新しく同僚になったKちゃんは市ヶ尾から通っているという。
一緒にお昼食べながら、市ヶ尾には猫があるでしょ?と聞いたら、はぁ?なんですか?それ?と言う。え?あの猫知らないの??猫といっても生身ではない。野外彫刻の猫。不細工なぶてっとした猫が漫画本読んでいる野外彫刻だ。スマホで画像検索して見せたら、ああ!アレ!!とわかったようだ。アレなんですか?と聞かれて、そういえばアレなんなんだろう?と答えに詰まった(^^;
その後、図書館で「かもめ文庫・藤島俊曾著・かながわの野外彫刻」という本を見つけた。アマゾンで検索してみたら175円(^^;買ってしまった。
このかもめ文庫というのは神奈川新聞社が出しているシリーズで、神奈川県のローカル情報に詳しい。絶版も多くこうしてアマゾンで探すのが一番いい。
それにしても、定価700円が175円かよ。ものによっては定価580円が17500円までいっているというに。
確かに野外彫刻なんて、できた時はともかくも、いつの間にか空気になっているよなぁ。
かながわ野外彫刻をペラペラとめくる。。
え!◎◎!
アレ?駅のアレが載っている!
東急田園都市線青葉台駅前・「風見の鶏」・向井良吉作・1966年。。
この街に住んで30年近くになる。駅前をほぼ毎日通過している。確かにアレがあることは知ってはいたが、駅前はすっかりバスターミナルとして整備され、アレは位置が高すぎて意識しなければ見えなくなっていて、存在を忘れていた。
Kちゃんを笑えないよ。
この風見鳥は、設置当時は一日三回時を告げていたという。数年後にできた公団アパートから騒音の苦情が来て時を告げられなくなったという。。
駅のコンコースの入り口にもうひとつある。こちらはすらりとした女の子。
茂木弘行作・「ゆめ」。。
茂木弘行氏を検索したら、氏の出身高校・新潟県立巻高校の同窓会誌の氏の記事が出てきた。
う~ん!これだ!!実に的確な表現があった。それにしても、この記事を書いてるお方もすごいな。。
「文化的に洗練された都市は、固有のテーマをアートで表現する。完成された作品は、そのコンセプトで、静かに応え続ける」
青葉台駅は、「ゆめ」がテーマということだったのかな・・・
山林を切り開いてできたニュータウン・・・新しい住人しかいない様々なしがらみから開放された新しい街・・・
風見の鶏が黙ることになったのも、もしかしたら、しがらみを連想するからだったかもしれないかったのかも・・・
今は、盆暮れに帰省していく街から帰省してくる街に成熟した。。
なるほどに、同窓会誌の記事である。。。
かながわの野外彫刻を少しずつめぐってみようかな。。。
そうそう。この花屋さんが私の行きつけです。