虹の国へ-日々を楽しんだり嘆いたりしちゃったりして-

平成21年度3次隊青年海外協力隊として
南アフリカ共和国での活動記録

算数フェア開催計画中

2011-05-31 18:13:24 | 南ア-算数-

当ブログで紹介するイベントは、
突然の発表になることが多いのですが、

今回も例にもれず、突然の発表になりました。

今週末の土曜日に、算数フェアを開催することになりました。

といってもピンとこないとは思うので、
まずは経緯から。

以前より何度も書いていますが、
私の活動は「巡回型」と呼ばれ、
地区内の複数の学校を巡回することを求められています。

たくさんの学校を出入りすることで、
いろんなタイプ、指導法の先生に出会います。

なかには、私が師と仰ぎたくなるくらい、
しっかりとした信念をもって指導されている方もいます。

私は南アの先生たちに、
日本での指導法を紹介することを求められていますが、
私が一方的に日本的な指導法を紹介するだけでなく、
いまそこにいる先生たちが彼らの持ち味をシェアすることによって、
彼らなりの授業改善ができるのではないかと考えています。
(これは、来た当初より全く変わっていない私の考えです。)

※もちろん日本の指導法という彼らにとっての新たな視点は、
提供していきたいと思っています。

そこで、何人かの有志の先生たちに意見を募ったところ、
先日来たびたび紹介しているジンバブエ人の先生から、
「算数エキシビション」の提案が出てきました。
(私からの提案ではなく、彼らからの提案にすることによって、
本企画の自発性を維持したいと考えたため、彼らに意見を募りました。)

彼が提案するに、
「異なる学校の子どもたち同士が協力し合うことによって、
先生が指導法の違いを認識できるのではないか」というもの。
「先生だけでの交流は、どうしても互いに固くなってしまい、
簡単に意見交流できない可能性が高い。
子どもを介した方が具体的に体験することができる。」
ともおっしゃっておられました。

そこで、彼と何日かかけて互いの意見を詰めた結果、
「算数フェア」を計画するに至ったわけです。

この「算数フェア」には、
この学校以外に別の1校に参加を促す必要があります。

そこで、でてきた問題。

・土曜日の開催となること
カリキュラムからして平日開催は難しい。そこで、土曜日開催を検討することになるが、先生によっては土曜日出勤を望まない方が多い。
・近くの学校に限られること
他校より生徒を呼ぶということは、徒歩で来てもらうことになるため、周辺校でなければ、物理的に来られない。

そこで、この学校周辺で、
一番、この手の企画に乗り気な先生はいないか探すことに。
幸い、私は巡回型なので、この手の適任者を探すのは、比較的容易でした。
さっそく彼と企画書を書いて、両校に打診。昨日、了承いただきました。

手短に書きましたので、分かりにくいかもしれませんが、
とりあえず今週土曜日に行われることが決まりました。

どちらの先生も今回は初めての企画だから、
うまくいかないかもと言っていますが、どうなることやら。

楽しみです。


私がどうして魚料理なのか?

2011-05-31 14:14:09 | 南ア-生活-

田舎町を歩いていると、
突然私に向かって、「✘✘」と呼ぶ声が聞こえてきます。

聞いていると、
「ムニエル」のような「マニュアル」のような言葉。

決して私をけなすとか馬鹿にすると言った感じではなく、結構親しみをこめて。

ムニエルだったら、魚料理だし、
マニュアルだとしても、意味的におかしいし。

よくわからないなと思いながら、
とりあえず「おぅー」と手を振ってかえしてみると、意外と普通の反応。

気になってどういう意味か
学校の先生に聞いてみるとすぐに発覚。

彼らは、アフリカーンス語で、
「Sir(目上の人に対する挨拶)」を意味する「Meneer」と言っているようです。

発音的には、「メニエル」に近い感じでしょうか。
すみません。正確な発音が分かりません。
何せ、私の任地にアフリカーンスを日常会話で使用している人がいないため。
(アフリカーンスはもともと白人の言語なので。)

思えば、先日もアフリカーンス語の勘違いを書きましたね。

ありがとうはロバ?(過去の記事)

アフリカーンスを全くもって知らない私にとって、
こういったことはたまに起こります。

また見つかったら、紹介しますね。


先週何をしていたか

2011-05-30 23:50:17 | 南ア-活動の記録-

今週は、Schoemansdal地区の小学校です。

つい先日は、算数ネタが続いていたのですが、
先々週から、また南アに関することが続いています。

書いている本人としては、自覚はないのですが、
その間活動していないというわけではないので、誤解なく。

では、先週、何をしていたのか。

先週は、サーキットオフィスを中心に、
教職員向けのワークショップの準備をしていました。
(主催者はもちろん私です。)

