2009年度の”本屋大賞”ということで
タイトルと評判は聞いてました。
「告白」(湊かなえ 双葉文庫)
このたび映画化。
(6月公開・中島哲也監督・主演松たか子)
それに伴って文庫化というのは嬉しいですね。
映画館で提示すれば割引になるそうです。
巻末には中島監督へのインタビューが掲載されてました。
中学校教師・森口悠子の4歳の娘が
学校のプールで水死した。
警察は過って転落した事故死とみなすが
実はそれは殺人だった。
しかも、その犯人はこのクラスの生徒・・・
その事件の顛末と母親としての復讐を
森口本人が終業式の日の教壇で
”告白”するという始まりです。
これが一章まるまる、えんえんと続く
彼女のモノローグ。
なのに、ぐいぐい引き込まれていきます。
これが、クラスメート、犯人の家族、
犯人、と語り手を変え続いていきます。
同じ出来事も、立場が違うと見え方も真相も違う。
でも、それぞれは本当に真実を語っているのか?
こういった手法でミステリー仕立ての物語が
展開していく小説はよくあるので
目新しさは感じません。
読んでいてイヤになるのは、
あまりにも身勝手で自分中心の世界で
生きている人間の幼稚で残酷な思考や
ゆがんだ愛情が
えんえんと描かれるから。
たしかに、子供が殺されたり、
子供の身に何かが起こったら
普通の母親は平気でいられるはずがない。
だからといってこんなことが許されるのでしょうか?
いろんな物語や映画、そして
現実の世界でも繰り返される
復讐の連鎖に暗い気持ちになります。
少年法の壁に守られた未成年犯罪者の問題
HIV感染の話
どこかで聞いたような元不良の熱血教師の話。
興味を惹くモチーフをちりばめながら
裏の裏をいくようなどす黒い感情が渦巻く
不穏な話。
これが人間の本質なら恐ろしい。
後味の悪い、やりきれない気持ちでいっぱい。
そして、ここまで極端ではないにしても
親が子供に及ぼす影響や
思春期の子供の扱い、
学校生活での問題などを考えると
子育てが本当に恐ろしくなる話でした。
面白い、というと語弊がありますが
イッキに読めてしまうことはたしか。
でも、繰り返し読みたい本ではないです。
映画も小説もハッピーエンドが好き。
映画をご覧になるつもりの方は
原作を先に読まない方が
衝撃度が高いと思われます。
タイトルと評判は聞いてました。
「告白」(湊かなえ 双葉文庫)
このたび映画化。
(6月公開・中島哲也監督・主演松たか子)
それに伴って文庫化というのは嬉しいですね。
映画館で提示すれば割引になるそうです。
巻末には中島監督へのインタビューが掲載されてました。
中学校教師・森口悠子の4歳の娘が
学校のプールで水死した。
警察は過って転落した事故死とみなすが
実はそれは殺人だった。
しかも、その犯人はこのクラスの生徒・・・
その事件の顛末と母親としての復讐を
森口本人が終業式の日の教壇で
”告白”するという始まりです。
これが一章まるまる、えんえんと続く
彼女のモノローグ。
なのに、ぐいぐい引き込まれていきます。
これが、クラスメート、犯人の家族、
犯人、と語り手を変え続いていきます。
同じ出来事も、立場が違うと見え方も真相も違う。
でも、それぞれは本当に真実を語っているのか?
こういった手法でミステリー仕立ての物語が
展開していく小説はよくあるので
目新しさは感じません。
読んでいてイヤになるのは、
あまりにも身勝手で自分中心の世界で
生きている人間の幼稚で残酷な思考や
ゆがんだ愛情が
えんえんと描かれるから。
たしかに、子供が殺されたり、
子供の身に何かが起こったら
普通の母親は平気でいられるはずがない。
だからといってこんなことが許されるのでしょうか?
いろんな物語や映画、そして
現実の世界でも繰り返される
復讐の連鎖に暗い気持ちになります。
少年法の壁に守られた未成年犯罪者の問題
HIV感染の話
どこかで聞いたような元不良の熱血教師の話。
興味を惹くモチーフをちりばめながら
裏の裏をいくようなどす黒い感情が渦巻く
不穏な話。
これが人間の本質なら恐ろしい。
後味の悪い、やりきれない気持ちでいっぱい。
そして、ここまで極端ではないにしても
親が子供に及ぼす影響や
思春期の子供の扱い、
学校生活での問題などを考えると
子育てが本当に恐ろしくなる話でした。
面白い、というと語弊がありますが
イッキに読めてしまうことはたしか。
でも、繰り返し読みたい本ではないです。
映画も小説もハッピーエンドが好き。
映画をご覧になるつもりの方は
原作を先に読まない方が
衝撃度が高いと思われます。
とりあえずこのkinoさんの感想も斜め読みにさせて
いただいたのですが赤文字の部分が目に飛び込んできたので決めました。
了解です。原作は読まずに映画を観ますね!
ありがとう♪
私の場合、特に、原作を先に読むとどうしても映画化には
不満ばかり感じてしまうので・・・。
ミステリー系は結末を知っていると面白さ半減だし。
松たか子さんはキャスティング合ってるのではないかと
思いました。
まだ先ですが、映画の感想、楽しみにしてます!
kinoさんと同じく、おもしろいけど再読はしないなぁと思いました。後味悪すぎです。ミステリーというよりもホラーだなぁとものすごく感じました。
「本屋大賞」というのは、期待が大きくなりますよね。
私も期待してたんですが・・・。
ほんと、イッキに読めるんですが
繰り返し読みたくはないですよね。恐ろしい話だ。
私も気になっていたのです~。
後味悪いんですね~
でもきっとその後味の悪さって
現実離れした話ではなく、ありそうだとか、わかる気もする・・・から、なおのこと後味悪いんやろな~
観るか読むか、もしくはスルー?か。迷います~
映画は、あの中島監督だし(「下妻物語」や「嫌われ松子の一生」)
見ごたえあるのではないかと思うのですが。
人間のいやーーーな部分を凝縮したような話でした。
暗い気分の時に読んだり観たりなさらぬよう・・・。
私も映画化と聴いてきっと文庫化されるだろうと、ギリギリまで待って読みました!(笑)
確かに再読はしたくないかも。
共感できる登場人物はいませんものね~
しかし、こういうテーマだと安直にハッピーエンドにするわけにもいかないのでしょうね。
とても深くて重い課題ですね。
最近はいろいろなニュースや映画、ドラマなどを見聞きすると、とにかく子どもを育てる親や社会の大人としての責任を感じます。難しい問題ですよね。
しかし、小説としては読ませてくれる面白い作品でしたね。
こちらからもTBさせてくださいね。
コメントとTBありがとうございました。
そうですよね・・・あのようなラストしか
落ち着かないのかもしれませんね。
私が主人公の立場なら?
息子が犯人の少年なら???
クラスメートなら???と
考えずにいられませんでした。
たしかに、小説としてはイッキに読ませる面白さでしたけれど・・・。
ラスト、してはいけないことをしてしまいましたね。
これは立派な犯罪ですよね。
私もイッキ読みしましたが、
映画は観たくないですねー。
映画化しなくても・・って思っちゃいました。
親の気持ちとしては・・・ですが、そこまでやっちゃダメですよね・・・。
ほんと、どうしてこんな小説まで映画化するんだろう。
心がすさみそう。