前にも書いたかもしれませんが、
私の任地のほとんどの小学校の屋外の壁に、
写真のような世界地図が描かれています。
日本でよく見られるような世界地図とは異なり、
ヨーロッパとアフリカが中心にあります。
この地図を見ると、
彼らにとって日本と言う国が
いかに遠くに位置しているかは一目瞭然ですね。
この地図を任地の先生たちと眺めていると、
「日本とアメリカは近いでしょ?」と言われます。
たしかに、近く見えなくもありませんが、
実際は遠いというと、びっくりします。
地球儀はめったに見かけないので、仕方ないのかもしれませんが。
さて、今日のタイトルに書きました「日出ずる処」ですが、
これが日本を意味するのは、当ブログをご覧の方はご存知かと思います。
「日本」を英語で、「Japan」といいますが、
実際に「Japan」と呼ぶのは、郷ひろみくらいで‥(冗談です)、
日本語では、「Nippon」というと教えると、たいていの南ア人は、不思議がります。
そうすると、たいていどういう意味だと聞かれるので、「日出ずる処」と教えます。
(もちろん英語です。)
そのとき、前述の世界地図が役に立ちます(再掲)。
太陽が東から上がることがこの地図だと容易に分かるからです。、
(東の端に日本が位置しているため。)
実は、私の住むムプマランガ州のムプマランガも
「日本」と同じ「日出ずる処」という意味です。
(南アのなかで最も北東にあるからです。)
したがって、私は、日出ずる処から日出ずる処へ来たことになります。
日本とムプマランガ州の名前には意外な共通点があることが分かり、
親近感がわくので、今日も私は、この地図の前で、子どもたちに話をしました。