しかし、これがいろいろと大変で、
ワークショップの企画自体は、今年2月ぐらいから始まってはいたのですが、
諸事情によりなかなか着手できず、困っておりました。

というのは、従来の学校を巡回しながら
ワークショップの準備を始めたいと考えていたのですが、
これが、恐ろしいほどに時間が足りなかった。

そこで、先週よりいよいよ本腰を入れて、準備を始めたのですが‥。

学校巡回の日程を調整して、学校での授業補助をしばし止め、
ワークショップの準備に専念しようとしたところ‥
学校の先生たちに言われたこと。

「来週からテストの準備で忙しいから、次のタームにしてくれ。」

なるほど。すっかり忘れていました。
そういえばテストの時期が近づいていました。
来週月曜日から学期末テストが10日間かけて行われます。

私は、この期間、原則学校にいる必要がないので、
ワークショップ開催のための書類の準備期間にしようと思います。

※最近、当ブログの画像が極端に減っています。
それは、単純にデジカメの調子がよくないからです。
ご迷惑おかけします。


かなり遅れてRICA登録

2011-05-30 03:02:08 | 南ア-情報-

今日は、RICA登録の話。

南アの携帯は、以前までSIMフリーだったのですが、
プリペイドカードが犯罪に利用されるという現状を踏まえて、
政府は、SIMカードの利用者登録をすることを決めました。

それが、RICA登録。

RICAとは、The Regulation of Interception of Communications and Provision of Communication-Related Information Actの略です。(かなり長い。)

政府は、昨年末までに全携帯所有者に対して、各々の携帯電話を登録することを求めました。

登録するには、
居住者証明(住所がわかるもの)および身分証明(私の場合、パスポート)の2つが必要で、私の場合は、銀行で滞在証明をもらって、Vodacomショップに行きました。

ところで、先ほど昨年末までに行うこととなっていたのですが、
私の貸与されている2台の携帯電話のうち、
インターネット用携帯の方が、RICA登録していなかったことが判明して、
金曜日に登録にいってきました。

聞くところによると、
昨年末までが登録〆切だったのですが、
政府が昨年10月に半年の延長(つまり今年6月末まで)を決定していたため、今回は、ぎりぎりセーフでした。
(登録していない場合は、7月以降その携帯が使用できなくなるそうです。)

こういった情報は、
日本であれば、比較的簡単に入手できますが、
テレビもない、ラジオもない現在の私の生活では、なかなか入ってきません。

こういったときに頼りになるはずのホストファミリーからも特にコメントはなし。今回の件に関しては、学校の先生たちともほとんど話さなかったため、知らないまま今年を迎えていました。

やはり頼るは日本人だけなのかと嘆きたくなる週末でした。

RICA登録についてはこちら(英語)


モノより大切なもの

2011-05-29 19:43:40 | ひとりごと

南アに来てから、学校で何が一番驚くかと聞かれたら、
間違いなくトップ3に入ること。

それは学校外から
次から次へと援助や寄付が入ってくること。

このスピードは、日本の比ではありません。
(そもそも日本は寄付をする側もされる側も慣れていませんから仕方ないですが。)

南アは、本当にどんどこどんどこ寄付が入ってきます。

他のアフリカ諸国がどうなっているかは、よくわかりませんが、
どんどんいろんなプロジェクトがやってきます。

先日もサンベイクからの寄付の話を取り上げましたが、
つい最近も別の学校で、GAMEという総合ショッピングセンターから
おもちゃおよび算数のプロジェクトで使用できる算数キットが寄付されました。

もちろん全ての学校ではなく、
全ての子どもたちにというわけではありませんが、
南アの先生たちも子どもたちもモノをもらえたことの喜びは測り知れません。

しかし、南アの少し残念なところは、
モノをあげた側ももらった側も受け渡しの時点が最高の喜びだということです。

「モノあげた側は、モノをあげました、
もらった側は、モノをもらいました」だけということ。

その後、使ってどうなりましたとか、
子どもたちにとって役に立ちましたとかそういうことほとんど考えていません。
(どこかの国の箱モノ行政を思い出してしまいました。)

実際、モノをあげた側からもその後のアクションもないので、
段ボールの箱のまま、倉庫に保管され眠り続けたり、
新たな教具(もしくはおもちゃ)をもらっても使い方が分からず、投げ出したり
ということをいままでたくさん見てきました。

モノをもらうことより大切なもの。

モノの特徴を理解して、それらを充分に使いこなすことによって、
子どもたちに還元していくことが最も重要です。

南アの先生たちには、
モノを得るという一次的な欲求から、
それらを使いこなして得られる、「達成感」という二次的な欲求を満たしてもらいたいものです。

そこで、私は、これらの眠っている教具の正しい使い方を
現地の先生に教えて、それらを充分に活用してもらうことに取り組んでいます。

これが、南アという比較的発展した国で活動するボランティアとしての使命だと、最近強く感じます。


※南アには、モノがあり溢れているといっているのではありません。
まだまだ足りない部分が多く、一次的な欲求を求めている場所や地域はたくさんあります。