益田市西方に小浜海岸があります。
この小浜海岸の岩礁「宮ヶ島」に小浜の氏神様衣毘須神社が鎮座されています。
主祭神は豊漁と海の安全守護の神・事代主之命(通称えびす様)です。
「ひとまろの里・小野ガイドマップ」の案内板が建っており、衣毘須神社の由緒が記されていました。その一部を次に記述します。
<衣毘須神社の由緒>
・・・・
小浜衣毘須神社の始まりについて、小野村誌には次のように記述されています。
「1700年代初め頃 小浜は戸数数十戸のほとんどは農家で、田畑は狭く、年43石の年貢米に生活は困窮していました。 この年からのがれるため、住民の中には長崎の平戸に移住し各種の漁法や製技術を習得し漁業を生業として生活している者もいましたが、小浜地域を管轄する庄屋や村人の説得により平戸から帰郷しました。
1709年(宝永6年)日の出網と名付けた鰯網の漁法を使って漁業に活路を見出しました。この年、事代主之命を祀っている出雲の美保神社の分霊を請い、海龍山に小さな祠を建てた」
1867年(慶応3年)に海龍山から現在地の宮ヶ島に遷宮されました。 1893年(明治26年)に社殿が再建され2011年 (平成23年)7月に375年式年大祭を終えました。
宮司については小野村誌に「小野神社神職これを兼務せり」とあり、15代までを左京家16代から現代の23代までを中島家系が務めています。
1月歳旦祭、月 祭7月例大祭11月新祭12月除夜祭があります。
・・・・
宮ヶ島は小浜海岸の先にあり、干潮時には砂浜で繋がっており、砂浜の参道を進みます。
大潮になると、宮ヶ島の周りの砂浜は海水に覆われ参道が消えしまに渡れなくなるそうです。
海岸に降りる手前に駐車場があり、10台位駐車できそうです。
<完>
[ 故郷の風景 目次 ]