Kentaro Nishino's Official Blog

画家 西野健太郎のアトリエ日記

個展の新作紹介2

2012年10月05日 | 新作、制作過程
個展で発表した2.6メートルの一番大きな作品です。

10年以上風雨にさらしてあくを抜き、さらに数年倉庫で乾燥させたとても貴重な桐の木です。



「木漏れ日」260.0×40.0cm、アクリル、キャンバス、桐の木、2012年作

詳細1


詳細2




制作過程です。

作品のイメージに長さを調整します。




電動ノコギリで
年輪に沿って作品の形を切り抜きます。




黒くなっていた表面を磨いて、木目を出していきます。




切り抜いた形の木に張ったキャンバスに下地の色を吹き付けていきます。




木漏れ日の光を、絵の具をたらして描いていきます。




見上げる目線で木を描いていきます。




型紙を使って葉を描いていきます。

新緑の透き通った葉を表現します。




木漏れ日の光をエアーブラシを使って表現します。




フクロウの下地を塗っていきます。




フクロウの毛並みを筆を使って何度も塗り重ねていきます。




エアーブラシを使って細かいところを表現します。

長く不安定なキャンバスなので、下の方は床に座って描いています。




最後に目に光を入れます。






個展会場でも紹介しましたが、作品をしゃがんで下から見上げると、フクロウが下を見下ろしているように見えます。

実際の原画では作品を見る角度を変えても、フクロウの目線がついてきてくれます。