ウルトラマンニュージェネレーションスターズ
第18話「完成? セブンガー強化プラン」では、自分達やウルトラマンゼットと共に戦ってきてくれた、特空機の1号機であるセブンガーをより強くするために頑張っているユカ隊員の姿が眩しかったですね。
良くも悪くも非の打ち所がないセブンガーを、より強くするためには、他の特空機にも目を向け、なおかつ、原点に返るのが大事だ、それをエディオムとの会話で気付かされたユカ隊員は、早速、アーカイブからウィンダムとキングジョー ストレイジカスタムのデータを引っ張り出す。
ウィンダムは、セブンガーよりも更に人型に近づけた事で、より俊敏に動けるようになっている。全身の噴射機を活かして、攻撃を回避し、怪獣へと接近していくウィンダム。怪獣や宇宙人からしたら、結構、怖いんじゃなかろうか。ウィンダムは格闘戦も可能だが、どちらかと言えば、搭載している重火器を活かした遠距離攻撃の方が得意な印象があるな。セブンガーが一気に距離を詰めて、敵をぶん殴って倒すタイプなら、相手が迫って来れば火器で攻撃して近づけさせず、相手が距離を取ろうとすれば火器で攻撃して動きを止めた上で、自分から急接近して急所を打つ、みたいな戦闘スタイルかな。
キングジョー ストレイジカスタムは、敵性宇宙人が持ち込んだキングジョーを鹵獲して、ストレイジ色がより強まるように根本から改造した機体。全てのウルトラマンが戦っている訳じゃないにしろ、戦う事になれば、そう簡単には倒せない、それがロボット怪獣の代表格でもあるキングジョーだ。今回、キングジョーと戦っていたのはウルトラマンロッソとウルトラマンブル。この二人は、キングジョーの堅甲さに苦戦しつつも、火と水を同時に浴びせる事で生じる温度差によって金属疲労を発生させ、その装甲にダメージを加えたところで、ウルトラマンルーブへパワーアップして、一気に倒した。もちろん、ゼットもキングジョーを倒している。この時の戦いで、キングジョー撃破の糸口を掴んだのが、ユカ隊員ってのが熱い。分解と合体が厄介だけど、その瞬間こそが弱点、とユカ隊員に指摘され、ゼットはガンマイリュージョンの分身攻撃で、見事にキングジョーを倒したのである。
ウィンダムとキングジョー ストレイジカスタムの活躍を改めて振り返った事で、ユカ隊員に降りてきた最高のセブンガー強化アイディア。彼女がデザインした、パーフェクトセブンガー、これを見たファンは、思わず、笑ってしまったか、言葉も出ないほど反応に窮してしまったか、のどちらかだろう。私の場合は前者だった。ロボットの全部盛りは、確かに、好きな者にとっちゃロマンだ。しかし、限度はある。これ、セブンガーの良さを引き出すどころか、完全に殺しちゃってないか? あまりにも不格好が過ぎるセブンガーを見たエディオムは、一つの懸念を抱く。一度、己の力に溺れて失敗してしまった彼だからこそ、何か心配になったんだろうな・・・
爆上戦隊ブンブンジャー
バクアゲ19「アマノガワと天の道」は、放送日が7/7の七夕ってことで、それに絡ませ、なおかつ、ブンブンがピンチにぶつかった事で自分の弱さを乗り越え、成長するストーリー展開になっていて、激熱でしたね。
前回のラストで、仕事人間の顔でシリアスな空気を醸していた調さんだけど、今回は初っ端から、ブンブンに恋する乙女の顔とオーラを全開にしてましたね。自分を織姫、ブンブンを彦星に当てはめ、地球人と異星人、また、自分の仕事が距離を縮めるのを阻む天の川になってしまっている、と落ち込む姿は可愛らしかったですね。そんな調さんをギョッとさせたのが、先斗と、何の変装もしないで歩いているビュンディー。子供はロボットが大好きな子が多い。当然、ビュンディーは大勢の子供に囲まれ、燥がれてしまう。
これには、調さんも大慌てで、先斗とビュンディーに詰め寄るも、その途端に、先斗が空腹でヘロヘロに。どうやら、前回、感情に任せて、ハシリヤンと袂を分かったもんだから、報酬を貰い損ねていたようだ。キャノンボーグを擁護する気はさらさらありゃせんけど、私でも、先斗みたいな態度を取った奴に金は払えんわ。まぁ、そこはさておき、元より、非情にはなり切れないタイプである調さん、目の前で空腹を訴えられちゃ無碍には出来ない。かと言って、先斗だけならともかく、ビュンディーを連れて、その辺の飲食店に入って飯を食べさせるわけにもいかない。なので、調さんは、先斗とビュンディーを大也の家に連れていき、ブンブンにカレーを作って貰う。恐縮する調さんだけど、ビュンディーとの蟠りも解消されつつあるからか、ブンブンは何ら気にせず、先斗とビュンディーに自慢のカレーを振る舞う。
