1.交通に関する情報
基本的な情報:車は左ハンドル、右側通行で、交差点で赤信号でも基本的に右折ができます(横断歩道を渡る時には注意が必要です)。
車のナンバー:ナンバープレートの識別記号は①直轄市(北京市、上海市、重慶市、天津市)②省(22省)③自治区 ④人民警察 ⑤人民武装軽擦 ⑥軍隊 に分類されます。江蘇省のプレートは「苏 (Sū)」が頭で(苏A - 南京市・・・・ 苏F - 南通市・・)の並びとなっています。
因みに上海や深圳では、車のナンバーは落札して購入するそうです。車本体より高いというケース(10万元以上します)もあるそうです。通勤時間帯の上海市の高速道路は上海ナンバー以外の車は高速道路に入れないなどの制限があるため、上海ナンバーの「沪」は特に高価らしいです。安く済ませたい人は、上海でも安価な、吉林省「吉」や福建省「闽」などの地方ナンバーを付けています。
<私の部屋から撮った労働節(5月1日)の夕方6時頃の写真です。休日で車の数は少ないです。前は金鷹というスーパーマーケットです。店の前には入口飾りがついています。その左が電動自転車の駐輪場になっています。沢山電動自転車が駐輪しています。>
2.車の運転など
最初に中国に来た時、車の運転については驚くことが多かったです。
1.高速道路で渋滞が始まると、3車線道路が4列、5列になったことがあります。
2.交通事故が起きると、車はその場所を動かないで、警察を待っています。事故現場の保存らしいですが、高速道路でも市内道路でもちょっとした事故でも車をそのままにしているため、道路は大渋滞となります。人の迷惑はあまり気にしないようです。高速道路や一般道路で渋滞しているときはたいてい事故による車線封鎖によるものでした。
3.殆どの信号機には次の信号に変わるまでの秒数が表示されますので、便利でした。しかし40メートル以上ある横断歩道の青信号は20秒しかなく、途中で駆け足にならざるを得ない場所もあります。
4.信号機のないとこでの左折(中国では車は右側通行)も日本ではなかなかできない方法で行います。たとえ片側3車線でも割と簡単に左折します。
まず手前の対抗車線の車間が少しでも空くと車の鼻先を前に出し、この車線の車を停止させ、次に真ん中の車線まで進出し、同じように真ん中の車線の車を止めます。同じように次の車線の車を止めて見事に左折が完了です。
止められた方の車は黙って左折が終わるのを待っています。ちゅく新車も左折の車を見るとやはり事故がないように少しスピードを落としています。
5.車の割り込みをしようとしても、なかなか許してくれませんが、一旦割り込まれたら何もなかった様に運転しています。根に持たないのでしょう。この点はおおらかですね。
6.メイン道路は監視カメラが沢山設置されています。監視カメラが設置されている区間では交通違反はありません。会社の運転手さんが「違反をすると監視カメラで直ぐに見つかり検挙される」と言っていました。
車は高級車が多かったです。ドイツやアメリカ、イギリスの車が目立ちました。日本の車も時々見ました。
3.歩行者の道路横断
信号機があるところは信号に従って横断しますが、横断歩道のマークがあるが信号機のない車の往来の多い所は慣れないと横断できません。
これも車が途切れるのを待って車の間を縫うようにして横断しますが、走って渡ることはありません。急に出たりすると車の運転手が歩行者に気が付くことが遅れるので、事故になりやすいからでしょう。横断していることを運転手に知らせながら渡ることが重要なのです。
南通で信号器のないところで横断する訓練をしたせいか、タイやフィリピン、カンボジアでも割と楽に横断することが出来ました。
<横断するバイク>
車の運転免許の取得時に交通安全のボランティアをさせられるそうです。交差点などで、手旗をもって交通指導等をしています。
4.交通事故の話
中国人運転手のミニバンで通勤していました。以前アメリカに行ったときは車を自分で運転して通勤していましたが、会社の方針で中国では運転はしないことになっています。事故が起きると、対応が難しいからです。
一旦事故が起こると相手は中国語で自分は悪くない、お前のせいだとどんどん攻めてきます。また警察が来ても、中国語での説明は不可能だからです。
ある日、会社の懇親会の帰りに通勤車が事故(接触)を起こしました。
夜中の9時過ぎのことです。中国では車は右通行で、右折は信号に関係なく基本的にいつでもできます。私たちの車が右折した時、さらに内側(右側)から右折しようとする車と衝突したのです。
もちろん2台が一緒に右折できるスペースはない道路でのことです。会社の運転手は会社創設以来の運転手で今まで(この時点で10年以上)事故を起こしたことがないのを自慢していた人です。
相手の運転手は20代の男性で中に男女4人乗っていました。両方の車は事故があった時の位置で、その時の状態で停止しています。幸いに道路の角だったので、他の車は避けて通ることができ、渋滞はできませんでした。
言い合いが始まります。向こうの車からは男女3人が降りて、色々言っています。
こちらには日本人3人と中国人2人が乗っていましたが、私たち日本人は中国語で援護ができないし、警察が来た時日本人と分かると、不利な裁定をされることを懸念し、車の中にいました。中国人の二人は男性と女性で、男性が車から降りて援護しています。
事故の状況は第三者的に見ても、明らかに向こう側が不利です。電話で警察を呼びました。
警察が来るまでは時間がかかり、また事故検証にも時間がかかると言うことなので、運転手さんと中国人の男性一人を残し、私たち日本人と女性はバスで帰宅することにしました。
あくる日運転手さんに結果を聞くと、全面的に向こうが悪いう裁定だったということでした。
5.電動自転車
中国は移動手段として現在電動自転車を乗っている人が多いです。特に南通は他の地域より多いように感じました。
この電動自転車は自転車の分類なので、免許なしで乗ることができます。中には3人乗り、4人乗りで走行している電動自転車も珍しくありません。
電動自転車と言っても、見た目はバイクと変わらないものまであります。一回充電すると20~30Km程度は走行できます。値段は3000元くらいからあります。
電動自転車はモーターで走行するため、騒音がなく後ろから来ても気づきにくいですので、注意が必要です。
6.公共自転車
役所に申請して使用カード(ディポジットとして50元必要)を作成すれば公共自転車を2時間無料で使用できます。
2時間を過ぎると1時間毎にカードから1元徴収されます。公共自転車置き場は色々所にあります。自転車は借りた場所に返還する必要がなく便利です。
<完>
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