!