10月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1069
ナイス数:90
うーん まだまだ読めない・・・今年もあと2か月なのに!
それにしても 有川ひろ。面白いしぐいぐい読めるのは確かなんだけど、なんだろな・・・
読むといっつもモヤっとする。
彼女が天使でなくなる日の感想
寺地さんの新作が次々に読めて嬉しい。心配になるぐらいのハイペース!
本作は小さな島で託児所併設の民宿を営む女性・千尋が主人公。
島には「子供にまつわる願いを叶えるパワースポット(?)」があるため、
子宝祈願や育児に悩む人たちが訪れる。子供を望み、産み、育てることのプレッシャーがリアルで苦しい。
そんな人たちに接する千尋がとても魅力的。無愛想できつく聞こえる物言いだけど、
人に媚びない強さや押し付けではない優しさがある。好きな文章がたくさんあった。
寺地さんの次の作品も楽しみ。
読了日:10月31日 著者:寺地はるな
まだ温かい鍋を抱いておやすみの感想
食べ物にまつわる短編集。
といっても、美味しそう!お腹すいた!ほっこり!という話ではなく、苦い話もつらい話も。
当たり前だけど、食べることは生きることと直結している。
幼い子供を喪った友人の話と、病で入院している友人を見舞う話がなんとも切なく苦しく、
でもつらい時に食べ物のエネルギーが体に染み渡る様子がしみじみ感じられて好きだった。
彩瀬さんの作品、もっともっと追いかけて読みたい。
読了日:10月29日 著者:彩瀬まる
イマジン?の感想
映像制作を題材にした物語というので、久しぶりに読んだ有川浩いや、有川ひろ。
映画が大好きな自分だけど、製作会社という裏方の主要な仕事がどんなものかよくわかっていなかったので、
興味深く読んだ。
でも、有川さん自身の大ヒット映像化作品そのまんまな作中作品が出てくるので、なんだかなぁ…という気持ち。
原作者まで登場して映像化と原作比較するファンに物申したりもするんだから、鼻につくというかなんというか…。
読むといつもこういう気分になるなら、もう読まなきゃいいと思うのに、気になってしまうところがやっぱり上手いんだな。
読了日:10月24日 著者:有川 ひろ
カケラ (集英社文芸単行本)の感想
美容整形外科医の久乃が、ある少女の自殺について周りの人に話を聞く、というかたち。
会話で綴られているので、はじめは読みにくく、登場人物相関図が見えなくてイラっとした。
結局は、人の美醜に周囲がとやかく言ったり価値観を押し付けるべきではない、ということか。
そうはいっても、美人はトクだし、痩せてる方が美しいとみんな思ってる。
だから美容整形に頼ろうとするんだよね。相変わらず、湊さんの作品には人の悪意や醜い本音が溢れていてしんどくなる。
読了日:10月19日 著者:湊かなえ
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