Kentaro Nishino's Official Blog

画家 西野健太郎のアトリエ日記

白いオオカミの制作

2019年11月07日 | 新作、制作過程
先日は子供たちが通う幼稚園の劇発表会がありました。

長男は来年から小学生になるので今回が最後の発表会でしたが、下の娘とも共演できて楽しそうに演じていました。


新作のオオカミ2点の制作をしています。

額に使う木は神代楡(じんだいにれ)という木材で、火山の噴火などで数百年、灰に埋もれていたものが掘り起こされたもので、黒っぽく変化したとても貴重な高級木材です。

神という名がつくように、太古の眠りから目を覚ましたような威厳を感じます。

この独特な美しい褐色を生かして、1本の木を二つに分けて、祈りシリーズの作品としては初めて対の白いオオカミを描いています。

神聖な白いオオカミを、神聖な木に表現する作品となります。

この木を扱うにあたって何か特別な気持ちがあり、他にも制作中の作品をストップして、気持ちがのっているうちに一気に仕上げにかかっています。