ある程度の大きさの組織や集団には、
組織をまとめる代表が必要になってきます。
たとえば、学校のなかだけでも、
学級代表、学校代表、保護者代表、各教科主任、生徒指導担当主任など‥。
それらの代表はどうやって決めるのでしょうか。
というわけで、今日は、南アの代表の選び方について。
今回は、先日の年度初めのワークショップで行われた、
今年の算数科のサーキット(地区)代表を決めるときの流れを参考にします。
算数科のサーキット代表は、
自らの所属する地区の代表として、
各地区のCI(学校指導主事)と連絡を取りながらワークショップを主催したり、
CIから配布された資料を学校の数だけコピーしたり、
共通テストを作成するための土台を作ったりと何かと忙しい。
要するに、多くの先生がなりたがらない不人気の役職です。
立候補を募っても、私がという先生はほぼいません。
そこで、推薦となるわけですが、
南アでは、推薦する人は、3人選びます。
その3人は、他薦なのですが、
選ばれた人はNOとは言えません。
そして、その3人の誰がいいかを3人以外の全員での挙手投票で決めます。
その間、候補者の3人は、投票に立ち会うことが許されません。
(誰が自分に入れたかを分からなくするため。
もちろん、何票入ったかもわかりません。)
そうして選ばれたのが、写真の先生です。
実は彼は、ジンバブエ人なのですが、
昨年も代表になっており、これで2年連続の選出です。
(外国人先生がこの地区の算数科の先生代表と言うのは、なんとも不思議です。)
彼は現在、就労ビザ申請中で、場合によっては、
今年6月以降に母国に帰らなくてはいけなくなる可能性がある身分なのですが。
彼は、とても勉強熱心で、
ぜひ南アに少しでも長くいていただきたい逸材ではあります。