そんなブンブン、天の川、その単語を聞いて、ビュンディーに負けたレースを思い出してバクサゲに。自分の全力を出して惜敗したのなら、ブンブンだって、ここまで落ち込まない。だけど、そのレースでビュンディーに負けてしまったのは、自分が臆病風に吹かれてしまったから。安全なルートを選んでしまったが故に負けた訳だが、私としては、ブンブンの判断が悪かった、と責める気にはならない。確かに負けは負けだが、安全策を取る事自体は、決して、悪くないはずだ。そんな折、人間の総資産を重量に変換させて苦しませるATMグルマーが出現。人々を救出し、相手の能力に一早く気付いた射士郎は、すぐさま、大也をその場から離脱させる。確かに、スーパー戦隊シリーズのレッドの中でも一、二を争えるくらいの大金持ちである大也が、ATMグルマーの能力を喰らったら、大怪我じゃ済まない。
自分の身の安全を最優先したのではなく、仲間の足を引っ張ってしまう事を恐れた大也は、射士郎の指示に従って、戦いの場を後にするしかなかった。つまり、安全策を取った訳である。これは、間違った判断だろうか? いや、そうじゃないはずだ。ATMグルマーは、残りのブンブンジャーで撃破するも、巨大化したATMグルマーとの戦いでは、ビュンビュンマッハーロボの方がピンチに陥ってしまう。まさか、ビュンディーのヘソクリが仇になってしまうとは。ATMグルマーの猛攻は凄まじく、ブンブンジャーロボでは近づく事も難しい。そこで、ビュンディーは自分の飛行ユニットを使え、と告げる。空を飛ぶ事に対して恐怖のあるブンブンだったが、大也たちの鼓舞で自分の弱さを見事に乗り越える。そんなブンブンの勇気に乗っかるような形で、大也はATMグルマーの能力を逆手に取り、自分の総資産が変換された超重量を必殺技へプラスさせ、ATMグルマーを一刀両断。スカッとした、この勝利。ただ、個人的に気になるのは、これは、二体のロボが合体してるって訳じゃないよな? 今後、ブンブンとビュンディが友情合体して欲しいなぁ。
仮面ライダーガッチャード
第43話「愛・哀・AI?憎しみを消す力」では、錆丸先輩とスパナの株が、私の中でガッツリと上がったストーリー展開になっていましたね。
いや、しかし、恥ずかしいな。前回、兄の鍵一が弟の錆丸先輩にキツく当たっているのは、弟を錬金術業界の闇から守りたいからかな、と予想してた私だけど、違いましたわ。思っていた以上にシンプルっつーか、ある意味、兄らしい感情が原因でしたね。かつて、兄弟仲が良かった鍵一と錆丸先輩。その仲が、急にギクシャクしてしまったのは、兄弟でケミーを練成する実験にチャレンジした時からでした。錆丸先輩は失敗に終わった、と思っていたけど、実際、ケミーとしての実体は得ていなかったものの、ケミーに近しい存在は練成できていたようです。
鍵一は、その実験の成功は、錆丸の才能があったから、と嫉妬していました。同時に、彼は、そのケミーもどきを、錆丸に黙って持ち去り、ずっと、研究材料にしてしまっていました。アイザックなどのAI技術を研究していたのも、自分は弟に負けていない、兄として劣っている訳にはいかないって感じのコンプレッスと強迫観念が絡まった逃避だったのかも知れません。その鍵一の心の闇を利用し、グリオンは彼とカメドーンを混合させ、マルガムへ変貌させてしまいました。
兄がずっと、誰にも言えずにいた苦しみを目の当たりにしたら、そりゃ、錆丸先輩の中から、グリオンが生み出したドレッドルーパーに対する恐怖や、兄をマルガムにしたグリオンへの怒りなんて吹っ飛んで、ただただ、兄を救いたいって気持ちで心が一杯になりますわ。ここで、カメドーンマルガムの相手はレインボーガッチャードに任せ、自分はドレッドルーパーと対峙する冷静さも魅せてくれるのが錆丸先輩。ガッチャードから、エクスガッチャリバーをパスされたとは言え、まさか、生身の錆丸先輩がドレッドルーパーと、ほぼ互角に戦うとは驚きしかありませんでした。そんな錆丸先輩の告げた事実と誇りを呼び戻す声で、カメドーンマルガムの動きを止めた鍵一。そこを逃さず、ガッチャードは必殺キックをぶち込み、カメドーンを救出し、錆丸先輩へ。カメドーンのカードをエクスガッチャリバーへセットした錆丸先輩の放った魂の斬撃、実に痺れましたねぇ。
そんな錆丸先輩に負けない活躍をしていたのが、スパナ。ここんとこ、ソロの戦績が今イチってことも相まって、火災現場から亜琉美ちゃんを救出し、なおかつ、鍵一に、アンタの作ったAIがあったからこそ、俺はこの子を救えた、と言う優しさ。丸くなったっつーより、元々、スパナは人が良いですからね。宝太郎たちと交流することで、クールキャラを維持するのもバカらしくなったのかもしれません。まぁ、未だに、コミカルな空気を感じると、すぐさま、撤退を決め込むのも彼らしいですけど。映像としちゃ出ていませんでしたが、間違いなく、この火災現場では、ヒーケスキューとセイゾンビのカスタムアップ「レスキューゾンビ」が良い働きをしたんでしょうね。また、亜琉美ちゃんが、スパナにズキュンしているトコもエモかったですね。ここにラケシスがいたら、女のバチバチが起きてましたかね? まぁ、冗談は半分にしておくとして、私的に気になったのは、グリオンが去り際、真美所長に耳打ちしていた事。一体、何を囁いたんでしょう・・・私達の娘は必ず蘇らせる、みたい感じだったら、どうしよ。