観てから一週間たっても まだこの映画のシーンや台詞を思い出して
切なくなっています。
前回の記事
いろんな方の感想やコメントを読ませていただいているうちに
書き足りなかったことを もうちょっと書きたくなったので
感想のパート2を書いてみることに。
(この映画は、大島弓子さんの漫画が元になっているというから、
それを読むと手っ取り早いのかもしれませんが、
私は読んだことないので、その辺のことはおいといてください。)
この映画の持つ空気がすごく好きなのは、
私の好きな小説の「きらきらひかる」(江國香織)や
「キッチン」(吉本ばなな)を思い出すからかもしれません。
どちらもゲイの登場人物が出てくるから、という安易な連想では
ないとは思うんだけど・・・ははは。
「キッチン」では、女装の父親が出てきたり、
生と死が色濃く漂う世界で、孤独な人たちが寄り添う物語。
ここでも、美味しそうなカツ丼のシーンが印象的で
食べることは生きることなのだなーと思えてしまう。
「きらきらひかる」では、ゲイの男性と結婚した、
アル中で情緒不安定な女性が、夫の恋人たちと
奇妙な繋がりを築いていく物語。
彼女は、同性愛者の夫たちを、
”銀色のライオン”と言う。アルビノで草食のライオンがいて、
彼らは短命で、ライオン社会から排除されて、銀色の仲間たちと
共同体を作って孤独にけなげに暮らしている・・・らしい。
”メドン・ド・ヒミコ”の彼らみたいじゃないですか?
卑弥呼を演じた田中泯さんのことは全然知らなかったのですが、
先日”めざましテレビ”の”広人苑”で紹介されていたのを観ました。
素顔は、一見その辺にいそうな、気難しげなオジサマ。
舞踊家、と聞いていたのですが、その前衛的なパフォーマンスに
呆気にとられてしまいました。不思議なムードを持った人です。
つくづく、卑弥呼はハマリ役だったなぁと思いました。
その卑弥呼、あいりさんの感想を読ませていただいて、
ポン!!と膝を打ってしまったのですが、
「プリシラ」のテレンス・スタンプに似ているのです!
あの 凛とした気高さ、背筋の伸びた佇まい、人生の重み・・・。
ブログで「プリシラ」のこと語ったこともありますが、(コチラ)
これも私の大好きな映画。
”落書き”も、この映画を思わせるところがあります。
未見の方、是非観てみてください!!
ちょっと考えただけで、私の好きなモノをこれだけ思い起こさせるのだから、
「メドン・ド・ヒミコ」、気に入るはずだわ。
この映画の、非日常的なのにリアルなところがとても好き。
好きなシーンに、ちょっと異色のダンスシーンがあります。
ネタバレしない方がいいと思うので、詳しく書きませんが、
最高に好きなんです。
すっごく楽しそうで 可愛くて。曲も切ない。
(オダギリさんの表情もすごく良いよね!)
でも、なんか切なくて哀しい気もするんです。
このダンスが終わって、クラブを出たら、あとは
死とか孤独とか現実のつらさが待っている 日常生活。
非日常の楽しいことが終わる時(お祭りとか 文化祭とか 旅行とか)、
ものすごく寂しくて切なくなります。
そういう感じを思わせるこのシーン。印象的です。
あと、お盆のシーンも好きです。
亡くなった肉親の写真を出してきて、飾って、
お供え物を用意して、明かりをともして、プールサイドで
「母が教え給いし歌」を合唱する。夏の夜の空気の匂いがして
しんとした哀しみが漂うシーンです。
そこに サオリと専務のシーンが重なり・・・。
一人でいても誰かといても孤独。やりきれない気持ちになります。
オダギリさんの美しさも、書いても書ききれないのですが、
彼がシャツを着こなしていたのも ステキでした。
ぱりっとアイロンをあてているであろう綺麗なシャツ。
白いフリフリもありましたね(笑)
ああー 書き忘れたところないかな・・・
書いているとまた いろんなシーンが甦ってきて余韻に浸ってます。
切なくなっています。
前回の記事
いろんな方の感想やコメントを読ませていただいているうちに
書き足りなかったことを もうちょっと書きたくなったので
感想のパート2を書いてみることに。
(この映画は、大島弓子さんの漫画が元になっているというから、
それを読むと手っ取り早いのかもしれませんが、
私は読んだことないので、その辺のことはおいといてください。)
この映画の持つ空気がすごく好きなのは、
私の好きな小説の「きらきらひかる」(江國香織)や
「キッチン」(吉本ばなな)を思い出すからかもしれません。
どちらもゲイの登場人物が出てくるから、という安易な連想では
ないとは思うんだけど・・・ははは。
「キッチン」では、女装の父親が出てきたり、
生と死が色濃く漂う世界で、孤独な人たちが寄り添う物語。
ここでも、美味しそうなカツ丼のシーンが印象的で
食べることは生きることなのだなーと思えてしまう。
「きらきらひかる」では、ゲイの男性と結婚した、
アル中で情緒不安定な女性が、夫の恋人たちと
奇妙な繋がりを築いていく物語。
彼女は、同性愛者の夫たちを、
”銀色のライオン”と言う。アルビノで草食のライオンがいて、
彼らは短命で、ライオン社会から排除されて、銀色の仲間たちと
共同体を作って孤独にけなげに暮らしている・・・らしい。
”メドン・ド・ヒミコ”の彼らみたいじゃないですか?
