今週は、Schoemansdal地区の小学校。
昨日から3日間、Gr.6の「確率」の授業のサポートをします。
「確率」を教えるのは、先週のJeppesReef地区のGr.7に引き続きなので、
比較的容易に準備できますが、「確率」も南ア人にとっては、苦手な分野の一つです。
そんな「確率」ですが、日本の算数科で習う確率とは少し異なります。
日本の算数(数学)で、確率といえば、
「a/n」で表せるものに限定しています。
(分数の意味、a‥ある事柄が起こる場合の数、n‥起こりうる全ての場合の数)
そのため、大概コインやさいころ、袋に入れたボールなどを用いて導入します。
南アでも、このような授業は行われますが、
南アの場合、その前に、次のようなことを教えます。
下の写真を見てください。
これは、確率直線と言われるもので、
0と1の間にすべての確率があることを示すものです。
0‥Impossible(不可能)
1/2‥Uncertain(五分五分)
1‥Certain(間違いない)
といった感じです。
その上で、以下のような確率の問題を解きます。
日本にはないので紹介します。
①金曜日の次が月曜日の確率は?→Impossible
②明日太陽が上がる確率は?→Certain
③明日雨が降る確率は?→Uncertain
ここまでは、まだ何となく分かります。
④明日(水曜日)に学校に来る確率は?→Uncertain(明日風邪ひいて休むかもしれないから?)
⑤ヨハネスブルグで雪が降る確率は?→Uncertain(可能性はゼロではないから?)
⑥私(筆者)が日本人である確率は?→Certain(それはそうですが、これは確率?)
日本の数学を基準に考えると、なんとも言えない問題です。
当然、私には、これらの問題を教えるのは、かなり難しく、
現地の教師の授業を見せていただくことで、この日は終わりました。