喜連幼稚園ブログ

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学校法人喜連学園
喜連幼稚園≪きれようちえん≫

「いのち」と向き合う

2010-04-26 | 先生からの園日記(つぶやき)
日本の美しい花、桜…少し前まで満開だった薄桃色の花びらが散る季節、
吉村鉄雄園長先生は、静かに永眠されました。

生前は、たくさんの人たちに支えられ、愛され、親しまれた方でした。
どんな時でも、「ありがたい、ありがたい」と、感謝の気持ちを忘れることなく、
“得がたき時、会え難き友、生きている喜び”という言葉を通して、今を大切に
感謝して生きることを、身をもって伝えてくださいました。

 また、幼稚園では、子ども達に「おかあちゃんを大切に、おとうちゃんを大切に、
そして自分のいのちを大切に」ということを常々おっしゃっていました。
吉村園長先生は、お誕生日会の時の、母と子の触れ合いの時間を大変好まれ、毎回
終わった後に、「母と子が触れ合って、子が母に抱かれている姿は、本当に最高の姿
やなぁ」と涙目でおっしゃっていたことが、思い出されます。
 私達教職員に対しても、いつも握手をしながら、「いつもありがとう、よろしく頼むで!」と、
信頼をしてくださると共に、大きなお心で様々な取り組みを見守って下さっていました。

吉村園長先生亡き後、大きな大きな指導者を失った私達は、力不足のところが多々あります。
しかしながら、吉村園長先生の遺志を引き継ぎ、子ども達に生きている喜びを伝えていくという
使命があります。
子ども達には、吉村園長先生のいのちが終わってしまったこと、これからもお空からずっと
見守ってくれていることをお話ししました。少しずつ自分たちの言葉で考えたり、受け止め
たりする姿を大切に、子ども達と共に「いのち」と向き合っています。
吉村園長先生の死と、正面から向き合った私達だからこそ、子ども達にいのちの大切さや、
今を大切に感謝して生きることを伝えることが出来る、その想いを持ちながら、子ども達と
の生活を子ども達と共に豊かに生きることが、私達の成すべきことなのだと思います。

今まで、みなさまがたから頂戴しました、吉村園長先生へのご厚情に感謝申し上げますと共に、
喜連学園教職員一同、一丸となって精進してまいりますので、今後ともお力添えのほどよろしく
お願い申し上げます。

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