卑弥呼を演じた田中泯さんのことは全然知らなかったのですが、
先日”めざましテレビ”の”広人苑”で紹介されていたのを観ました。
素顔は、一見その辺にいそうな、気難しげなオジサマ。
舞踊家、と聞いていたのですが、その前衛的なパフォーマンスに
呆気にとられてしまいました。不思議なムードを持った人です。
つくづく、卑弥呼はハマリ役だったなぁと思いました。
その卑弥呼、あいりさんの感想を読ませていただいて、
ポン!!と膝を打ってしまったのですが、
「プリシラ」のテレンス・スタンプに似ているのです!
あの 凛とした気高さ、背筋の伸びた佇まい、人生の重み・・・。
ブログで「プリシラ」のこと語ったこともありますが、(コチラ)
これも私の大好きな映画。
”落書き”も、この映画を思わせるところがあります。
未見の方、是非観てみてください!!
ちょっと考えただけで、私の好きなモノをこれだけ思い起こさせるのだから、
「メドン・ド・ヒミコ」、気に入るはずだわ。
この映画の、非日常的なのにリアルなところがとても好き。
好きなシーンに、ちょっと異色のダンスシーンがあります。
ネタバレしない方がいいと思うので、詳しく書きませんが、
最高に好きなんです。
すっごく楽しそうで 可愛くて。曲も切ない。
(オダギリさんの表情もすごく良いよね!)
でも、なんか切なくて哀しい気もするんです。
このダンスが終わって、クラブを出たら、あとは
死とか孤独とか現実のつらさが待っている 日常生活。
非日常の楽しいことが終わる時(お祭りとか 文化祭とか 旅行とか)、
ものすごく寂しくて切なくなります。
そういう感じを思わせるこのシーン。印象的です。
あと、お盆のシーンも好きです。
亡くなった肉親の写真を出してきて、飾って、
お供え物を用意して、明かりをともして、プールサイドで
「母が教え給いし歌」を合唱する。夏の夜の空気の匂いがして
しんとした哀しみが漂うシーンです。
そこに サオリと専務のシーンが重なり・・・。
一人でいても誰かといても孤独。やりきれない気持ちになります。
オダギリさんの美しさも、書いても書ききれないのですが、
彼がシャツを着こなしていたのも ステキでした。
ぱりっとアイロンをあてているであろう綺麗なシャツ。
白いフリフリもありましたね(笑)
ああー 書き忘れたところないかな・・・
書いているとまた いろんなシーンが甦ってきて余韻に浸ってます。
ありがとう。
あの後、ちょっと家を空けてて『ヒミコ』まだ見に行けてません。
もう一度だけ見たいんです。
あのダンスの場面が忘れられない。笑
ラストは取り合えずハッピーエンドなのですよね。
サオリに会いたい!
すみません、事後承諾で!
あまりに嬉しい発見(?)だったので紹介させていだきました。
私ももう一回見たいけどなかなか時間なくて・・・。
一館でしかやってないし。
うわぁ~!
ますます見逃すわけにはイカンでござるな。
映画館へ急ぐでござる。
あ!まだダメッ!
もうちょっとしないと行けない。
今忙しいから~。
こっちゃん
試写会で見慣れてるこっちゃんに、映画館に足を運ばせるのは至難の業?!
きっと オダジョーに惚れるよ!(笑)
キッチンにでてくる父親とその友人たちも
そういう雰囲気でしたねー。
あれも食べ物がたくさん出てきますが、食べる=生きることなのだなあ、と実感します。
メゾン・ド・ヒミコでは、卑弥呼の存在感もいいんですが山崎さんの人間味あふれる役も大好きです。
日を追うごとに じわじわと広がっていってます。
山崎さん、うん、よかったですね。可愛らしい。
細かいところまでもう一回観たいなー。
「BOYS DON'T CRY」の後遺症(?)で
同性愛テーマのせつな過ぎるお話が多くて
胸が締め付けられて苦しくなのが恐かったのですが
この映画は、視線が温かくてホッとしました。
きっと、同性愛はスパイスであって
kinoさんの感想を読んで“生きること”が
テーマだからかなぁ~と思いました。
ありがとうございました。
現実は 映画みたいなキレイ事じゃなくて、
もっともっと過酷なんだろうな・・・とは思います。
自分を偽らずに生きていくって難しい!
『メゾン・ド・ヒミコ』、感動して三度みました。
沙織と細川専務のシーン、私は、あれは沙織が母親の気もちをはじめて完全にわかって、それでないてたんじゃないかと思います。
私の感想もTBさせてくださいね。
TB&コメントありがとうございました。
私も『プリシラ』大好きです。
テレンス・スタンプだけでなく、残りの二人も当時は無名だったのに、今ではハリウッドで活躍する大スターになりましたね。
あれも、美しくて切ない映画でしたね。
また、見たくなりました。
『メゾン・ド・ヒミコ』では、私もお盆のシーンがとても印象に残っています。