暑さ寒さも彼岸まで・・・
本当かなぁ・・・
これから、暖かくなるかなぁ?
しっぽな地方、まだ雪は残っていますが、確かに確実に春に近づいているようです。
特に今年は積雪量が少なく、解け始めるのも早くて、もう、冬の風景は消えつつあります。
卒業式も終わり、これから、旅立ちを迎える人々も多いことでしょう。
今日、3月22日(日)、忠別川の河川敷でも、旅立ちの風景を見ることが出来ました。
サケの受精卵を家庭や施設で育て、孵化させた稚魚を川に流す放流体験会には、たくさんの子供達が集まりました。
小雨もチラつく曇り空だったのに、放流の時間が近付くと青空も見えてきました。
サケの子供はここから旅立ち、遠い旅をして、3~4年後、生まれ故郷に戻って来ます。
生命の不思議は、人間の考えなど及ばないものです。
どうして、戻って来るのか?
どうやって、戻って来るのか?
科学が発達しても、分からないことがたくさんあるし、サケの気持ちを聞くことも出来ません。
でも、心が突き動かされるという感覚は、人間だって持っている。
きっと、サケも、戻って来ることを止められないのでしょう。
故郷に戻って卵を産む・・・、それは、使命であり、生きた証でもあるのでしょう・・・
などと、勝手なことを考えます。
小さな稚魚に、子供達は興味津々・・・
川に放流された稚魚の中には、しばらく足元で泳いでる子もいます。
その様子を見て、別れを惜しむ小さな女の子が居ました。
「大丈夫かなぁ?元気でねぇ。」
稚魚の放流をした子が、必ずしも、自然保護に関心を寄せる大人になるとは限りません。
小さな稚魚が可愛いとか、放流が面白いとか、そんな記憶だけが残って、サケの回帰を願う心は育たないかもしれない。
それでもこの子達は、川は身近なものと感じたはず。
自分の手から放たれた稚魚が川で泳ぎ始めるのを見たことで、一瞬でも、川と自分が繋がったように感じたはず。
この体験があると無いとでは、川や魚に対する意識は、確実に違うでしょう。
出来ることなら、忘れずに居て欲しい。
手元からゴミが落ちてしまいそうな時、
「あ、そういえば、この川にはサケが来るから、キレイにしなくちゃ。」
と、ゴミを持ち帰る気持ちが湧き起こりますように・・・。
今年、自分が育てた稚魚は居ない・・・やっぱり、寂しかった!
来シーズンは、きっと挑戦するぞ!!!