「すーちゃん」 益田ミリ

順番が逆なんですが、先日読んだ
「結婚しなくていいですか。すーちゃんの明日」の前作。

「すーちゃん」（益田ミリ・幻冬舎）

うーん　こっちから先に読んでおくと
「結婚しなくていいですか。」がより味わい深くなったでしょう。

内容的には同様に、30代の働く女性の、
モヤモヤ悩む毎日が描かれてて、
”うんうんうん！！”と激しく同意してしまう
リアルなつぶやきの数々なんですが・・・。

人は変わるんだろうか
変われるんだろうか
今よりいい人になりたい・・・
でも、いい人ってどんな人？？

すーちゃんがカフェの店長になったいきさつ、
妊婦さんのまいちゃんが　妊婦さんになる前のこと。
一人暮らしの部屋で泣く　すーちゃん、まいちゃん。
ああーそうだったのか・・・って思って、
もう一度「結婚しなくていいですか。」を読むと
特にまいちゃんにグッときました。

まいちゃん、営業の仕事をがんばってたんだね・・・。
会社のトイレで10分寝ちゃうくらいハードで
”24歳のブスより34歳の美人のほうが
女のランキングは上なんだから”
なんて心の中で思って、
後で”最低だ、あたし”って思う。

すーちゃんとまいちゃんの友達関係も、
いいなぁ、と思いました。
自ら話さないことを　無理に聞かない
という態度も、
”自分の気持ちが見えてないときに
迷っていることを人に相談はしない
自分の答えが薄まってしまう”
という自分なりの悩み方も。

人の気持ちがわかる、いい人やんかー！
と思ったすーちゃんたちも
心の中で意地悪なことを思ったり
続かない日記に愚痴ってみたりもする。
ほんとに自分を見ているような
心が痛くて、でも読むと元気が出る漫画です。