あれは忘れもしない昨年1月の任地訪問のとき。
初めてのわたしの配属先を訪れたとき。
私が自己紹介すると、配属先の事務所の事務員さんに
「あんたの名前は分かりずらい。
だから今日からあんたの名前は○○ね。
分かった、○○よ。」
と半ば強引に決められた私の現地名。
その名もMandla(マンドゥラ)。
「Power(チカラ)」という意味。
別に名前自体は嫌いではないのだが、
なんとも発音しづらい名前をもらったものだと当初は苦労しました。
なんといっても「dla」が発音できない。
舌先を上唇の裏につけてドゥ(d)を言いながら、
舌先を離して、ラ(la)をいう感じ。
おかげで、SiSwatiの発音には、あっという間に慣れることができました。
(決めた本人は、そこまで考えてないと思われます。
何せ思いつきでつけた名前らしいので。)
その後、各学校で自己紹介をするときに、この名前で紹介され、
いまでもほとんど全ての学校、全ての先生や子どもたちが
私の本名ではなく、この現地名で私を呼びます。
私の本名を知る人は、ほとんどいません。
これって、小さい子どもでも発音できる現地名の方が、
小学校で活動しやすいというやさしさなんでしょうが、
たまに現地名ではなく、日本名で呼ばれたいと思うことはあります。
私は日本人であり、親からもらった名前がある。
名前が発音しやすいとかしにくいとか、
そんなことで勝手に名前を変えないでほしいと思うときが、ありました。
たしかにプレトリアの隊員御用達のゲストハウスのフィシーが、
私の名前「マサヒロ」を「マサイル?」といつも発音したり、
首都での現地訓練中のときに、語学学校のジンバブエ人の先生が、
私のことを「マサハリ」と呼んだりしてたので、
自分の名前がアフリカでは発音しにくい名前なのは、たしかなようですが‥。
まあいまでは、結構気に入っているので
まったく問題はありません。
しかし、ときどき何人かの大人から、
「勝手に名前を変えたらダメよ。
あなたは親からもらった名前があるのだから。」と諭されることがあり、
その後、彼らからは、本名で呼ばれることもしばしばあります。
たとえば、この間、記事に登場した、
先日のクリーニング屋のSANIBONANIのおっちゃんと
Schoemansdalの警察官のおっちゃん。
彼らは当初、私の名前をきちんと発音できませんでしたが、
それがおまえの名前なら発音できるように練習するよと言って
事あるたびに私を本名で呼ぶ、心やさしきジェントルマンです。
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